Race Report - 第6戦 岡山国際サーキット
一日目 予選(9月8日・曇り/ウェット)
予選レポート
KONDO RACING、3号車5位、4号車6位の好位置で予選を終える!
早いもので今シーズンのセミファイナル戦を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。第6戦は岡山国際サーキットを舞台にして行われた。KONDO RACINGの2台は不安定な天候をものともせず、3号車ニック・キャシディ選手は5番手、4号車山下健太選手が6番手という好位置から決勝スタートを切ることになった。
レースウィークに入った岡山はあいにくの雨模様。朝のフリー走行を前に本降りに見舞われ、午前9時45分からのフリー走行前にはウェット宣言が出された。そのフリー走行では、コースに向かう車両から激しい水煙が上がるコンディション。序盤にコースアウトする車両が出て赤旗中断にもなったが、3号車のキャシディ選手が9番手、山下選手が12番手のタイムをマークする。また、午後からの予選に向けてさらにセッティングを向上させるため、綿密なミーティングを実施した。
午後3時15分、ノックアウト予選・Q1がスタート。懸念されていた雨は上がったものの、路面はまだウエットのまま。トリッキーなコンディションでのアタックが幕を開けた。まず、ユーズドのウエットタイヤでコースインしたKONDO RACINGの2台。序盤に一度赤旗中断が合ったものの、再開後にセッティングの確認を済ませ、終盤には満を持してニュータイヤを投入。両者ともラストアタックで自己ベストタイムの更新に成功し、キャシディ選手が2番手、山下選手は7番手につけ、Q2進出を果たした。
Q2が始まると、上空にあった雨雲が一気に減り、路面コンディションが改善。7分間のセッションとなると、アタックチャンスは1周のみ。出走する14台のうち、キャシディ選手はスクラブしたニュータイヤ、山下選手はニュータイヤを装着し、ライバルよりも遅めにコースインした。そしてQ1同様、ラストアタックで二人揃ってタイムアップ。キャシディ選手は4番手、山下選手は6番手のタイムを刻み、揃ってQ3へと駒を進めた。
迎えたQ3。山下選手にとっては前回のもてぎに続き、今季2度目のQ3アタックとなる。今度は早めにコースイン、ニュータイヤでのアタックを始めた。なお、今大会はオーバーテイクシステム(OTS)をQ3セッション中に2度使用できるという”スペシャル・ルール”が採用されているため、的確な使用でタイムアップを狙いたいところだ。山下選手はOTSによるパワーアップでクルマのコントロールにやや苦戦したというが、その中でもタイムアップを果たして1分25秒340をマーク。6番手となった。一方、キャシディ選手はQ2同様、スクラブ済みのニュータイヤを着け、トラフィックを避けるように遅めのタイミングでコースインした。次々とライバルたちがタイムアップする中、キャシディ選手はしんがりにタイムアップ。1分25秒153のタイムで5番手から決勝を迎えることになった。
予選では、雨の影響を直接的に受けることがなかったものの、翌日の決勝は再び雨の心配が残る岡山大会。予断を許さない状況ではあるが、両選手揃ってポジションアップを果たすためにチーム一丸となって戦いに挑む。
レースウィークに入った岡山はあいにくの雨模様。朝のフリー走行を前に本降りに見舞われ、午前9時45分からのフリー走行前にはウェット宣言が出された。そのフリー走行では、コースに向かう車両から激しい水煙が上がるコンディション。序盤にコースアウトする車両が出て赤旗中断にもなったが、3号車のキャシディ選手が9番手、山下選手が12番手のタイムをマークする。また、午後からの予選に向けてさらにセッティングを向上させるため、綿密なミーティングを実施した。
午後3時15分、ノックアウト予選・Q1がスタート。懸念されていた雨は上がったものの、路面はまだウエットのまま。トリッキーなコンディションでのアタックが幕を開けた。まず、ユーズドのウエットタイヤでコースインしたKONDO RACINGの2台。序盤に一度赤旗中断が合ったものの、再開後にセッティングの確認を済ませ、終盤には満を持してニュータイヤを投入。両者ともラストアタックで自己ベストタイムの更新に成功し、キャシディ選手が2番手、山下選手は7番手につけ、Q2進出を果たした。
Q2が始まると、上空にあった雨雲が一気に減り、路面コンディションが改善。7分間のセッションとなると、アタックチャンスは1周のみ。出走する14台のうち、キャシディ選手はスクラブしたニュータイヤ、山下選手はニュータイヤを装着し、ライバルよりも遅めにコースインした。そしてQ1同様、ラストアタックで二人揃ってタイムアップ。キャシディ選手は4番手、山下選手は6番手のタイムを刻み、揃ってQ3へと駒を進めた。
