Race Report - 第7戦 鈴鹿サーキット
一日目 予選(10月27日・晴れ/ドライ)
予選レポート
KONDO RACING、今季チームベスト2位、4位の予選結果となる
いよいよ今シーズンの最終戦を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。2度目の決戦の舞台となる三重・鈴鹿サーキットの戦いはKONDO RACINGの3号車ニック・キャシディ選手にとってチャンピオン争い、そしてKONDO RACINGとしては、チームタイトルが懸かる重要な一戦でもある。そんな中、迎えた予選では二人揃って安定した速さを披露。ともにQ3まで駒を進め、4号車山下健太選手が今季自己ベストとなる2番手を、そしてキャシディ選手も鈴鹿で自己ベストの4番手を獲得することに成功している。
レースウィーク初日の金曜日に行われた専有走行。日中は軽く汗ばむほどの好天気に恵まれた。午後2時から始まった1時間のセッションでは、山下選手が7番手、キャシディ選手がこれに続く8番手の結果を残したが、翌日の予選に向けてさらに改善を進めるために様々な対策を施すこととなった。
迎えた予選日。前夜遅くから降り始めた雨が朝になっても残っていたことから、午前9時からのフリー走行はウエットコンディションでスタート。雨はすでに上がっていたが、湿度が高く、路面は終始乾くことはなかった。ドライバーによっては終盤に入ってユーズドのスリックタイヤへ交換する様子も見られたが、KONDO RACINGのふたりは最後までウェットタイヤで調整を続け、それぞれ自己ベストタイムも更新してセッションを終了。キャシディ選手は5番手、山下選手は11番手で走行を終えている。
予選を前に、天候はすっかり回復。まぶしい日差しが照る中、午後0時35分、まず20分間のQ1が幕を開ける。続々とコースインするライバルから少し間を置いてコースに向かったのは、山下選手。一方、キャシディ選手はさらにタイミングをずらして一番最後にピットを離れた。しかし、開始5分ほどで1台の車両がエンジントラブルが原因で失火。すぐさま赤旗中断となり、およそ15分にわたってセッションが中断したが、この時点でまだニュータイヤを装着していなかったのが幸いだった。再開後はセッション終盤に激しくポジションが入れ替わる厳しいアタック合戦となる中、キャシディ選手は8番手、山下選手は12番手でQ1突破に成功。ともにQ2進出を決めた。
ソフトタイヤでのアタックとなるQ2。午後1時20分から7分間のセッションでは、山下選手がQ1同様早めにピットイン、キャシディ選手は14台中7番目にコースインした。計測2周目でアタックに入った両ドライバー。まず、山下選手がベストラップを刻み、4番手へポジションアップ。またキャシディ選手も自己ベストタイムをマーク、7番手に。結果、ふたり揃ってQ3挑戦を果たすことになった。
Q3アタックは午後1時37分にスタート。山下選手を先頭に、今度はキャシディ選手も2番手でコースインする。これまでのセッション同様に計測2周目でのアタックに焦点を合わせ、タイヤに熱を入れていく。先にアタックに入った山下選手は1分38秒193のタイムを刻み、全セクションでベストリザルトとなる2番手を獲得。そしてキャシディ選手も1分38秒435の自己ベストタイムで4番手につけ、決戦に向けて申し分のない結果を残している。 シリーズランキングトップで最終決戦を迎えるキャシディ選手はチャンピオン獲得を目指す戦いを、また、山下選手にとっては自身初優勝を意識した戦いになる最終戦。集大成となる決勝は、チーム総力を挙げて戦うことになる。
レースウィーク初日の金曜日に行われた専有走行。日中は軽く汗ばむほどの好天気に恵まれた。午後2時から始まった1時間のセッションでは、山下選手が7番手、キャシディ選手がこれに続く8番手の結果を残したが、翌日の予選に向けてさらに改善を進めるために様々な対策を施すこととなった。
