Race Report - 第7戦 鈴鹿サーキット
一日目 予選(2017年10月21日・雨/ウェット)
予選レポート
悪天候に翻弄され、最終戦は予選のみで中止に
ついに迎えた、全日本スーパーフォーミュラ シーズン最終戦。舞台となった三重県・鈴鹿サーキットは超大型の台風21号の影響を受け、終日雨模様となり、時折雨脚が強まるなど、先の読めない荒れた天候となった。そんな中、まず行われた朝のフリー走行は、4回の赤旗が出る波乱の展開に。KONDO Racingの2台は、予選を見据えたセットアップの調整を繰り返しながら、4号車の山下健太選手が8番手、3号車のニック・キャシディ選手が16番手につけることとなった。
午後に入りさらに雨脚が強まる中、当初の予定より5分遅れの午後1時55分に予選Q1がスタート。コース上の至る場所で川ができるほどのコンディションながら、アタックを目指す各車が次々とコースインし、タイヤを温める作業に入った。これは、次第に雨がひどくなる可能性が高いこともあり、すぐにでもアタックモードに入る必要があったため。だが、増え続ける雨量の影響を受け、午後1時57分に赤旗が提示される。その後、再開の予定時刻がアナウンスされるが、都度、天候の回復を待ってセッションが延期され、結局再開したのは午後2時40分。慌ただしくピットロード出口に車両を並べて待機するチームも出るなど、落ち着かない状況の中、各車はなんとか自分のスペースを確保できるよう、策を練ってコースへと向かっていった。
しかし、それからわずか3分後、1台の車両が1コーナーでコースアウト。2度目の赤旗が提示された。再開はその7分後。コース上では比較的空いたスペースを活用してタイムアタックを行う車両が激しいアタック合戦を披露する。だが、KONDO Racingは、チームピットが最終コーナー寄りとなることから、キャシディ選手、山下両選手共コースインするタイミングでライバルに遅れを取ってしまう。結果、自分たちのペースを活かしてアタックすることが極めて難しく、今回はその影響をまともに受けてしまう事態となった。その後、セッション再開後にアタック中だったキャシディ選手だったが、その先を走っていた車両が1コーナーでコースアウト。これが赤旗となり、ペースを落とさざるを得ず、タイムアップのチャンスを喪失、万事休すとなる。また山下選手も前車にタイミングを外され、自分のスペースを確保できなかった。結局、キャシディ選手が16番手、山下選手は17番手と不本意な結果に終わってしまった。
なお、Q1は4度目の赤旗が提示された時点で終了扱いとなり、また、その後、Q2、Q3のセッションは中止になったことから、Q1の結果が決勝レースのグリッドとして採用されることに。そしてレース2のグリッドは、セカンドベストタイムが適用されることになったため、キャシディ選手はレース1を16番手、レース2で18番手に。山下選手はレース1が17番手、レース2は16番手からのスタートを迎えることが決まった。
だが、その後、日曜日の決勝レース開催に向けて主催者である鈴鹿サーキットとJRPが協議を行った結果、台風21号の北上など、悪天候の影響により、チームやドライバー、観客の安全を最優先に考え中止を決定。その告知が午後5時15分に行われた。よって、最終戦の戦いは予選Q1のみで終了。最後の戦いを行わぬまま、今シーズンの幕を下ろすこととなった。
午後に入りさらに雨脚が強まる中、当初の予定より5分遅れの午後1時55分に予選Q1がスタート。コース上の至る場所で川ができるほどのコンディションながら、アタックを目指す各車が次々とコースインし、タイヤを温める作業に入った。これは、次第に雨がひどくなる可能性が高いこともあり、すぐにでもアタックモードに入る必要があったため。だが、増え続ける雨量の影響を受け、午後1時57分に赤旗が提示される。その後、再開の予定時刻がアナウンスされるが、都度、天候の回復を待ってセッションが延期され、結局再開したのは午後2時40分。慌ただしくピットロード出口に車両を並べて待機するチームも出るなど、落ち着かない状況の中、各車はなんとか自分のスペースを確保できるよう、策を練ってコースへと向かっていった。
しかし、それからわずか3分後、1台の車両が1コーナーでコースアウト。2度目の赤旗が提示された。再開はその7分後。コース上では比較的空いたスペースを活用してタイムアタックを行う車両が激しいアタック合戦を披露する。だが、KONDO Racingは、チームピットが最終コーナー寄りとなることから、キャシディ選手、山下両選手共コースインするタイミングでライバルに遅れを取ってしまう。結果、自分たちのペースを活かしてアタックすることが極めて難しく、今回はその影響をまともに受けてしまう事態となった。その後、セッション再開後にアタック中だったキャシディ選手だったが、その先を走っていた車両が1コーナーでコースアウト。これが赤旗となり、ペースを落とさざるを得ず、タイムアップのチャンスを喪失、万事休すとなる。また山下選手も前車にタイミングを外され、自分のスペースを確保できなかった。結局、キャシディ選手が16番手、山下選手は17番手と不本意な結果に終わってしまった。
なお、Q1は4度目の赤旗が提示された時点で終了扱いとなり、また、その後、Q2、Q3のセッションは中止になったことから、Q1の結果が決勝レースのグリッドとして採用されることに。そしてレース2のグリッドは、セカンドベストタイムが適用されることになったため、キャシディ選手はレース1を16番手、レース2で18番手に。山下選手はレース1が17番手、レース2は16番手からのスタートを迎えることが決まった。
