facebook Twitter Instagram

Race Report - 第6戦 鈴鹿サーキット

一日目 予選(10月24日・晴れ/ドライ)

予選レポート

100Kgのウエイトハンディを背負う中、Q1突破を果たす

  2020年スーパーGTシリーズ第6戦は、10月24日、25日に今シーズン2度目の開催となる鈴鹿サーキットで行われた。第5戦富士から観客を迎え入れての開催となり、スタンド席の人数制限など感染症対策が施されるなか、鈴鹿サーキットには多くのファンの方々が訪れた。金曜日は昼過ぎまで雨模様だった鈴鹿サーキットも、予選日の24日土曜日は、秋晴れが広がるレース日和の気候となった。
 
第5戦富士で、 初優勝を遂げた56号車 リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、今回、ウエイトハンディ制の規則により、100Kgのウエイトを載せることとなるが、シーズン終盤のタイトル争いに向けて、ポイントを少しでも獲得をするべく上位入賞を目指した。

  前回の富士戦同様、日産自動車・日産自動車大学校・ KONDO RACINGとの共同プロジェクト「NISSAN MECHANIC CHALLENGE」の活動として、全国から選ばれた日産販売会社メカニックと日産自動車大学校の学生がチームスタッフとして加わり、また、ピットビル3階のホスピタリティエリアやスタンド席に、ゲストや学生など総勢約440名が鈴鹿に駆け付け、心を一つにしてKONDO RACINGの健闘を願った。

   9時20分より、気温18度、路面温度24度の中、85分間の公式練習が行われた。56号車には、藤波選手、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が交代で乗り込み、午後の予選、日曜日の決勝レースに向けて、マシンのセットアップを煮詰めていった。56号車は、100Kgのウエイトハンディの影響もあり、トップから1.2秒差の1分58秒528の17番手に留まった。  
 定刻の午後2時、気温20度、路面温度28度の中、ノックアウト方式の公式予選Q1がスタートした。GT300クラスA組の56号車は、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が乗り込み、Q1通過条件のトップ8を目指した。結果、8番手となる1分57秒640のタイムをマークし、Q1を通過することに成功した。続いて予選Q2は、藤波選手がアタックし、11番手となる1分57秒431をマーク。明日の決勝レースで上位チェッカーを十分狙えるスタートポジションを獲得した。

公式予選記録

GT300

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 WH
1 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男/阪口 晴南 1'56.459 1'55.838 24
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人/山内 英輝 1'57.666 1'56.076 100
3 6 ADVICS muta MC86 阪口 良平/小高 一斗 1'58.195 1'56.156 24
11 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ 1'57.640 1'57.431 100

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)


Q1
A組  開始 : 14:00'00 終了 : 14:10'00

B組  開始 : 14:18'00 終了 : 14:28'00

赤旗 : 14:21'00 - 14:26'00

Q2
開始 : 15:13'00 終了 : 15:23'00

Q1
No.22 和田久 予選タイム抹消 (SpR.29.5「赤旗の原因」)

Q2
No.7 山口智英 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「走路外走行」)

二日目 決勝(10月25日・晴れ/ドライ)

決勝レポート

中盤のセーフティーカーに翻弄され16位で終える!

10月25日決勝日の鈴鹿サーキットは、朝から快晴となり終日穏やかな日差しに恵まれた絶好のレース日和となった。
午後1時、気温20度、路面温度31度のコンディションの中、セーフティカー先導のもとフォーメーションラップが行われた後、 52周 300Kmレースの火蓋が切って落とされた。
 
56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、藤波選手がスタートドライバーを務め、オープニングラップで2台を抜くことに成功し、9位にポジションアップ。その後も、藤波選手の集中した走りで前方車両をオーバーテイクしていき、13周目には7位に浮上。この調子で行けば表彰台の可能性も見えつつあった。
 