迎えた予選日。前夜遅くから降り始めた雨が朝になっても残っていたことから、午前9時からのフリー走行はウエットコンディションでスタート。雨はすでに上がっていたが、湿度が高く、路面は終始乾くことはなかった。ドライバーによっては終盤に入ってユーズドのスリックタイヤへ交換する様子も見られたが、KONDO RACINGのふたりは最後までウェットタイヤで調整を続け、それぞれ自己ベストタイムも更新してセッションを終了。キャシディ選手は5番手、山下選手は11番手で走行を終えている。
予選を前に、天候はすっかり回復。まぶしい日差しが照る中、午後0時35分、まず20分間のQ1が幕を開ける。続々とコースインするライバルから少し間を置いてコースに向かったのは、山下選手。一方、キャシディ選手はさらにタイミングをずらして一番最後にピットを離れた。しかし、開始5分ほどで1台の車両がエンジントラブルが原因で失火。すぐさま赤旗中断となり、およそ15分にわたってセッションが中断したが、この時点でまだニュータイヤを装着していなかったのが幸いだった。再開後はセッション終盤に激しくポジションが入れ替わる厳しいアタック合戦となる中、キャシディ選手は8番手、山下選手は12番手でQ1突破に成功。ともにQ2進出を決めた。
ソフトタイヤでのアタックとなるQ2。午後1時20分から7分間のセッションでは、山下選手がQ1同様早めにピットイン、キャシディ選手は14台中7番目にコースインした。計測2周目でアタックに入った両ドライバー。まず、山下選手がベストラップを刻み、4番手へポジションアップ。またキャシディ選手も自己ベストタイムをマーク、7番手に。結果、ふたり揃ってQ3挑戦を果たすことになった。
Q3アタックは午後1時37分にスタート。山下選手を先頭に、今度はキャシディ選手も2番手でコースインする。これまでのセッション同様に計測2周目でのアタックに焦点を合わせ、タイヤに熱を入れていく。先にアタックに入った山下選手は1分38秒193のタイムを刻み、全セクションでベストリザルトとなる2番手を獲得。そしてキャシディ選手も1分38秒435の自己ベストタイムで4番手につけ、決戦に向けて申し分のない結果を残している。 シリーズランキングトップで最終決戦を迎えるキャシディ選手はチャンピオン獲得を目指す戦いを、また、山下選手にとっては自身初優勝を意識した戦いになる最終戦。集大成となる決勝は、チーム総力を挙げて戦うことになる。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | TEAM MUGEN SF14 | 山本 尚貴 | 1’38.477 | 1’38.008 | 1’37.909 |
2 | 4 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | 山下 健太 | 1’39.460 | 1’38.286 | 1’38.193 |
3 | 36 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | 中嶋 一貴 | 1’38.826 | 1’38.095 | 1’38.300 |
4 | 3 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | ニック・キャシディ | 1’39.068 | 1’38.511 | 1’38.435 |
予選通過基準タイム (107%) 1’45.370
近藤監督のコメント
山下は、鈴鹿の予選でトップと0.2秒差の2位になった。これは大したものです。明日は優勝してくれるとチームとしてはベストですね。もちろんチャンピオンが懸かっているのは、ニック(キャシディ)ですが、決勝ではぜひ山下(先導)のレースをしてもらって勝ってもらいたいと思います。
タイムアタックでもQ2、Q3と徐々にいい走りを見せてくれて良かったです。見守る側としてはニックのタイトル争いも絡んでいるので、いつも以上に緊張するものになりました。でも、金曜日の専有走行や今朝のフリー走行の状況から考えても上出来の結果だと思います。午前中までは、「ちょっとスピードもないし、タイヤもグリップしない…」なんていうコメントを聞いていたので、それを思えば上出来です。チームとしてドライバーが2、4番手で予選を突破するという結果に満足しています。チームタイトル争いでも先頭につけていますしね。色んな意味で、今日は最高の予選でした。とはいえ、すべては明日の決勝、いいレースをしたいですね。