だが、その後、日曜日の決勝レース開催に向けて主催者である鈴鹿サーキットとJRPが協議を行った結果、台風21号の北上など、悪天候の影響により、チームやドライバー、観客の安全を最優先に考え中止を決定。その告知が午後5時15分に行われた。よって、最終戦の戦いは予選Q1のみで終了。最後の戦いを行わぬまま、今シーズンの幕を下ろすこととなった。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | BEST TIME |
---|---|---|---|---|
1 | 36 | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 | アンドレ・ロッテラー | 1'54.395 |
2 | 40 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 | 野尻 智紀 | 1'54.454 |
3 | 37 | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 | 中嶋 一貴 | 1'54.606 |
16 | 3 | FUJI×raffinee KONDO SF14 | ニック・キャシディ | 2'05.161 |
17 | 4 | FUJI×raffinee KONDO SF14 | 山下 健太 | 2'06.742 |
<第2レース>
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | BEST TIME |
---|---|---|---|---|
1 | 20 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | ヤン・マーデンボロー | 1'56.961 |
2 | 40 | DOCOMO DANDELION M40S SF14 | 野尻 智紀 | 1'57.144 |
3 | 41 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 | 伊沢 拓也 | 1'57.744 |
16 | 4 | FUJI×raffinee KONDO SF14 | 山下 健太 | 2'07.731 |
18 | 3 | FUJI×raffinee KONDO SF14 | ニック・キャシディ | 9'42.957 |
No.36 当該ラップタイム(1'53.664)を削除した。(全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第19条2. (走路外走行))
近藤監督のコメント
ニック(キャシディ)はいいアタックを見せていたのに、周りにいる他のドライバーがコースアウトしたり赤旗の原因を作ったりという、実に悪い影響を受けてしまい、計測そのものができなかったんです。本当にツイてなかったですね。うちの場合は、タイムを見てもらったらわかって頂けると思いますが、まともなアタックができずに終わっているんです。きちんとアタックができていたらこんなタイムで留まるはずはないですからね。両者ともにツキがなかったですね。普通にアタックができていたら、Q1は普通にクリアできるレベルでしたから。ほんと、乗れていただけに悔しいですね。結果的にはしっくりこないものになってしまいました。もし、明日レースができたなら、とにかく粘って頑張って欲しいと思います。
ニック・キャシディ選手のコメント
ほんとイヤになるような一日でした。Q1のセッションでは最後のリスタートで全車一番最後にコースインしたのですが、他の18台がまずアウトラップ後にアタックラップを済ませる中、僕はその手前で赤旗が出てしまい…。結果、アタックをしていない状況でセッションが終わることになりました。とにかくツキがなかった。朝のセッションではさほどいい感じではなかったのですが、予選に向けてセット変更をしたところ、走りはじめでいいフィーリングを得ることができたので、アタックを楽しみにしていたのですが…。タイミング悪く、アタック中に赤旗が出てしまったので、アタックラップを刻めずに終わってしまいました。Q1が赤旗中断をもって終了したあとコンディションが改善していたのに、どうしてQ2、Q3としなかったのか、残念でなりません。
山下 健太選手のコメント
最初のアタックでうまくタイミングが合えば、5番手くらいのタイムを狙えたのですが…。ピットからピットロード出口までの距離もあるので仕方ない部分もあるのですが、コース上で渋滞にかかってしまいました。また、最後のアタックも普通に通過していれば、もう少し上位につけることが出来ていたのですが、赤旗が出ていた周だったので、ベストラップを刻めずに終わってしまいました。今朝のフリー走行の方がきちんと実力を出す走りができていたと思います。最終戦の戦いなので、なんとかうまくまとめたいと思ってはいるのですが…。最後まで諦めずにがんばりたいと思います。
エンジニアのコメント
【3号車】
ピットが後ろの方なので、コースインするタイミングがどうしても後になるんです。なので、仕方のない部分もありました。運も悪すぎました。赤旗再開後、最後にコースインし、そのあとアタックラップに入っていたんですが、その先で1台がコースアウトし…。アタックラップになりませんでした。もし、計測できていたら、8番手につけることができたんですけどね。朝のセッションではあまりクルマの調子が良くなかったので、予選に向けて変更を加えたら、いい感じになったんです。クルマがうまくまとまってきたのに、赤旗がすべて。運の悪さ以外、なにもありませんね。【4号車】
金曜日の走行で雨のセットの確認をしたところ、バランスがあまり良くなかったので、セット変更を加えました。その確認を朝に行い、予選に向けて調整をしたのですが、セッション中の赤旗等の影響やタイミングの悪さもあり、彼の持つ実力を引き出せる状況にはならずに終わってしまい、残念でした。二日目 決勝(2017年10月22日/中止)
中止