Super GT:第二〜三日決勝

富士スプリントカップGT500クラス、決勝

日付 11/13・14
天候
気温 15℃
開催地 富士スピードウェイ
路面状況 ドライ

決勝レポート

★レース1★

◆富士スプリントカップGT500クラス、レース1は安田選手が4位入賞。
13日(土)は小春日和に恵まれ比較的穏やかな天気となった土曜日のレース1決勝。
SUPER GT初となるスタンディングスタートが切られ、安田選手はスタートでやや出遅れるも すぐに挽回し6番手でオープニングラップを終了。
さらに折り返しを前に4台が縦一列に並ぶほどの攻防戦に加わり4位へポジションアップ。
その後もライバルたちとハードなバトルを披露しながら粘りの走行を続けた。
一時は5番手となった安田選手だが18周目の1コーナー進入で再び逆転に成功!
そのまま逃げ切り4位でレースを終えた。

近藤監督のコメント

近藤監督

安田選手がうまくタイヤマネージメントをして、良いレースを見せてくれました。
それにタイヤも良いパフォーマンスを見せてくれました。
1年を締めくくるという意味でいい走りを見せてくれたと思います。
彼がいい結果を残してくれたので日曜にレースをするJP(オリベイラ選手)にも 弾みがついたのではないでしょうか。
ヤル気いっぱいで明日は走ってくれるでしょう。

安田 裕信選手のコメント

安田 裕信選手

僕の場合はスタートを担当することがあまりないので今日のような状況で走れたことはいい経験になりました。 さらにチームが良いクルマを用意してくれたので思うようなバトルができてよかったと思います。
スタート自体出足は悪くなかったんですが、L・デュバル選手がエンジンストールしてそれを避けようとしたら出遅れてしまったんです。
とはいえレース展開としては1年の締めくくりができたと思います。
お互いタイヤがキツくなっていたのはわかっていたので厳しい条件でしたがそれでも3番手にいた12号車のGT-Rは抜きたかったですね。
タイヤを温存させたいと思っていたので最初は少しペースをコントロールしました。
ただ、もうちょっとセーブしていたら後半で勝負できたかもしれませんね。
でも今日はバトルがたくさんできたので楽しかったです。

エンジニアのコメント

エンジニア

今日は安田選手のパフォーマンスがすべてです。
タイヤテストも兼ねてはいましたが、ドライバーの好みに合わせたタイヤを
チョイスしてクルマをセッティングしました。そのマッチングも良かったようです。
さらに今回NISMOが用意してくれた空力パッケージが本来シリーズ第7戦・富士(大雨により中止)
で投入する予定のものだったんです。
それがとてもいい効果を生むことにもなりました。
明日もJP選手(オリベイラ)がまたいいレースを見せてくれると思います。

リザルト

レース1決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME/DIFF WH
1 38 ZENT CERUMO SC430 リチャード・ライアン 22 35'31.508
2 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大 22 0'04.893
3 12 カルソニック IMPUL GT-R ロニー・クインタレッリ 22 0'07.221
4 24 HIS ADVAN KONDO GT-R 安田 裕信 22 0'08.552
5 23 MOTUL AUTECH GT-R ブノワ・トレルイエ 22 0'09.198
6 32 EPSON HSV-010 中山 友貴 22 0'15.407
7 18 ウイダー HSV-010 ロイック・デュバル 22 0'15.453
8 35 MJ KRAFT SC430 石浦 宏明 22 0'16.410
9 8 ARTA HSV-010 井出 有治 22 0'39.897
10 39 DENSO DUNLOP SARD SC430 アンドレ・クート 22 1'32.290

