第2日目 決勝 Photo
度重なるパドルシフトトラブルで、
KONDO RACINGは結果を残せず。
日付 2008年4月6日
天候 晴れ
気温 17℃(午後2時現在)
開催地 静岡県駿東郡・富士スピードウェイ
路面状況 ドライ
Photo Photo
 緩やかに気温も上昇、午後2時30分からの決勝レースは、穏やかな陽気の中でスタートを切った。だが、これとは対照的にKONDO RACINGのJ・P・デ・オリベイラ、横溝直輝両選手はマシントラブルに悩まされ、本来の実力を披露することなく戦いを終えるという悔しい結果になってしまった。
 予選3位スタートのオリベイラ選手は珍しくスタートでミスし、18番手まで後退。だが、持ち前の速さを活かしてポジションアップに成功、中盤までに入賞圏内へと挽回した。だがその矢先、パドルシフトにトラブル発生。マシンコントロールが難しくなり、ピットインを余儀なくされる。スタッフは応急処置でオリベイラ選手をコースへ送り出したが、その後何度も同様のトラブルが発生し、ピットインを繰り返すことに。オリベイラ選手は、コースへと復帰するたびにペースアップの走りを見せるも、54周目のピットインを最後にマシンを降りた。
 一方、横溝選手は好スタートを決め、8番手から5番手までポジションアップ。序盤はタイヤを温存する作戦だったが、4位走行中の15周目にスローダウン。原因は、今季から新たに導入されたパドルシフトのシステムトラブルだった。ピットで部品交換を済ませたのち、再びコースへと向かった横溝選手。しかしまたもトラブルに見舞われ、2度目のピットインを強いられる。幸い、終盤には自己ベストタイムをマークし、チェッカーまでマシンを運ぶことはできたが、規定周回数を満たせず順位を得ることができなかった。
近藤監督のコメント
 今日はレースになりませんでした。レースウィークに入ってすぐにパドルシフトのシステムトラブルを抱えていましたが、最後の決勝になって一番悪い状況になってしまい、速さを見せていたドライバーには結果が出せるチャンスを与えてあげることができずに申し訳なく思います。ただ、チームとして総合力の高さを確認することはできたので、次のレースではいい戦いがしたいですね。 Photo
3号車
横溝直輝選手のコメント
 スタートはうまくいったし、ガソリンが重いぶん、まずタイヤを温存する走りでいく作戦でしたが、ギアトラブルが出てしまいました。5速でギアがスタックし、これまでで一番ひどい状態だったので、ピットに戻ることになりました。トラブルが出なければクルマも速かったし、いいペースで決勝が走れるということがわかったので、次こそきちんといいレースをしたいと思います。 Photo
エンジニアのコメント
 ピットインは、よそのチームとだいたい同じくらいの40周すぎを予定していました。ところがギアトラブルが出てしまったので、最初のピットインでは部品交換をして送り出すことにしました。それでもまた同じ症状が出たため、今度は冷やして処置したのですが、トラブルが重なり、結果的にはレースができない状態でした。 Photo
4号車
Joao Paulo de Oliveira選手のコメント
 スタートでホイールスピンさせたくなかったのが災いしました。普段はあんなミスはしないのですが…。決勝ではパドルシフトのトラブルが出て、5速からのアップダウンができなくなってしまいました。トラブルが出なければ、5位くらいまで追い上げは可能だったと思います。とにかく今日はタフなレースになりました。ただ、学ぶことも多かったので、これを次に生かせるようにしたいですね。 Photo
エンジニアのコメント
 クルマのバランスも良かったし、ピットインはタイミングを引っ張れるだけ引っ張って…という作戦でした。スタートでJPが失速することになり、作戦を立て直すことになりましたが、結局はパドルシフトのトラブルに見舞われ、レースをさせてもらうことができませんでした。残念です。 Photo
リザルト
 決勝結果
Pos. No. DRIVER TEAM LAP RACE TIME BEST LAP TIME
1 1 松田 次生 LOWSON TEAM IMPUL 65 1:36'33.664 1'27.644
2 48 立川 祐路 CERUMO/INGING 65 1:37'08.829 1'27.274
3 67 R・ストレイト STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING 65 1:37'11.782 1'27.760
4 2 B・トレルイエ LOWSON TEAM IMPUL 65 1:37'23.036 1'28.050
5 47 R・クインタレッリ CERUMO/INGING 65 1:37'23.259 1'27.946
6 32 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 65 1:37'31.806 1'27.875
- 4 J・P・デ・オリベイラ KONDO RACING 54 1:32'19.426 1'27.830
- 3 横溝 直輝 KONDO RACING 53 1:36'44.754 1'27.599
 Fastest Lap
DRIVER TEAM LAP TIME
立川 祐路 CERUMO/INGING 1'27.274
フリー走行
 すっきりと澄み渡る青空に恵まれた富士スピードウェイ。決勝日は朝8時30分からフリー走行が始まり、30分間のセッションでKONDO RACINGのJ・P・デ・オリベイラ選手が終盤にトップタイムをマーク。加えて横溝選手が2番手につけ、決勝での活躍にいっそう期待が膨らむ結果となった。
 走行開始後、すぐにコースインしたオリベイラ選手。アウトラップを済ませてピットイン、タイヤ交換とガス補給のピット作業を行い、マシンチェックに入った。小刻みにタイムを削りつつ、セッション中盤でピットイン。セットを微調整し、コースへ戻る。その後、残り10分を切る頃にトップタイムとなる1'26.399をマーク。ライバル達も自己ベストタイムを更新したが、オリベイラ選手は不動の位置を確保したままセッションを終えている。
 一方、予選ではマシントラブルに悩まされた横溝選手。今朝は序盤にピット作業を済ませ、早速ペースアップするや1'26.515のタイムで暫定トップに躍り出た。以後、2度のピットインでセットの最終調整を行うなか、後半にオリベイラ選手にトップの座を譲ったものの、2番手をキープしている。
レース直前レポート
■近藤監督のコメント
 フリー走行のこととはいえ、上出来だと思います。決勝でも、こういう結果が出せるようになりたいですね。今週はいい流れ、いい状態をキープできているので手応えを感じていますが、最後まで気を緩めることなくしっかりと戦いたいと思います。

■横溝直輝選手のコメント
 決勝用のセットがいい方向に向かっています。予選よりもいいフィーリングだし、クルマが良くなっているのがわかります。タイムもガスを積んだ状態で出せたものだし、バランスも良く、普通にいい状態で走れているので、自信につながりますね。決勝ではスタートで少しでも前に出て、いいレースをします。

■3号車エンジニアのコメント
 フリー走行ではセクター3のタイムが速いくらいだ、と横溝には伝えました。決勝は、横溝の後方が(予選で装着していない)新しいタイヤを持っているので、8位というのは難しいポジションかもしれませんね。決勝に向けて再度調整をしたいと思います。

■J・P・デ・オリベイラ選手のコメント
 決勝用にギアレシオを変えて、セットも調整して走りました。まだオーバーステアが気になるし、レースで前のクルマをパスできるスピードが欲しいですね。今朝のタイムは悪くないけれど、決勝でコンスタントに走れるクルマに仕上げていこうと思います。

■4号車エンジニアのコメント
 このセッションではトップタイムをマークすることができましたが、このままのセットでは、決勝になるとタイヤがキツくなるでしょう。決勝までに見合ったセットへの調整をしたいと思います。