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Race Report - 第7戦 鈴鹿サーキット

一日目 予選(2019年10月26日・曇り~晴れ/ドライ)

予選レポート

シーズン最終戦、両選手が健闘を誓う!

ついに今シーズン最後の戦いを迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。その舞台はシーズン2度目の開催となる三重・鈴鹿サーキット。曇り空ながら時折晴れ間がのぞく一日となった予選日は、KONDO RACINGにとってやや消化不良の展開になってしまい、3号車山下健太選手が11番手、4号車国本雄資選手が14番手という予選結果を手にすることとなった。


予選日前日の金曜日に設けられた専有走行。上空からは本降りの雨が降り続き、終始ウエットコンディションだっただけでなく、セッション中は一時的に土砂降りの状態となり、走行するのも困難なシチュエーションとなってしまった。しかし、セッション前半には国本選手が力強い走りを見せてトップタイムをマーク。また、山下選手も4番手に着けるなど、手応えある時間となった。


そして迎えた土曜日。雨はすっかり上がっていたが、午前9時からの走行が始まると、コースのあちこちにまだウエットパッチが残っており、不安定なコンディション。気温23度、路面温度22度の中、まずはクルマのセッティング確認から始め、微調整を重ねることによって予選への準備を進めていくこととなった。KONDO RACINGでは、国本選手が主にミディアムタイヤでの周回を重ねることで予選に向けての手応えを得た一方、山下選手はミディアム、ソフト両タイヤを試しつつも今ひとつスピードを得られないと、懸念材料を抱えながら走行を続けることになった。


午後12時25分にスタートしたノックアウト予選Q1。前回の岡山戦同様、A、Bの2クラスに区分し、各10分間の予選アタックを行うルールが採用された。チームでは、A組にまず国本選手が出走したが、直前にサポートレースでの激しい走行セッションがあった影響か、路面コンディションが午前中の状態から激変。その変化に対応しきれずタイムアップを果たせない結果に。終わってみれば、1分38秒622のタイムは、A組7番手というもの。上位6台が進出できるQ2の出走チャンスを惜しくも逃すこととなった。

A組のアタックから10分後。今度は山下選手がB組の予選Q1に出走。朝のフリー走行では、納得のいくセッティングが見つからずに終えていたが、セット変更が好転。これにより、6番手ながらQ2進出を達成。弾みをつけたいところだったが、Q2で刻んだ1分36秒982のタイムは、11番手どまり。Q3への進出は上位がホンダエンジンユーザーで占められる中、トヨタエンジンユーザーとしては3番手という健闘を見せて、予選セッションを終えている。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 Q3
1 64 TCS NAKAJIMA RACING アレックス・パロウ 1’37.871 1’36.606 1’35.972
2 16 TEAM MUGEN 野尻 智紀 1’38.264 1’36.576 1’36.084
3 50 B-Max Racing with motopark ルーカス・アウアー 1’37.737 1’36.392 1’36.236
4 5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 福住 仁嶺 1’37.296 1’36.124 1’36.314
5 1 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本 尚貴 1’37.934 1’36.486 1’36.348
6 37 VANTELIN TEAM TOM’S ニック・キャシディ 1’37.501 1’36.802 1’36.496
7 17 REAL RACING 塚越 広大 1’37.783 1’36.772 1’36.595
8 65 TCS NAKAJIMA RACING 牧野 任祐 1’37.419 1’36.713 1’36.621
9 51 B-Max Racing with motopark ハリソン・ニューウェイ 1’38.394 1’36.860
10 36 VANTELIN TEAM TOM’S 中嶋 一貴 1’38.073 1’36.914
11 3 KONDO RACING 山下 健太 1’37.821 1’36.982
12 20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 平川 亮 1’38.041 1’37.073
13 39 JMS P.MU/CERUMO・INGING 坪井 翔 1’37.839
14 4 KONDO RACING 国本 雄資 1’38.622
15 19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 関口 雄飛 1’37.944
16 18 carrozzeria Team KCMG 小林 可夢偉 1’38.934
17 8 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 大嶋 和也 1’38.098
18 7 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 中山 雄一 1’39.330
19 15 TEAM MUGEN ユーリ・ヴィップス 1’38.390
20 38 JMS P.MU/CERUMO・INGING 石浦 宏明 1’42.892

