RACE REPORT

SUPER GT GT500

第2戦 富士スピードウェイ

一日目 予選(5月3日・曇り・雨/ドライ・ウェット)

予選レポート

あと一歩及ばず、予選Q1どまり。11位からの追い上げを目指す

5月3日、静岡・富士スピードウェイにおいてSUPER GT第2戦の予選が行なわれた。No.24 リアライズコーポレーションZ(名取鉄平/三宅淳詞)は奮闘するもQ2への進出には届かず。3時間の決勝レースは11位から臨むこととなる。

今シーズンは装着タイヤがブリヂストンへと変更。また、ドライバーも名取選手と三宅選手による新コンビとなり、新たな体制で戦いに挑んでいる。

第2戦の富士はゴールデンウィーク真っ只中での開催。予選日から多くの観客が来場し、賑わいを見せた。早朝は薄曇りだったサーキットも徐々に日差しが差し、午前10時30分からの公式練習は、気温22度、路面温度34度のコンディションで幕を開ける。

まず名取選手がコースインし、持ち込みのセットアップを確認。午前11時3分頃、混走中のGT300の車両がピットロード入口付近でストップしたことを受け、セッションは赤旗中断に。再開のタイミングで三宅選手へとスイッチすると同様にフィーリングを確認し1分29秒346のチームベストタイムを記録した。

FCYテスト走行では再び名取選手がドライブ。その後、GT300専有走行を経て、午前11時55分から10分間のGT500専有走行がスタートしたが、気温28度、路面温度38度へと上昇するなか、三宅選手がアタックシミュレーションを担当。終盤にチームベストタイムとなる1分28秒384をマークし、5番手につけた。

ノックアウト予選は午後2時30分からのスタート。天気予報では下り坂になると言われており、上空に鉛色の雲が広がると、気温、路面温度もそれぞれ20度、27度と午前中のセッションを下回るコンディションへと変化した。

GT300クラスのQ1を経て、午後2時53分、GT500クラスのQ1がスタートすると、公式練習でチームベストタイムをマークした三宅選手がNo.24 リアライズコーポレーションZに乗り込み、コースへ。しっかりとタイヤを発熱させた三宅選手は1分27秒172を刻むと、さらにもう1周アタックに向かう。タイムアップを目指して力走したが、惜しくもタイム更新ならず。また、Q2進出可能な上位10台入りには0.147秒届かず、11位にとどまり、Q1でアタックを終えることになった。

決勝は後方からの追い上げを目指すことになるが、今回はピットインが2度義務付けられた3時間の長丁場。それゆえに、いかに粘り強く戦うかがカギとなる。ノーミスで手堅いレース運びをすることで、上位入賞を目指したい。

公式予選記録

Pos. No. MACHINE DRIVER Q1 Q2 SW
1 14 ENEOS X PRIME GR Supra 福住 仁嶺
大嶋 和也
1’26.882 1’26.254 16
2 36 au TOM’S GR Supra 坪井 翔
山下 健太
1’26.640 1’26.418 40
3 23 MOTUL Niterra Z 千代 勝正
高星 明誠
1’26.794 1’26.582 6
11 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
1’27.172 4

Q1 Start Time: 14:53:00 Finish Time: 15:03:00
Q2 Start Time: 15:31:00 Finish Time: 15:41:00

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

今回は、タイヤの持ち込みで悩んだと聞いています。Q2進出ならず残念でしたが、明日は3時間という長い戦いなので、あまり心配はしていません。前回の開幕戦で入賞してポイントを獲れたので、今回もしっかりと最後まで走り切り、また入賞を目指していきます。1レース毎にステップアップしていけたら、と思いますね。今シーズンは第3戦セパンが延期になり、次のレースがまた富士でのレースになるので、明日きちんとデータを取れたら、夏の富士でどういう戦いをすべきか見えてくるとも思います。ミーティングを重ねて、いいレースができるよう、頑張ります。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

岡山戦のあと、いろいろ準備して持ち込んだものの、結局は岡山と同じような感じになってしまい、うまくいい方向に進まなかったですね。富士に合わせて持ってきたにも関わらず、岡山と同じ症状でした。予選Q1は三宅選手に担当してもらいましたが、ミスがあったわけではありません。午後からの予選に向けてセッティングも相当変更したのですが、効果はなかったようです。 決勝は3時間と長いので、そのなかでしっかりと走って今後に繋げる戦いにしたいと思います。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

