Super Fomula:第一日目予選

第2戦岡山、2台揃ってQ3進出を実現!

日付 2015年5月23日
天候 曇り
路面状況 ドライ

予選レポート

全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦目の舞台は、トップフォーミュラのレース開催が7年ぶりとなる岡山国際サーキット。すでに今シーズンはSUPER GTレースをひと足先に終えているが、SF14での公式レースは初となる。また、KONDO Racingのジェームス・ロシター、ウィリアム・ブラー両選手にとっても初挑戦の一戦。一方で、ロシター選手はオフシーズンの公式テストでトップタイムをマークしており、またブラー選手もテストでしっかり周回を重ねているだけに、チームとしては開幕戦以上の活躍を果たしたいところだ。

予選日は五月晴れまではいかなくとも、爽やかな一日に恵まれた。まず朝のフリー走行でクルマのセットアップを確認し、予選に向けて順調に準備を進めたかに思われたチームではあったが、終わってみればやや悔しさが残る結果となっている。

午後からの予選、チームでは4号車を駆るブラー選手になんとしてもQ1を突破を実現し、次のステップに挑んでもらいたいと、Q1でニュータイヤ2セットを投入する決断を下す。というのも、このサーキットにおけるパッシングポイントが極力少ないため。ブラー選手はその思いに応えるかのように、Q1を14位で通過、続くQ2も8位に残り、初Q3出走のチャンスを掴んだ。ただ、すでにQ1で2セットのニュータイヤを使用したため、Q3は唯一ユーズドタイヤでのアタックを強いられた。結果、タイムが伸びず1分14秒051の8番手に終わったが、彼自身にとっては今季最上位からの決勝を戦うチャンスを手にしている。

一方、Q1を6番手、Q2では4番手と尻上がりにポジションアップしてきたロシター選手。勢いに乗ってQ3ではさらに上位を目指したのだが、路面コンディションの変化などもあり、思うようなタイムアップが果たせず。とりわけリアタイヤに存分なグリップ感を得られずにアタックを終了。結果、1分13秒205のタイムで7位から決勝のスタートを切ることになった。

近藤監督のコメント

近藤監督

今回の収穫は、ウィリアムがQ3まで残ったことですね。順位ではなく、Q3まで残ってアタックした、ということを評価します。一方で、ジェームスは良くなくても予選3位までに入ってくれると思ったのですが…。この岡山は抜くのが難しいので、予選としては失敗とも言えますね。ただ、スタートには自信を持ってるし、まず最初のチャンスをモノにして欲しいですね。

予選の7位、8位という結果は、チームとして悪くないとは思う一方、でも正直なところ手放しで喜べる数字ではないです。やはり、さらに上を目指していかないと。今回はやや荒れた予選になってしまいましたが、決勝ではミスなくしっかり走り切ることも含め、いい展開になって欲しいですね。

ジェームス・ロシター選手のコメント

ジェームス・ロシター選手

今日の予選では、Q1、Q2といい感じでアタックができていました。ところがQ3は、どうしたんだろう、というくらい状況が変わってしまいました。リアグリップをほとんど得ることができなかったんです。大きな変更はもちろん、なにも変えてないんですが…。どうしてクルマがこういう状態になってしまったのか、少し混乱しているくらい。その原因がわかればいいんですが、確実にリアグリップがあれば、予選4番手以上は狙えたという思いがあります。グリッド2列目の4位との差は僅か0.12秒だけに余計に悔しい。クルマそのものは良かっただけに、何が原因だったのか、きちんと調べなきゃいけないですね。

ウィリアム・ブラー選手のコメント

ウィリアム・ブラー選手

開幕戦の鈴鹿からかなり進歩することができました。僕自身、走りにも自信を持つことができたし、クルマもさらに進化している状態です。今回は、なんとしてもQ3まで駒を進めるのが僕自身のターゲットでもありました。そういう狙いもあって、今回、Q1でニュータイヤを2セット投入するという作戦を取りました。その甲斐あってQ3まで行けたことは間違いありません。抜き場所が少ない岡山のレイアウトを考えれば、予選で少しでも前に行くことが必要でした。決勝はこの位置からスタートを切ることができるので、決勝でも8位以上の成績を狙っていきます。

エンジニアのコメント

ジェームスのほうは、予選が始まってから一度もセットを変えずにアタックしました。今回、彼からのリクエストもあって、そのまま(セットを変更せず)行っています。ある意味彼に頼ってしまったというか、ちょっと詰め切れなかった部分がありますね。朝のフリー走行で少し流れに乗れず、自信を持ってドライブしてもらえなかったという躓きが、最後まで響いてしまったかもしれません。確かにQ3アタック後は、彼自身も何が起ったのか、よくわかっていない状態だったようです。ただ現在は原因を究明してある程度状況は把握できています。

一方、ウィリアムは、まずチームとしてQ2をターゲットにアタックしてもらおうということになりました。そこでフリー走行でのタイムを見た上で、Q1で2セットニュータイヤを投入することになりました。彼の走りを見ても岡山のコースに合っている走り方ができているし、得意なんだと思います。Q2では赤旗が出て仕切り直しもありましたが、そこを突破し、Q3へと進めたのはよくやったと思います。逆にタイヤがなくなってしまったので、明日は粘り強く戦ってもらうことが大事になりますね。

リザルト

公式予選記録

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Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 Q3  
1 38 P.MU/CERUMO・INGING SF14 石浦 宏明 1'13.347 1'13.135 1'12.429  
2 40 DOCOMO DANDELION M40S SF14 野尻 智紀 1'13.304 1'13.047 1'12.525  
3 16 TEAM 無限 SF14 山本 尚貴 1'13.104 1'13.109 1'12.695  
7 3 FUJI×D'station KONDO SF14 ジェームス・ロシター 1'13.404 1'13.370 1'13.205  
8 4 FUJI×D'station KONDO SF14 ウィリアム・ブラー 1'13.865 1'13.652 1'14.051