近藤監督のコメント

予選アタックタイムを見る限り、(山下)健太は(総合6番手、トヨタ勢トップの)ニック(キャシディ)のコンマ1秒落ちなので、決して悪くないと思っています。むしろいいくらいですよ。今回はホンダ勢の予選の速さにトヨタ勢がついていけなかったところが、一番辛かった部分でしたから。その中で、走行を重ねながらステップ・バイ・ステップでクルマを仕上げていったことが奏功したと考えられますね。

一方で国本(雄資)は、Q1で路面コンディションがあまり良くなかったとはいえ、もう少しタイムが出ると思っていたのですが…。朝のフリー走行では、ミディアムのニュータイヤで3番手のタイムを出していたし、金曜日の専有走行でも雨の中でトップタイムをマークしていたので、もしかすると逆にそれが頑張りすぎた要因になったのかもしれない。乗れていただけに、その頑張りが裏目に出たのではないでしょうか。

決勝に関しては、ポジションアップのチャンスはたくさんあると考えています。シングルシーターレースとはいえ、今シーズンのスーパーフォーミュラでは、戦略次第でポジションアップできる展開が数多く見られるので、チームとしてもそのいいパターンにはまればいいなと思います。いい流れを味方につけて展開を変えていきたいですね。しっかり戦ってポイント獲得、そして表彰台を狙いたいと思います。

山下 健太選手のコメント

朝、ミディアムタイヤでもソフトタイヤでも遅くて。優勝した岡山とはスピード域もダウンフォースも異なるため、鈴鹿では活かせませんでした。色々と試してはみたのですが、時間が足りなかったです。

予選に向けて改めてセットを変えたのですが、それがうまく行って、ギリギリQ1を突破することはできました。Q2に向けてさらにセットを変えて挑んだのですが、手応えがあるほどの変化はなかったです。いっぱいいっぱいのアタックとなり、Q2を終えることになりました。

今回、ホンダエンジン勢が速いという意識はありましたが、ここまで全体的な差がつくとは…、という感じですね。クルマとしてはもう少し煮詰めたい部分があります。特にスピードが欲しいですね。トヨタ勢では3番手なのですが、もう少しいい方向に進めて行けたらと思います。その結果によってはいい走りができると思います。

国本 雄資選手のコメント

金曜日の専有走行ではウエットコンディションになりましたが、その中でもクルマのパフォーマンスが良くなり、手応えのある走りが出来た結果、トップタイムをマークすることができました。今までの鈴鹿のウェットは、あまりイメージが良くなかったのですが、今回は手応えもあり、走りやすいと思いました。

今朝は、前日からの流れでセットアップを進めました。クルマのバランスとしては今ひとつ良くなかったのですが、路面コンディションが良くなってきたときにはフィーリングが上がって来たし、ニュータイヤのミディアムでの走りにも自信がありました。一方、ソフトタイヤでの走行はあまり行わなかったのですが、いい感じで予選に挑むことができました。

しかしながら、Q1・A組の予選では、路面の状況が朝と大きく異なってしまい、結果、自信を持ってギリギリの攻めの走りができませんでした。タイムロスが多かったのが悔しいですね。いつもの予選の時間でニュータイヤを2セット装着してのアタックであればQ2へも行けたかと思うのですが、今回はクラス分けをしたことでセッションが10分となり、1セットのニュータイヤでアタックしなければいけなかったのが影響しました。悪い方向への路面変化に対応できなかったのが残念です。岡山ではレースペースが良かったので、スタートをしっかりと決めていい戦略を持って戦いに挑みたいと思います。ポイント圏内に入れるよう、しぶとく、力強い戦いがしたいですね。