今シーズンに入る前のテストの段階からいろいろ取り組んでいるのですが、直したいポイントがずっと残っているような感じです。開幕の岡山でも改善せず、今回はアプローチを変えてクルマを持ち込みました。しかしながら、名取選手も僕も同じようなフィーリングを持っていて、そこからなかなか直せず予選を迎えることになりました。大きくセットを変えて出走したのですが、結果には繋がらなかったですね。決勝に向けてセットを大きく変えてトライすることになり、スタッフの皆さんが時間をかけて準備してくれました。方向性が改善すればいいなと思っています。またドライバーとしてはその頑張りに応えられるように結果を出したいと思います。

島田次郎エンジニアのコメント

今日のセッションは、クルマがあまりいい状態ではなかったと思います。公式練習の結果を受けて、午後の予選に向けて調整をしたのですが、基本的には開幕戦の岡山で見受けられた問題がさほど解決されていなかったという感じでした。明日は3時間という長い戦いですので、これから戦略含めやれることをやっていきます。何パターンかあるので、レースの展開次第で選択していくことになりますね。

二日目 決勝(5月4日・晴れ/ドライ))

決勝レポート

ノーミスで粘りの走りを続け、6位入賞

ゴールデンウィーク中盤の5月4日、静岡・富士スピードウェイで行なわれたSUPER GT第2戦決勝で、No.24 リアライズコーポレーションZは、予選11位から3時間のレースに挑み、ポジションを上げて6位でフィニッシュ。開幕戦から連続入賞を果たした。

予選日の夜遅くからサーキット周辺では強い風雨が続いていたが、幸いにも朝には雨も上がり、レースはドライコンディションでの走行が可能となった。引き続き風は強く吹いていたが、時折眩しい日差しが差し込む観戦日和となった。まだ雪化粧した富士山も姿を見せるなか、午後2時に3時間の決戦が幕を開けた。

開幕戦からセットアップの改善を続けるNo.24 リアライズコーポレーションZ。前日の予選を終えたあともその作業を続け、決勝に向けての最終調整を進めていた。特に今回は3時間という長丁場につき、粘りある戦いをすることで、ひとつでも上のポジションを狙っていきたい。そこでチームでは大幅なセッティング変更を決断した。前日の予選はQ2への進出を逃したため、出走の機会に恵まれなかった名取鉄平選手が決勝スタートを務めることとなった。

午後2時、気温24度、路面温度43度のコンディションのなか、静岡県警の白バイとパトカーによるパレードランからフォーメーションラップを経て、3時間のレースが幕を開ける。オープニングラップこそポジションを落としたが、着実に挽回し、20周を過ぎる頃には6番手を走行するパフォーマンスを披露する。その後、37号車Supraと5番手争いを繰り広げ、32周に最初のピットインを行なった。チームはこのタイミングでタイヤ交換と給油作業を行なったが、ドライバー交代はせず、名取選手が引き続きステアリングを握った。

45周を終えて、GT500クラスでは全車が1回目のピットインを完了。その直後、1台の車両がピットロード入口手前で停車したことを受けて、2周にわたってFCYが導入される。この時点で4番手を走行していた名取選手は同じ日産勢の23号車との攻防戦を展開。1秒を切る僅差で周回を重ねるなか、23号車と同じく73周終わりで2回目のピットインを行なった。

名取選手はダブルスティントを終え、三宅淳詞選手へとスイッチ。タイヤ、給油も済ませてコース復帰を果たす。なお、ピットイン前までバトルを展開していた23号車は戦略の違いからドライバー交代せずコースに復帰しており、その後は16号車PRELUDE-GTとの6位争いのバトルを繰り広げる。

レースは終盤に向かい、気温、路面温度ともに下降するなか、三宅選手は依然として16号車を猛追。逆転を目指して粘りの走りを続ける。ラストラップでは1秒を切るまで迫ったが、惜しくも逆転には至らず、6位でチェッカーを受けて開幕戦に続く連続入賞を達成した。

