Super GT:第一日目予選

"あと一歩"の予選結果に、決勝での雪辱を誓う

日付 2014年11月8日
天候
気温 19℃
路面状況 ウェット

予選レポート

2014年の最終戦を迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ。開幕戦が行われた三重・鈴鹿サーキットへと再び戦いの舞台を戻し、有終の美を飾るべく、決戦に挑むこととなった。

予選日の土曜日は秋が深まる中、薄曇りの天候でスタート。午前中には1時間のフリー走行が行われ、ここでチームドライバーのジェームス・ロシター選手は6番手のベストタイムをマークし、決勝に向けていい流れを作った。尚、今大会は2レース制を採用しており、各レースのグリッドはノックアウト予選のQ1とQ3の結果となる。

まず、全20台が出走するQ1は20分間のセッション。ユーズドタイヤでクルマのセットアップを確認し、中盤を過ぎたタイミングでニュータイヤへとスイッチし、アタックに挑むのがセオリー。No.3 フジ・コーポレーション KONDO SF14をドライブするロシター選手もライバル同様、満を持してアタックラップに入った。しかしながら思うようにタイムが伸びず、マークした1分38.971のタイムは10位という結果だった。

Q2は最終アタックのQ3に進出するための大事なセッション。14台から8台へと出走台数が絞られるだけに、直接ポジションには影響なものの、重要なセッションともいえる。その中でロシター選手は7番手のタイムをマーク。Q3へ駒を進めることに成功した。

そして迎えたQ3。Q1とQ2のセッションではコースオープンと同時に多くの車両が一斉にコースへと向ったが、Q3は、ライバルの動きを確認しつつ、タイミングよくコースに向うことが求められる。チームも"アタックのタイミング"を考慮してロシター選手をコースへと送り出した。しかしながら、このQ3では満足の行く結果にはつながらず。1分39秒721のタイムとなり、8番手でアタックを終了している。

明日の決勝はレース1が20周のノンストップレース。逃げ切りの戦いが繰り広げられることになる。そしてレース2は28周で、途中、タイヤ交換が義務付けられる。形式が異なる2レースを1日で行う中、チーム、そしてロシター選手は良い形で今シーズンを終了すべく、全身全霊をかけて戦う。

近藤監督のコメント

近藤監督

今回はチーム内でのコミュニケーションミスもあり、ジェームスを万全なコンディションでアタックさせることができなかったんです。彼には申し訳ないことをしました。朝からそういう流れがあって良くなかったですね。さらにQ3でマシントラブルも出てしまい、まともなアタックができない状態でした。明日の決勝は雨になると聞いています。雨を得意とする彼にはそれを生かしていい戦いをして欲しいと思います。もちろん、チームとしてもベストな状態にして彼を送り出したいですね。

ジェームス・ロシター選手のコメント

ジェームス・ロシター選手

今日は終日、いろいろあって大変でした。朝のフリー走行からクルマのトラブルが見つかり、予選でもまた異なるトラブルが出たりしていました。幸いトラブルの箇所も見つかったし、対策もわかっています。そんな中で両レースともトップ10入りできたのはラッキーでしたね。一方で、セットアップなどの変更作業があまりできなかったことは残念でした。明日は明日の風が吹く、ということで明日のレースでは一生懸命いいバトルをして、表彰台を目指したいですね。

エンジニアのコメント

エンジニア

今日は全セッションを通して、うまくセットをまとめることができなかったという感じです。もちろん、セッションごとに徐々に改善はされています。しかしながら、クルマのトラブルなどもあったし、時間を要することが多すぎましたね。幸いにも方向性が見えているので、明日に向けてしっかりと準備したいと思います。天候が下り坂なので、できればレインでのレースになればジェームスの強さが活かせると思っています。

リザルト

公式予選記録

RACE1
Pos. No. TEAM DRIVER Q1 DELAY LAP
1 36 PETRONAS TOM'S SF14 アンドレ・ロッテラー 1'38.085 213.13km/h 9/10
2 37 PETRONAS TOM'S SF14 中嶋 一貴 1'38.085 0.000 9/9
3 39 P.MU/CERUMO・INGING SF14 国本 雄資 1'38.231 0.146 8/9
10 3 フジ・コーポレーション KONDO SF14 ジェームス・ロシター 1'38.971 0.886 9/9

公式予選記録

RACE2
Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 Q3
1 37 PETRONAS TOM'S SF14 中嶋 一貴 1'38.085 1'38.207 1'37.507
2 8 Team KYGNUS SUNOCO SF14 ロイック・デュバル 1'38.418 1'37.821 1'37.671
3 36 PETRONAS TOM'S SF14 アンドレ・ロッテラー 1'38.085 1'38.071 1'37.717
8 3 フジ・コーポレーション KONDO SF14 ジェームス・ロシター 1'38.971 1'38.340 1'39.721