迎えたQ3。山下選手にとっては前回のもてぎに続き、今季2度目のQ3アタックとなる。今度は早めにコースイン、ニュータイヤでのアタックを始めた。なお、今大会はオーバーテイクシステム(OTS)をQ3セッション中に2度使用できるという”スペシャル・ルール”が採用されているため、的確な使用でタイムアップを狙いたいところだ。山下選手はOTSによるパワーアップでクルマのコントロールにやや苦戦したというが、その中でもタイムアップを果たして1分25秒340をマーク。6番手となった。一方、キャシディ選手はQ2同様、スクラブ済みのニュータイヤを着け、トラフィックを避けるように遅めのタイミングでコースインした。次々とライバルたちがタイムアップする中、キャシディ選手はしんがりにタイムアップ。1分25秒153のタイムで5番手から決勝を迎えることになった。
予選では、雨の影響を直接的に受けることがなかったものの、翌日の決勝は再び雨の心配が残る岡山大会。予断を許さない状況ではあるが、両選手揃ってポジションアップを果たすためにチーム一丸となって戦いに挑む。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | 関口 雄飛 | 1’28.168 | 1’26.330 | 1’24.446 |
2 | 18 | KCMG Elyse SF14 | 小林 可夢偉 | 1’27.091 | 1’25.548 | 1’24.466 |
3 | 20 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | 平川 亮 | 1’26.895 | 1’26.138 | 1’25.026 |
5 | 3 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | ニック・キャシディ | 1’27.017 | 1’26.230 | 1’25.153 |
6 | 4 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | 山下 健太 | 1’27.511 | 1’26.501 | 1’25.340 |
予選通過基準タイム (107%) 1’32.978
*本予選(Q1)は、開始3分55秒時点で赤旗提示。残り時間16分5秒で再開した。赤旗中断 15:18~15:37
近藤監督のコメント
色んな意味で欲が出てしまいますね。二人揃って良いポジションでチェッカーを受けさせたいという思いが強くなりました。ただトップ2台は速かった。まだうちは追いつけない状態ですね。この雨で速く走れる”何か”を見つけているでしょうね。
今日の最後のアタック(Q3)では、ニック(・キャシディ)が相当狙いを定めて走行したんです。他のドライバーより遅いタイミングでコースインするためにピットで長い間待ってました。ただ今回は上手くアタックできても、まだ上位には及ばなかったというのが正直なところです。一方、ニック同様、山下(健太)ももてぎに続いてQ3まで残り、結果として、5位、6位というところにつけることができました。十分立派だと思っています。朝の時点では不安材料を抱えていたようですが、それを上手く調整してQ3を走れたことは良いと思うので、決勝は雨次第ですが、良い戦いをしてもらえたらと思います。
今日の最後のアタック(Q3)では、ニック(・キャシディ)が相当狙いを定めて走行したんです。他のドライバーより遅いタイミングでコースインするためにピットで長い間待ってました。ただ今回は上手くアタックできても、まだ上位には及ばなかったというのが正直なところです。一方、ニック同様、山下(健太)ももてぎに続いてQ3まで残り、結果として、5位、6位というところにつけることができました。十分立派だと思っています。朝の時点では不安材料を抱えていたようですが、それを上手く調整してQ3を走れたことは良いと思うので、決勝は雨次第ですが、良い戦いをしてもらえたらと思います。
ニック・キャシディ選手のコメント
今日はクルマ自体のペースは決して良いわけでじゃなかったのですが、その中でもQ1、Q2、そしてQ3と全セッションで全くミスのないパーフェクトなアタックができました。また、今回はQ3でオーバーテイクシステムを使うことができたんですが、タイミング含め、上手く使うことができました。
チャンピオンシップを考えると、トップ争いをしている二人が予選で後方になりましたが、レース自体はどうなるかまだよく分かりません。明日もどうなることか…。天気だけは変えられないし。少しでもいいコンディションの中でレースができればいいなと思います。
チャンピオンシップを考えると、トップ争いをしている二人が予選で後方になりましたが、レース自体はどうなるかまだよく分かりません。明日もどうなることか…。天気だけは変えられないし。少しでもいいコンディションの中でレースができればいいなと思います。