なお、シーズン当初にスケジュールされていた第3戦セパン大会は、中東情勢の問題を受けて延期となっているため、次戦は第4戦富士大会となる。今回の3時間レースに対し、夏の富士は300kmでの戦いとなるが、シーズン序盤の実戦で得たデータをものに、”強くて速い”No.24 リアライズコーポレーションZでの戦いを目指していきたい。

決勝結果

Pos. No. MACHINE DRIVER TIME/DIFF LAPS SW
1 36 au TOM’S GR Supra 坪井 翔
山下 健太
1’30.193 115 40
2 14 ENEOS X PRIME GR Supra 福住 仁嶺
大嶋 和也
8.786 115 16
3 23 MOTUL Niterra Z 千代 勝正
高星 明誠
41.398 115 6
6 24 リアライズコーポレーション Z 名取 鉄平
三宅 淳詞
1’27.172 115 4

開始:14:06:57 終了:17:07:28.710
ファステストラップ : 1’29.456 (2/115) 183.630 km/h 14 Nirei Fukuzumi TGR TEAM ENEOS ROOKIE / ENEOS X PRIME GR Supra

No. TEAM LAPTIME
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE 1’29.456 (2/115)

近藤真彦監督のコメント

近藤 真彦 PHOTO

思うようなセットアップがなかなか見つからず、苦労していたようです。ただ、予選よりも今日のレースのほうがポテンシャルも上がり、粘りの戦いを見せてくれました。スタッフが決勝直前まで頑張ってくれました。みんなが持つ力を振り絞り、全力で戦ってくれたと思います。ドライバーのふたりは結果だけを見たら納得していないでしょうが、与えられた現状のなかでベストを尽くしてくれたと思うので、悪い結果ではないですね。セパン大会がなくなったので、次のレースまで時間があるので、その間にしっかりと体制を整えて頑張ることでシーズン中盤はトップ3での争いができるのではないかと思います。

名取鉄平選手のコメント

名取 鉄平 PHOTO

決勝でのクルマはセットアップが改善し、乗りやすくなりました。レースでは序盤は少しペースを抑え、周りが落ちてきたら仕掛けていこうと思っていたのですが、奏功してポジションを上げることができました。一方、ポジション争いをしていた車両との接触で、フロント右のカナードを傷めてしまい、空力面でバランスが崩れてしまいましたが、自身の2スティント目ではペースも良く、周りと比較しても速さもあったので良かったです。今回、決勝を前に変更したセットアップが良かったこともあり、大きくポジションアップできたのは良かったと思います。効果も出ているので、次戦も富士では公式練習の時点からレベルの高いクルマを持ち込めるのではないかと思います。表彰台、優勝を目指して頑張ります。

三宅淳詞選手のコメント

三宅淳詞PHOTO

後方からのスタートになりましたが、確実に追い上げる戦いができました。結果としてポイント獲得することができたので、その点は良かったと思います。ニッサン勢としてレース展開を見れば、岡山で12号車、今回は23号車が表彰台に上がったので、クルマとしてのポテンシャルはあると思っています。一方で、ライバルのGR Supraが強い。そこに追いついていかなければならないので、次のレースまでのインターバルを活用し、しっかりと準備する必要があるでしょうね。僕らには、今、予選での一発がない。そこをまず出せるように準備したいです。今日のレースとしては、ピットでのミスもなく作戦通りに消化できたと思います。あとはパフォーマンスを向上させていかないと。他車に比べてまだサクセスウェイトも軽いなかで次の富士を迎えるので、さらに頑張りたいですね。

島田次郎エンジニアのコメント

予選のあと、決勝に向けてセットアップを大きく変えたのですが、ようやく”普通”の状態に改善されたと思います。レースを振り返ると、まだちょっと詰めが甘いと感じるところは残っていましたが、3時間という長いレースとしての戦略、アプローチとしてはうまくできましたね。今年の24号車はドライバー、タイヤ、エンジニアのすべてにおいてシャッフルしている状態で、他のニッサン勢とは異なる状況です。現状としては、まだいろいろと様子見のところもありますが、岡山、今日の富士で得たデータをもとに第4戦富士での戦いに臨みたいと思います。

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