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
6 ENEOS SC430 1'35.069

決勝レポート

★レース2★

◆富士スプリントカップ第2日、GT500 レース2でオリベイラ選手は10位に終わる
11月14日(日)。最終日を迎えた“FUJI SPRINT CUP 2010” うす曇の天気ながらも静岡・富士スピードウェイには3万3千人もの観客が訪れ、
前日同様大いに賑わいを見せた。 この日も近藤真彦監督が出場するレジェンドカップを皮切りに様々なカテゴリーレースが行われ、
午後3時10分 GT500のレースが決勝を迎える。 金曜日に行われた予選では、安田裕信選手とJ・P・デ・オリベイラ選手はそれぞれ
異なるタイプのタイヤを装着してアタック。
だが、チームでは前日に安田選手が見せたパフォーマンスを参考に、加えて決勝前の
コースコンディションなどを考慮して同じタイプのタイヤでレースをする決断を下した。
レース2決勝。スタンディングスタートを難なくこなしたオリベイラ選手は3番手で
オープニングラップを終了。

しかし後続からの猛追で次第にポジションをダウンしてしまうことに。
さらにはライバルとのサイド・バイ・サイドのバトルで接触するなど、
ややヒートアップした攻めの走りでポジションアップを目指したが決勝レースは
6位でチェッカーを受けたオリベイラ選手。
ところがレース中にあった接触行為に対し競技結果へ30秒を加算するという
厳しいペナルティが科せられることに。結果、オリベイラ選手は10位となった。

近藤監督のコメント

近藤監督

シーズンの集大成となるはずの週末だったのですがあまりいい
レースウィークには なりませんでした。
レースの内容としては悪くはなかったんですが、JP(オリベイラ選手)は
当たったり当てられたりという状況になってしまって…。
このレースに関して言えば最後のペナルティ(競技結果に30秒加算)は
監督として致し方ない結果だと受け止めています。
本人はいいバトルを見せようとガンバっていたのでしょうが厳しい結果になりましたね。

でも来年に向けていろいろやるべきことは見えているし、続けることが
次の結果につながると信じています。

まずは来シーズンもとりあえず1勝することを目指します!

Joao Paulo de Oliveira選手

Joao Paulo de Oliveira

確かにレースはアグレッシブなものに見えたかもしれない。
レース自体がとてもタフなものでした。序盤のスピードが周りよりも足りず
後続からも抜かれることになってしまいました。
周りのクルマはストレートスピードが速くて厳しかったですね。 それから1号車の脇阪選手との接触ですが、サイド・バイ・サイドでコーナーを
立ち上がりバトルをしていたんです。
最終的にスピンをさせてしまったのでペナルティを受けるだろうという覚悟はしてました。
でもレースの後「エキサイティングなレースだったね」と笑いあったんです。
互いにどのくらい攻め合えるか自分たちが一番よく理解しているわけですから。
しかしながら外からの審判は決して同じようには判断してもらえないので残念な
結果になってしまいました。とはいえ楽しい週末を過ごすことができました。

エンジニアのコメント

エンジニア

金曜の予選で装着したタイヤは安田選手とJP(オリベイラ選手)とで異なる
ものでしたが、レース2でJP選手が装着したタイヤは前日のレースで安田選手が
装着したのと同じタイプのものでした。
一応最初は両方選べるようにしていたんです。安田選手のレースの様子を見て
選択できるようにしていました。
レース1の安田選手ペースが悪くなかったから…と思ったんですが、変更した
セッティングが結果としてちょっと違う方向にいったようですね。
昨日より良いリザルトを狙っていったら残念ながらJP選手にはツラい状況に
なってしまい、余分にヒートアップすることになってしまいましたね。

レース2決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME/DIFF WH
1 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔 22 35'41.146
2 35 MJ KRAFT SC430 大嶋 和也 22 0'00.837
3 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史 22 0'01.451
4 32 EPSON HSV-010 道上 龍 22 0'02.397
5 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 22 0'11.030
6 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 22 0'13.635
7 1 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 22 0'24.112
8 39 DENSO DUNLOP SARD SC430 平手 晃平 22 0'24.905
9 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 22 0'32.181
10 24 HIS ADVAN KONDO GT-R J.P・デ・オリベイラ 22 0'41.074

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
6 ENEOS SC430 1'34.850