山下 健太選手のコメント
オーバーテイクを押すとパワーが上がり、トラクションのかかり方が変わるので、クルマをコントロールするのが難しかったです。その見極めが難しかったですね。思った以上にパワーがあってクルマが滑りました。押す場所は気持ち早くなりましたが、アタックに入る前の周の最終コーナーとアトウッドカーブで押しました。
前回に続きQ3進出を果たしましたが、今回は晴れても雨でもQ1突破が厳しいかも…と思っていたんです。それがいろいろセットも変えてもらい、Q3に残れるまでにしてもらえたので良かったと思います。フリー走行後に大きくセットを変えていきました。Q3に残れるとは思っていませんでしたが、なんとか残ることができました。明日は天候次第ですが、生き残れるよう頑張ります。レースをすることになったらポイントが欲しいですね。
前回に続きQ3進出を果たしましたが、今回は晴れても雨でもQ1突破が厳しいかも…と思っていたんです。それがいろいろセットも変えてもらい、Q3に残れるまでにしてもらえたので良かったと思います。フリー走行後に大きくセットを変えていきました。Q3に残れるとは思っていませんでしたが、なんとか残ることができました。明日は天候次第ですが、生き残れるよう頑張ります。レースをすることになったらポイントが欲しいですね。
エンジニアのコメント
【3号車】
今回の予選では、ドライバー自身がとてもよく頑張ったと思います。クルマ自体はそれほどいいとは言えない状態で、セッティングがこのサーキットに合わせきれていませんでした。ドライバーの頑張りが大きかったです。岡山のコースの特徴から、タイムアタックでトラフィックが起こるので、Q3では他車と大きくタイミングを外す作戦をとりました。予定通りだったし、それが上手くいったと思います。【4号車】
金曜の専有走行、朝のフリー走行では今ひとつ良い流れを作ることができなかったのですが、予選に向けてチームミーティングを行い、この場でできる限りのことを時間いっぱいまでやりました。セッティングの見直しが良い方向に向かいました。結果、山下選手もそれに応える走りを見せてくれたと思います。各セッションでセッティングも微調整しつつ、上手くウエットタイヤに合わせ込めたようです。上出来の結果ではないでしょうか。二日目 決勝(9月9日・雨/ウェット)
決勝レポート
第6戦岡山戦、断続的に続く雨の中、ポイント獲得を果たす
セミファイナル戦となる岡山大会。その決勝レースも前日の予選に続いて不安定な天気が戦いに水を差すこととなった。
秋雨前線に南からの湿った空気が流れ込み、断続的に雨が降り続いた岡山国際サーキット。予選日よりも激しい雨が降った現地では、当初の予定時間を繰り上げ、スタート進行が午後1時20分からに変更される。だが、その後も再三に渡って時間変更がアナウンスされ、最終的には午後2時10分からのスタート進行へと落ち着いた。
8分間のウォームアップを走行する車両のリアからは激しい水煙が上がるコンディションではあったが、その後、ダミーグリッドに整列した全19台の車両は若干雨脚の弱くなったコース上でフォーメーションラップスタートを待った。しかしその5分前になり、再びコンディションが悪化。よってセーフティカースタートへと変更された。
KONDO RACINGの3号車ニック・キャシディ選手は5番手、そして4号車山下健太選手は6番手グリッドからスタートを切ったが、コース上には水たまりも多く、レーススピードでの走行は不可能に近い状態。結果、セーフティカー先導で周回を重ねていた7周目に赤旗中断になった。その後、天候回復を待つことになったが、レース再開がアナウンスされたのは赤旗提示からおよそ35分が経過した頃だった。
午後4時10分、再びセーフティカーによるスタートが切られ、各車パレードランのような状態で周回を重ねていく。この頃には雨脚はずいぶんと弱まってきたが、コース上には依然としてあちこちで川が流れており、不安定なコンディションに変わりはなかった。そんな中、12周の走行を終えたところでセーフティカーランが終了。ようやくレースモードでの戦いが幕を開けた。5、6番手を走るKONDO RACINGのふたりは、前方車両からの激しい水しぶきで存分な視界を確保するのが難しい状態の中、懸命に周回を重ねた。そんな中、21周を終えた時点で再びセーフティカーがコースイン。激しい攻防戦によって最終コーナーで2台の車両が接触、1台がコース上にストップしたことが原因だった。