エンジニアのコメント

【3号車】

今回、セクター2で思うようにタイムアップできなかったですね。前回の岡山戦でうまく行ったことが鈴鹿でそのまま通用するわけではなく、また別の難しさがありました。一方で、鈴鹿は今シーズン2度目の戦いなので進化している部分もあるし、経験値も増えてはいます。実際、トヨタエンジンユーザーとしてはしっかりと頑張ることができたと思います。岡山で結果を出せたことにより、色々検証できる部分や、色々とトライできる土台が整ってきたことを感じています。しっかりとしつつある土台を元に、いいレースができるようにしたいですね。

もちろん、予選結果としてはまだ頑張らなければいけない部分もありますが、それほど悲観する状態ではないと思っています。レースに向け、戦略的にはまだ考えられることもあるし、戦ってみなければわからない部分もあります。明日の決戦に向けてしっかりと可能性を見極め、いい戦いをして、ポジションアップしてチェッカーを受けることでチームとして力があることをお見せすることができればと思います。


【4号車】

前日の専有走行では雨でもしっかりと走れていたのですが、今日は雨が上がり、路面コンディションが変わったことで影響を受けたようです。朝の走り出しからセッティングの調整が必要となり、その作業に時間を取られてしまったと思います。

特に、今回は岡山同様、ノックアウト予選Q1がA、B組の2クラスに分けられたのですが、国本選手はA組の出走だったこともあったせいか、路面コンディションの大きな変化の影響で、思うようにタイムアップできなかった部分があったのではないでしょうか。改めていい流れの中でレースができるよう、出来うること全てにおいて、しっかりとサポートして決勝に挑みたいと思います。

二日目 決勝(2019年10月27日・曇り~晴れ/ドライ)

決勝レポート

’19年シーズン最終戦はほろ苦い展開の中、幕を下ろす

2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権のラストレースを迎えた鈴鹿サーキット。第7戦の決勝は秋晴れに恵まれ、青空の下で43周の熱戦が繰り広げられた。KONDO RACINGの2台は、3号車山下健太選手が予選11位から9位、4号車国本雄資選手が予選14位から15位でチェッカー。惜しくも持ちうる力をうまく活かすことができぬまま、戦いを終えている。


いよいよ最終決戦の舞台が整った鈴鹿。爽やかな天候の中、まずは午前8時10分から30分間のフリー走行が行われた。この時点では薄墨色の雲がサーキット上空を覆い、気温、路面温度ともに19度に留まった。山下、国本両選手はドライコンディションでの最終調整に余念がなく、国本選手が3番手のタイム、また山下選手も8番手につけるなど、戦略を含めて時間のある限り走行を続けた。


迎えた決勝。直前の気温は23度、路面温度は26度まで上昇。強い日差しがグリッドにも届き、眩しさを感じるほどだった。そんな中、KODNO RACINGの2台はミディアムタイヤを選択、43周の戦いに挑んだ。オープニングラップで山下選手はポジションアップに成功。8番手から周回を始めたが、一方の国本選手は、他車との接触に遭い、15番手から追い上げを開始することになった。

レースは、前回の岡山大会同様に導入されたタイヤ交換における特別ルール(レース開始7周回目以降にタイヤ交換義務を果たさなければならない)により、早速7周目を終えた時点でピットが慌ただしい動きを見せる。チームではまずこのタイミングで山下選手をピットインさせ、ミディアムからソフトへとタイヤをスイッチ。給油も行い、コースへと送り出した。さらにその翌周には国本選手がピットに戻り、同様の作業を済ませてコースに復帰した。