タイムアタックでもQ2、Q3と徐々にいい走りを見せてくれて良かったです。見守る側としてはニックのタイトル争いも絡んでいるので、いつも以上に緊張するものになりました。でも、金曜日の専有走行や今朝のフリー走行の状況から考えても上出来の結果だと思います。午前中までは、「ちょっとスピードもないし、タイヤもグリップしない…」なんていうコメントを聞いていたので、それを思えば上出来です。チームとしてドライバーが2、4番手で予選を突破するという結果に満足しています。チームタイトル争いでも先頭につけていますしね。色んな意味で、今日は最高の予選でした。とはいえ、すべては明日の決勝、いいレースをしたいですね。
ニック・キャシディ選手のコメント
今日は本当にいい予選だったと思います。金曜の専有走行や朝のフリー走行の結果からして、予選でQ3まで残り、最終的に4番手のポジションを手にすることができて、本当にうれしいですね。決勝に向けていいクルマが用意されているので、あとは頑張るだけです。
山下 健太選手のコメント
今シーズンはこれまでまったくいいところがなかったんですが、最終戦の鈴鹿で予選2位に来れて本当にうれしいです。今週末は(金曜の)専有走行から調子が良くなくて、特にミディアムタイヤのペースがすごく遅くて、Q1を通過できるかどうかという話をチームとしていました。でも、ソフトタイヤではパフォーマンスが上がるので、なんとかQ1を突破して路面が上がってくれば、もしかしたらいいところに行けるんじゃないかと思っていましたが、まさか2番まで来れるとは思ってませんでした。
いつもは予選から決勝レースになるとポジションを下げてしまうので、せっかく2番を獲ったので(決勝は)このままか山本選手について行って、抜けるくらいのレースができたらいいなと思います。
いつもは予選から決勝レースになるとポジションを下げてしまうので、せっかく2番を獲ったので(決勝は)このままか山本選手について行って、抜けるくらいのレースができたらいいなと思います。
エンジニアのコメント
【3号車】
チームとして2台ともQ3に残ることができて良かったと思います。朝は前夜の雨で路面が濡れていたのですが、その中で走ることによって色々なものを参考にすることができました。クルマを結構いじったのですが、そこでいろいろ分かることがあって、良かったかなと思います。だいぶまた発見することもありましたし。チームもそうですが、チャンピオンシップを争う中でドライバーもそれなりにプレッシャーがある中で戦っているという感じはありますね。ニックも結構しんどいでしょうが、平常心でいることを意識して頑張ってくれましたね。そんな中、チームとしていい形でアタックに送り出せることができたのが良かったと思います。
決勝は自信をもって挑めると思いますよ。開幕戦の鈴鹿は厳しい結果でしたが、シーズン中にクルマは相当仕上がってきたし、どこのサーキットでも前のほうに来られるようになりましたしね。今回、2台揃ってQ3まで残ったのはこのチームだけですから、それはチーム力がついてきた証拠にもなったと思います。良かったです。やってきたことがだんだんいい方向に向かっているのを感じています。
【4号車】
セッティングはほとんど変えず、Q1、Q2、Q3と予選アタックに進みました。昨日の専有走行と朝のフリー走行を走った時点ではまだ課題がある状態だったのですが、午後からの予選では変化する状況に対し、ドライバーがうまく合わせてアタックしてくれたように思います。開幕の鈴鹿からレースを重ね、データをもとに改善を重ねた結果、今シーズン2度目の鈴鹿でいい予選結果を出せて良かったと思います。まだ対策すべきこともありますが、とにかく明日の決勝ではしっかりと走ってもらい、チームとしてもそれを頑張ってサポートするだけです。
二日目 決勝(10月28日・晴れ/ドライ)
決勝レポート
KONDO RACING、念願のチームタイトルを獲得!