セーフティカーランは26周で終了、レース再開となったが、31周目のアトウッドカーブで1台の車両が単独スピン。コース真ん中で車両が完全に止まってしまった。これで再びセーフティカーがコースインする。悪天候のため、決勝日になって68周から54周へと変更になっていた今大会のレース周回数は、一方で最大70分という時間制限が設けられていたため、セーフティカーランのままレースは34周終了時点でチェッカーフラッグが振られることになる。結果、キャシディ選手が5位、山下選手は6位でレースを終了。難しいコンディションの中、ポジションキープで戦いを終えた。
いよいよ残すところ鈴鹿大会のみとなった全日本スーパーフォミュラ選手権。今大会の結果を受け、ポイントランキングではキャシディ選手が29ポイントでトップをキープ。2位と4ポイント差で最終戦を迎える。一方、山下選手は今季3度目のポイント獲得を果たすこととなった。
秋雨前線に南からの湿った空気が流れ込み、断続的に雨が降り続いた岡山国際サーキット。予選日よりも激しい雨が降った現地では、当初の予定時間を繰り上げ、スタート進行が午後1時20分からに変更される。だが、その後も再三に渡って時間変更がアナウンスされ、最終的には午後2時10分からのスタート進行へと落ち着いた。
8分間のウォームアップを走行する車両のリアからは激しい水煙が上がるコンディションではあったが、その後、ダミーグリッドに整列した全19台の車両は若干雨脚の弱くなったコース上でフォーメーションラップスタートを待った。しかしその5分前になり、再びコンディションが悪化。よってセーフティカースタートへと変更された。
KONDO RACINGの3号車ニック・キャシディ選手は5番手、そして4号車山下健太選手は6番手グリッドからスタートを切ったが、コース上には水たまりも多く、レーススピードでの走行は不可能に近い状態。結果、セーフティカー先導で周回を重ねていた7周目に赤旗中断になった。その後、天候回復を待つことになったが、レース再開がアナウンスされたのは赤旗提示からおよそ35分が経過した頃だった。
午後4時10分、再びセーフティカーによるスタートが切られ、各車パレードランのような状態で周回を重ねていく。この頃には雨脚はずいぶんと弱まってきたが、コース上には依然としてあちこちで川が流れており、不安定なコンディションに変わりはなかった。そんな中、12周の走行を終えたところでセーフティカーランが終了。ようやくレースモードでの戦いが幕を開けた。5、6番手を走るKONDO RACINGのふたりは、前方車両からの激しい水しぶきで存分な視界を確保するのが難しい状態の中、懸命に周回を重ねた。そんな中、21周を終えた時点で再びセーフティカーがコースイン。激しい攻防戦によって最終コーナーで2台の車両が接触、1台がコース上にストップしたことが原因だった。
セーフティカーランは26周で終了、レース再開となったが、31周目のアトウッドカーブで1台の車両が単独スピン。コース真ん中で車両が完全に止まってしまった。これで再びセーフティカーがコースインする。悪天候のため、決勝日になって68周から54周へと変更になっていた今大会のレース周回数は、一方で最大70分という時間制限が設けられていたため、セーフティカーランのままレースは34周終了時点でチェッカーフラッグが振られることになる。結果、キャシディ選手が5位、山下選手は6位でレースを終了。難しいコンディションの中、ポジションキープで戦いを終えた。
いよいよ残すところ鈴鹿大会のみとなった全日本スーパーフォミュラ選手権。今大会の結果を受け、ポイントランキングではキャシディ選手が29ポイントでトップをキープ。2位と4ポイント差で最終戦を迎える。一方、山下選手は今季3度目のポイント獲得を果たすこととなった。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAPS | TIME | DELAY | BEST TIME |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | 関口 雄飛 | 34 | 2h08’20.682 | - | 1’29.558 |
2 | 18 | KCMG Elyse SF14 | 小林 可夢偉 | 34 | 2h08’21.501 | 0.819 | 1’29.507 |
3 | 20 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | 平川 亮 | 34 | 2h08’23.572 | 2.890 | 1’29.750 |
5 | 3 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | ニック・キャシディ | 34 | 2h08’25.514 | 4.832 | 1’30.723 |
6 | 4 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | 山下 健太 | 34 | 2h08’27.537 | 6.855 | 1’30.933 |