ソフトタイヤで速さを活かした走りを目論んでいた山下選手。だが、目前にいるライバルのペースが思いのほか悪く、抜きどころが少ないコース上では自身の走りをアピールするには至らない。再三に渡り、逆転の可能性を探りながら懸命にプッシュを重ねていた山下選手だが、惜しくも逆転のチャンスは巡って来ず。結果、入賞まであと一歩及ばず、9位でチェッカーを受けた。なお、今シーズンの選手権ポイントで21点を獲得した山下選手は、シーズン5位の結果を手にしている。

一方、ソフトタイヤ交換後、後方車両との攻防戦に時間を割くことになった国本選手。そうこうするうちに前の車両との差が開き、また、同様の戦略を採った中でのバトルということもあり、惜しくも逆転の展開に持ち込めず、このまま15位でチェッカー。ランキング17位でシーズンを終えることになった。

国本選手による第2戦オートポリスでのポールポジション、また、第6戦岡山では山下選手が自身初優勝を飾るなど、勢いを見せたKONDO RACING。しかし、タフな戦いの中でコンスタントに上位争いをするには厳しいシーズンでもあった。だが、チームは常にデータの収集やクルマの開発、改善に取り組み続け、その成果がシーズン後半戦で徐々に活かされるようにもなった。来シーズンに向けて強固な土台を整えることで、さらに強いチーム作りを目指していくのは言うまでもない。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER LAPS TIME GAP
1 16 TEAM MUGEN 野尻 智紀 43 1:14’24.627
2 37 VANTELIN TEAM TOM’S ニック・キャシディ 43 1:14’27.159 2.532
3 5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 福住 仁嶺 43 1:14’28.510 1.351
4 19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 関口 雄飛 43 1:14’30.881 2.371
5 1 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本 尚貴 43 1:14’43.371 12.49
6 38 JMS P.MU/CERUMO・INGING 石浦 宏明 43 1:14’46.756 3.385
7 17 REAL RACING 塚越 広大 43 1:14’56.255 9.499
8 20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 平川 亮 43 1:14’56.728 0.473
9 3 KONDO RACING 山下 健太 43 1:14’57.457 0.729
10 39 JMS P.MU/CERUMO・INGING 坪井 翔 43 1:15’09.831 12.374
11 50 B-Max Racing with motopark ルーカス・アウアー 43 1:15’09.984 0.153
12 18 carrozzeria Team KCMG 小林 可夢偉 43 1:15’10.211 0.227
13 65 TCS NAKAJIMA RACING 牧野 任祐 43 1:15’14.025 3.814
14 36 VANTELIN TEAM TOM’S 中嶋 一貴 43 1:15’14.718 0.693
15 4 KONDO RACING 国本 雄資 43 1:15’19.237 4.519
16 7 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 中山 雄一 43 1:15’21.874 2.637
17 8 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 大嶋 和也 43 1:15’27.682 5.808
18 15 TEAM MUGEN ユーリ・ヴィップス 43 1:15’34.495 6.813
19 64 TCS NAKAJIMA RACING アレックス・パロウ 43 1:15’36.444 1.949
20 51 B-Max Racing with motopark ハリソン・ニューウェイ 42 1:13’41.611 1Lap

No.51 罰金30,000円 (全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条12. (ピットアウト時の安全確認))


Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
37 VANTELIN TEAM TOM’S 1’41.473 4/43 206.02km/h

近藤監督のコメント

うちのチームにとっては、残念な展開になってしまいました。一方、昨シーズンまでチームドライバーだったニック(キャシディ)が今シーズンのチャンピオンを獲得したことには、おめでとうの言葉を贈ります。

今回、レース中のラップタイムをライバル勢と比較しても、さほど変わらなかったのですが、走っているポジションがポジションなので、いい流れを作る展開に持ち込むのは難しかったですね。前回の岡山戦で、クルマのセットアップの方向性が見つかったことは、今後のチーム力の強化に繋がっていると思います。その証拠として、今回も国本(雄資)が、レース中にいいペースで走っていたし、(山下)健太も抜けないサーキットで奮闘していたのは分かりました。ただ両者ともしんどい戦いになってしまったので、そこはチームとしてもう少し速さのあるクルマを作って上げられたら勝負ができただろうに、という悔しい思いもあります。来シーズン、また改めてリベンジの戦いをしっかりと続けていけるよう、これからも頑張ります。