全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終決戦を迎えた鈴鹿サーキット。早朝はぐっと冷たい空気が流れて冷え込んだものの、その後ぐんぐんと気温が上がり、絶好のレース日和に恵まれた。そんな中、レースに向けて万全な準備を進めてきたKONDO RACINGは、チャンピオンを目指す3号車ニック・キャシディ選手と初優勝を狙う4号車山下健太選手を43周の戦いへと送り込み、二人揃って表彰台を獲得。その結果、KONDO RACINGが設立19年目にしてチームチャンピオンに輝くこととなった。
午前8時45分から始まったフリー走行2回目。キャシディ選手は決勝に向けてのセットアップでさらなる手応えを得て5番手のタイムをマーク。一方、山下選手もタイヤチェック等細かな作業に時間を費やした。
午後2時15分フォーメーションラップが切られ、気温21度、路面温度23度というコンディションの中、戦いの幕が切って落とされた。予選2番手の好位置に着けた山下選手はソフトタイヤを装着。スーパーフォーミュラでの自身初優勝を目指し、クリアなスタートを切る。しかし、”トップで1コーナーに飛び込む”という願いは叶わず、また後方の36号車とのせめぎ合いで軽く接触するハプニングも。しかしながら、2番手のまま周回を重ねていく。また、キャシディ選手は予選4番手からチャンピオン獲得を目指し、ミディアムタイヤを選択。前後のライバルたちはソフトタイヤを装着しており、タイヤの温まりに時間がかかるミディアムタイヤでの応戦は不利だったが、周囲の心配や不安を見事に跳ね除ける力走でポジションキープのままオープニングラップを終えた。
2番手の山下選手は逃げるトップ16号車を懸命に追うが、その差がじりじりと広がっていく。だが、一方で3番手との差も同様のため、18周終わりで行ったルーティンワークのピットインまで2番手を守り切る。そして待ち構えたスタッフがピット作業をスムーズに終えると、山下選手はミディアムタイヤでの走行を開始。表彰台を意識した戦いが始まった。しばし16号車を追いつつ、レース後半はルーティンを終えてコースに復帰したキャシディ選手に先行を許したが、その後も3番手で周回を重ねて行く。結果、惜しくも前2台との差は広がったものの、最後まで3番手をキープ。このままチェッカーを受けることに成功し、スーパーフォーミュラ参戦2年目にして自身初となる3位表彰台を手にすることとなった。
一方のキャシディ選手はミディアムタイヤの特性を活かし、29周終わりまでピットインを伸ばした。その間、ソフトタイヤ装着車が続々とルーティンワークを実施。クリーンなコース上で攻めの走りを披露し、トップ16号車との”見えない差”を縮めていく。そして迎えたピットインではスタッフが11.9秒という素早い作業でタイヤ交換、給油を行った。コースに復帰したキャシディ選手は温まりの早いソフトタイヤで猛追を開始。さらにアウトラップ翌周の31周目には、ファステストラップを叩き出すなど、ハイペースで周回を重ねた。さらに33周目終わりで全車両がルーティンのピットインを完了、翌周からトップ16号車と事実上のチャンピオン争いが始まる。この時点で2台の差は約3.5秒。ソフトタイヤの優位性を活かし、16号車よりも速いラップタイムで着実に差を縮めると、41周目には自己ベストタイムを更新する1分41秒668をマーク、そしてセミファイナルラップの42周時点で16号車に0.835秒差まで迫った。最後の最後まで両ドライバーともオーバーテイクシステムを活かした激しい攻防戦を展開することとなったが、キャシディ選手は惜しくもあと一歩及ばず。よって2位でチェッカーを受け、シリーズランキングでもわずか1ポイント差で2位を獲得している。
なお、山下、キャシディ両選手の躍進により、KONDO RACINGはチームチャンピオンを獲得。チームが誕生した2000年以来、初となる快挙を達成した。
午前8時45分から始まったフリー走行2回目。キャシディ選手は決勝に向けてのセットアップでさらなる手応えを得て5番手のタイムをマーク。一方、山下選手もタイヤチェック等細かな作業に時間を費やした。
午後2時15分フォーメーションラップが切られ、気温21度、路面温度23度というコンディションの中、戦いの幕が切って落とされた。予選2番手の好位置に着けた山下選手はソフトタイヤを装着。スーパーフォーミュラでの自身初優勝を目指し、クリアなスタートを切る。しかし、”トップで1コーナーに飛び込む”という願いは叶わず、また後方の36号車とのせめぎ合いで軽く接触するハプニングも。しかしながら、2番手のまま周回を重ねていく。また、キャシディ選手は予選4番手からチャンピオン獲得を目指し、ミディアムタイヤを選択。前後のライバルたちはソフトタイヤを装着しており、タイヤの温まりに時間がかかるミディアムタイヤでの応戦は不利だったが、周囲の心配や不安を見事に跳ね除ける力走でポジションキープのままオープニングラップを終えた。