Best Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
18 | KCMG Elyse SF14 | 1’29.507 14/34 148.936km/h |
本決勝レースは、SCスタートとした。(1~7周回まで)
本決勝レースは、開始18分37秒時点で赤旗提示。残り48周(51分23秒)SCスタートで再開した。(8~11周回まで)(赤旗中断 15:13~16:10)
本決勝レースは、SC導入した。(23~26周まで)(32~34周まで)
参加台数:19台 出走台数:19台
近藤監督のコメント
今日はなんだか安全なレースをした、という感じになってしまいましたね。ひやひやすることもありましたが、こういう場面で色んな戦略を立てることはなかったわけで、とにかくコース上に留まり、走り続けていればふたりとも大丈夫だろうと考えていました。結果的にはニックがシリーズランキングトップのままで最終戦の鈴鹿に行けるわけだし、ドライバーはもちろんのこと、チームとしても高いモチベーションを保って向かうことができるので良かったと思います。色々考えず、誰よりも先にチェッカーを受けることができたらいいだけですからね。とはいえ、鈴鹿は得意とするドライバーも多いので、そう簡単に前には行かせてもらえないことも重々承知しています。しかるべき準備をして戦わなければ…と思っています。一方で、健太もいい仕事をしていました。チームにとって内容あるレースになりました。
ニック・キャシディ選手のコメント
こういう天気の中でのレースでできる事というのはあまりないので、クラッシュはもちろんのこと、コースアウトしないで留まることが何よりも大事でした。とはいえ、ウエットレースなら強さを見せることができるという自信があったので、それができず残念でもありました。今日でまたポイントを計上して、チャンピオンシップをリードすることができています。タイトルに関しては、なるようになる、という考えです。もしこれでチャンピオンが獲れたらそれは素晴らしいことだし、逆に獲れなかったとしてもそういう戦いができたことを誇りに思いたい。それくらい良いシーズンを過ごせていると感じています。
とにかく、今シーズンは、毎戦毎戦確実にステップアップしてきたと思うし、強さも発揮することができています。また、安定感もあるので、更にあと一歩速さが加わったら最高でしょう。そのためにも最終戦に向け、チームと一緒に準備していきたいですね。
とにかく、今シーズンは、毎戦毎戦確実にステップアップしてきたと思うし、強さも発揮することができています。また、安定感もあるので、更にあと一歩速さが加わったら最高でしょう。そのためにも最終戦に向け、チームと一緒に準備していきたいですね。
山下 健太選手のコメント
今日はペース的に厳しい状態でした。スピードが無かったですね。レース中は雨のコンディションも気になりましたが、前を追いかけるというよりは後ろから来るクルマのことばかりを気にして走るという状況でした。後ろを抑えることばかりに気を取られていました。走行中の水煙がすごくて、視界がない分、どの位置にいるか気になりました。ある意味、今日の雨のコンディションに助けられた部分もあるかもしれません。これまで予選で速さをなかなか出せずにいたのですが、最終戦の鈴鹿では集大成として優勝できるようにアプローチしていきたいと思っています。
エンジニアのコメント
【3号車】
今回は持ち込みの時点からあまりクルマの調子が良くなかったのですが、ニック自身の気付きがあったことも上手く作用し、予選でなんとか上位につけることができました。一方、本降りの雨になった決勝では、前を走るインパルの2台ほどの速さを出すことはできない状態でしたね。苦労する戦いになってしまったんですが、その中でもドライバーがしっかり頑張ってくれました。一方、ポイントリーダーで最終戦を迎えることができるというのは、気持ちがいいですね。今年の最終戦は250kmのタイヤ交換ありの戦いになるので、これまでと違う展開になる可能性もあるわけで…。ライバルの存在も気になりますが、ニック自身も自信を持っているので速いクルマを用意できるよう、頑張るだけですね。
【4号車】
決勝は、雨で走行が難しい状況になったこともあり、今日の結果は予選が全てでした。ドライバーが難しいコンディションの中で良く踏ん張ってくれたと思います。一方、今朝のフリー走行ではセットアップを見極めようと色々とトライしたのですが、逆に上手く行かなかったので、結果的には元に戻すことになりました。いよいよ、残すところシーズン最終戦を残すのみとなりましたが、今年2度目の鈴鹿になるので、今回同様、予選から前のポジションを獲れるよう、しっかりと準備して臨みたいと思います。