山下 健太選手のコメント

スタートはすごく上手く決まりました。8番手までポジションアップして、ソフトタイヤを履くクルマの背後につけることができました。ミディアムタイヤでスタートしたのですが、ペースも決して悪いものではありませんでした。ただ、レース中のアクシデント等がなかったので、セーフティカーも入らず、展開的にはソフトタイヤスタートのドライバーに分があったということになります。

僕のクルマは、ソフトタイヤに交換してからのほうが今ひとつペースを上げられなくなり、厳しかったです。前方の車両のペースが遅く、かといって抜き去るほどの速さもなく、そこに付き合う形になってしまったので、全体的にフラストレーションが溜まりました。残念です。

今シーズンは、調子がいいときと悪いときの差が激しかったと思います。コンスタントに強いレースをしなければシリーズを争うには厳しいので、自身もブラッシュアップして、次のステップに上がった中で勝負ができればと思います。

国本 雄資選手のコメント

最近は、ミディアムタイヤでスタートするレースのほうがいい傾向にあるので、今回もミディアムスタートを選びました。仮にセーフティカーが入る展開でもうまく対処できると考えたからです。スタートそのものは良かったのですが、他車の幅寄せに遭ってストレート上で芝生にタイヤを落としたので、挙動が乱れました。その間に、ポジションを落とすことになりました。

クルマのバランスがあまり良くなかったせいか、ペースアップも難しかったので当初の予定よりも早めのピットインを行い、ソフトタイヤでの追い上げに懸けました。しかしながら周りも同様の展開だったので、ポジションアップにつなげることが難しかったですね。ミスしないで周回を重ねることに集中したのですが、後方から来るソフトタイヤ装着車との攻防戦を続ける中で、前との差が開いてしまいました。レースとしては競り合いもあったのですが、結果を残せないままチェッカーを受けることになりました。

今シーズンは思うようなレース展開に持ち込めず、結果を残せなかったので、厳しい一年でした。チームやスポンサーの皆さんには、納得のいく結果を残せなかった点で申し訳ないと思っています。ただ、クルマのセットアップも進み、見えてきたものもあったのは良かったと思います。

エンジニアのコメント

【3号車】

今シーズンは荒れる展開が多かったこともあり、レース中にセーフティカーが入ることを想定してレースに挑みました。しかしながら今回はそうはならず、結果につなげることができなかったですね。予選ポジションでしっかりと前に出られなかったことが、今回の結果を表しているとも言えます。また、レース中には課題も見つかりました。今回、作業後にコースへ復帰した時点で2台に先行されたのですが、抜きどころの少ない鈴鹿だからこそ、そこが結果にも影響しました。

一方、前大会の岡山を経て、最終戦の鈴鹿でまた新たな気付きがあり、データを収集することができました。シーズンを戦う中で、クルマをどう走らせるかという点において、いい面と悪い面の両方をしっかりと見極めることができたのは大きな収穫です。方向性を理解した上で作業ができることは大きな進化ですし、今後に活かせると思います。


【4号車】

金曜日の専有走行や、土曜日のフリー走行での様子を見ると、今回の決勝レースでもセーフティカーが出るような展開になるように思われたので、そのときにうまく対処できるような戦略を意識してレースに挑むことにしました。しかしながら、今回はクリアなレースになったので、戦略を活かすことができませんでした。

一方で、クルマにはベースとなるペースが足りないとも思いました。結果として、ドライバーに戦えるクルマを用意するということに応えられなかったことは申し訳ないと思いますが、レースを重ねることで、これまで課題であったストレートスピードの速さにおいて改善のヒントが見つりました。新たな引き出しができたと捉え、今後にしっかりと活かせていけたらと思います。

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