2番手の山下選手は逃げるトップ16号車を懸命に追うが、その差がじりじりと広がっていく。だが、一方で3番手との差も同様のため、18周終わりで行ったルーティンワークのピットインまで2番手を守り切る。そして待ち構えたスタッフがピット作業をスムーズに終えると、山下選手はミディアムタイヤでの走行を開始。表彰台を意識した戦いが始まった。しばし16号車を追いつつ、レース後半はルーティンを終えてコースに復帰したキャシディ選手に先行を許したが、その後も3番手で周回を重ねて行く。結果、惜しくも前2台との差は広がったものの、最後まで3番手をキープ。このままチェッカーを受けることに成功し、スーパーフォーミュラ参戦2年目にして自身初となる3位表彰台を手にすることとなった。
一方のキャシディ選手はミディアムタイヤの特性を活かし、29周終わりまでピットインを伸ばした。その間、ソフトタイヤ装着車が続々とルーティンワークを実施。クリーンなコース上で攻めの走りを披露し、トップ16号車との”見えない差”を縮めていく。そして迎えたピットインではスタッフが11.9秒という素早い作業でタイヤ交換、給油を行った。コースに復帰したキャシディ選手は温まりの早いソフトタイヤで猛追を開始。さらにアウトラップ翌周の31周目には、ファステストラップを叩き出すなど、ハイペースで周回を重ねた。さらに33周目終わりで全車両がルーティンのピットインを完了、翌周からトップ16号車と事実上のチャンピオン争いが始まる。この時点で2台の差は約3.5秒。ソフトタイヤの優位性を活かし、16号車よりも速いラップタイムで着実に差を縮めると、41周目には自己ベストタイムを更新する1分41秒668をマーク、そしてセミファイナルラップの42周時点で16号車に0.835秒差まで迫った。最後の最後まで両ドライバーともオーバーテイクシステムを活かした激しい攻防戦を展開することとなったが、キャシディ選手は惜しくもあと一歩及ばず。よって2位でチェッカーを受け、シリーズランキングでもわずか1ポイント差で2位を獲得している。
なお、山下、キャシディ両選手の躍進により、KONDO RACINGはチームチャンピオンを獲得。チームが誕生した2000年以来、初となる快挙を達成した。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAPS | TIME | DELAY | BEST TIME |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | TEAM MUGEN SF14 | 山本 尚貴 | 43 | 1h14’40.652 | - | 1’42.042 |
2 | 3 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | ニック・キャシディ | 43 | 1h14’41.306 | 0.654 | 1’41.668 |
3 | 4 | ORIENTALBIO KONDO SF14 | 山下 健太 | 43 | 1h15’08.523 | 27.871 | 1’42.526 |
Best Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
19 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | 1’41.205 36/43 206.56km/h |
開始時刻: 14:19’16 終了時刻: 15:33’56
規定周回数 38
近藤監督のコメント
今日の戦いはみんなが全力を尽くしました。その結果です。今日は見守るのが大変でしたが、ニック(キャシディ)、(山下)健太とも揃って1年を通していい仕事をしてくれました。特に予選2位から3位になった健太が本当いい仕事をしました。立派です。それぞれがしっかりバトルして戦いを盛り上げてくれました。良かったです。
チームチャンピオンになるまで時間を擁しましたが、ようやくトップチームと肩を並べられるくらいまで来ました。長かったです。改めてファンの方々、チームスタッフのみんなには感謝しています。チームの人事はじめ、改革に色々と取り組んできたことが成果となって出たんじゃないかと思う一方、ニック、健太というふたりの若いドライバーが想像以上の速く、そのふたりを周りがしっかりと盛り上げてくれました。またチームとしても総合力が格段に上がったと思います。次はドライバーでシリーズチャンピオンを獲れるよう頑張ります。