レース中盤、ライバル勢がピットインを終えていく中、21周目にS字でGT300車両がコースオフをしたことによりセーフティカーが導入され、レースの明暗が分かれることに。ピット作業前の 56号車は、既にピット作業を終わらせていたライバル勢とのマージンを大きく築いていたが、これでリセットとなってしまう。レースは、26周目にリスタートされ、56号車は、 29周目にルーティンワークの為、ピットインを遂行。メカニックによる迅速なタイヤ交換、給油とドライバー交代を終えコースへと車両を送り出すも、アウトラップを追えて18位までポジションダウンを喫することに。オリベイラ選手は、最後まで粘り強い走りを披露し、45周目にはオーバーテイクに成功し16位に。しかしポジションアップもここまで。48周目、 56号車リアライズ日産自動車大学校GT-Rは、16位でチェッカーとなった。
次戦、スーパーGTシリーズ第7戦は、 11月7~8日にツインリンクもてぎで開催される。

決勝結果

GT300

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS WH
1 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS 川端 伸太朗/近藤 翼 1:46'42.854 49 27
2 6 ADVICS muta MC86 阪口 良平/小高 一斗 2.605 49 24
3 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝/片岡 龍也 3.246 49 30
16 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ 1'11.120 49 100

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

No.48, No.55 罰金50,000円 (SpR.27-4「ウォームアップ中のピット作業違反」)
No.34 道上龍 ドライブスルー (SpR.13-1「危険なドライブ行為」)
No.34 J.パーソンズ ペナルティストップ60秒 (SpR.付則3-16「SC中のピットイン」)
No.9 罰金50,000円 (SpR.27-4「ピット作業違反」)


Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
61 SUBARU BRZ R&D SPORT 1'59.589

藤波 清斗選手のコメント

前回の優勝から良い流れでもあったので、なんとしても1ポイントでも獲得出来るようにと意気込んでサーキット入りをしました。 今回から100キロのウェイトハンディとなり非常に厳しい戦いになるのは間違いないですし、チームもしっかりと対策を考えてくれたお陰で、フリー走行から車のフィーリングが良い状態で走行が出来ました。 予選では、Q1突破も出来、決勝はポイント獲得出来る位置からスタートが出来ました。 決勝でも車のフィーリングが良く、何の不安もなく走る事が出来て順位も上げていましたが、SCのタイミングが悪く勝負権を失ってしまいました。しかしながら、今回は結果に繋がりませんでしたが、チームは凄く良い車を仕上げてくれて思い切って走る事が出来ました。次戦は必ずチーム、JP選手と一緒に頑張ります!

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手のコメント

今回の56号車は100kgのウェイトハンディながらスピードがありました。とても良い状態にセットアップができたので決勝レースではトップ5を目指していました。タイヤのコンディションも良かったし、予選後のセットアップ変更も良い方向になっていたんです。 そしてSC(セイフティーカー)が入っていなかったらとても良い戦略でした。 とにかくアンラッキーなレースでした。次のもてぎのレースでは、またいい走りで頑張りたいと思います。 そして藤波選手とはとても良いコンビネーションで、リラックスして走れます。チームもとても良い雰囲気でノーストレスで頑張ります。

エンジニアのコメント

鈴鹿のレースでは予選の順位がとても大切だったので、56号車は予選のセットアップを準備していきました。 前回の優勝でウエイトハンディが100kgとなりましたが、思っていたよりも良いタイムがでて JP選手はQ1を突破しました。Q2の藤波選手はマシンがとても重い状態ながらセクター1、セクター2は良い感じだったのですが セクター3がやや厳しいようで、予選順位目標を6位~8位くらいを予定していましたが11位となりました。 決勝レースはクルマの状態がとても良かったので、リザルト目標6位以内としていた通り順調に上位に上がっていきましたが これから更に上位にというアタック中にSC(セーフティカー)が入ってしまい、タイミング悪く上位を走っていた全車が 下位に沈むような結果になってしまいました。SCが入ってピットに呼び戻す時は、既に56号車はストレートを走行中だったのです。 クルマの状態がとても良かったので残念な16位という結果になってしまいましたが、次戦もてぎで挽回したいと思います。 特に気温が温かい方が良い戦いができるので良い天候を望みます!

PHOTOギャラリー

PAGE TOP

facebook Twitter Instagram