チームチャンピオンになるまで時間を擁しましたが、ようやくトップチームと肩を並べられるくらいまで来ました。長かったです。改めてファンの方々、チームスタッフのみんなには感謝しています。チームの人事はじめ、改革に色々と取り組んできたことが成果となって出たんじゃないかと思う一方、ニック、健太というふたりの若いドライバーが想像以上の速く、そのふたりを周りがしっかりと盛り上げてくれました。またチームとしても総合力が格段に上がったと思います。次はドライバーでシリーズチャンピオンを獲れるよう頑張ります。
ニック・キャシディ選手のコメント
今日はしっかり戦いました。やりきったと思います。残念ながら1点差でチャンピオンにはなれませんでしたが、チームとしてベストを尽くすという今週末の目標は達成できたし、本当に頑張ったと思います。僕らがやれることすべてをやり切りました。そのことをとても誇りに思います。
スタートでミディアムタイヤを着けるのを選んだのは僕自身です。エンジニアはソフトでスタートしようと言ってたのですが、なぜそう言うのかも分かった上で、僕はミディアムでスタートしたいと思いました。ミディアムでもソフトと同じくらいのタイムが出せるという自信がありました。結果としてこの戦略はうまく行ったと思います。
スタートでミディアムタイヤを着けるのを選んだのは僕自身です。エンジニアはソフトでスタートしようと言ってたのですが、なぜそう言うのかも分かった上で、僕はミディアムでスタートしたいと思いました。ミディアムでもソフトと同じくらいのタイムが出せるという自信がありました。結果としてこの戦略はうまく行ったと思います。
山下 健太選手のコメント
今日のレースは僕にとってチャンピオンシップとは基本関係がなかったのですが、スタートで(ポールポジションの)山本選手の前に出ることが僕の仕事でした。抜けなかったのが悔しいですね。山本選手はスタートが速くて僕はポジションキープという形になりました。もちろん、絶対について行くという思いで走っていたし、ペースが良ければ山本選手がピットインした時点でアンダーカットできたら、と思っていたのですが、僕自身のペースが悪く、前について行くことが全然できませんでした。
スタートで装着したソフトタイヤが早めに垂れてしまい、ミディアムでのペースも良くなかったです。レースとしてはあまり良くなかったのですが、スーパーフォーミュラでの表彰台は初めてだったのでとりあえず良かったと思う一方、あまり満足できるレースではありませんでした。今年は全体的にあまりうまく行かなかったし、最後のレースもこういう感じだったので、来年はさらに頑張りたいと思います。
スタートで装着したソフトタイヤが早めに垂れてしまい、ミディアムでのペースも良くなかったです。レースとしてはあまり良くなかったのですが、スーパーフォーミュラでの表彰台は初めてだったのでとりあえず良かったと思う一方、あまり満足できるレースではありませんでした。今年は全体的にあまりうまく行かなかったし、最後のレースもこういう感じだったので、来年はさらに頑張りたいと思います。
エンジニアのコメント
【3号車】
スタートタイヤの選択はニックが決めました。周りがソフトタイヤでスタートするし、それに合わせようと思っていたのですが、ニックがミディアムで行く、と言ったのでそうしました。ミディアムでスタートするということは、周回を引っ張ることになるわけですが、実際、ガソリンの量が軽くなってきたら、ペースも速くいい走りができたと思います。ただ、直後に同じくミディアムタイヤを履いていたクルマがいて、ペースも速かったのでこちらとしてはピットインのタイミングがとても気になっていました。ピットアウト後は猛プッシュし、2番手で追い上げていきましたが、あと一歩及ばなかったですね。 今年1年で、ニックはすごく成長しましたね。合わせてチームタイトルを獲れたことはうれしいですね。来年さらにいい戦いができると思います。【4号車】
予選2番手から今回はきちんとスタートを決めてくれました。ただ、その後、前のペースについていくのが難しくなり、またソフトタイヤの持ちが思うほど伸びず、厳しい状態でした。さらにピットイン後のミディアムタイヤもなかなかペースアップするのが難しく、展開としては悔しいものになりました。ただ、彼自身スーパーフォーミュラでの初表彰台が叶ったのは良かったと思います。