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Race Report - 第6戦 スポーツランドSUGO

一日目 予選(2016年9月24日・晴/ドライ)

予選レポート

僅差のタイム合戦を強いられる

今シーズンもいよいよ残すところ2大会となった今シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権。戦いの舞台はみちのく仙台、スポーツランドSUGO。タイトかつアップダウンな難コースである一方、チャレンジングなレイアウトでドライバーからの人気も高いことで知られる。前回の岡山戦では、決勝レースで厳しい戦いを強いられたKONDO Racingでは、金曜日の専有走行の時間からセットアップの方向性を固めていきたいところだったが、思わぬトラブルなどで厳しいスタートとなった。
迎えた土曜日。まず朝のフリー走行で、引き続きセットアップ作業を続けた3号車のジェームス・ロシター、4号車のウィリアム・ブラー両選手。ともにセッション最後までユーズドタイヤでの走行を続け、予選、決勝に向けてのフィーリングを確認し、セッションを終えることになった。午後からの予選は、気温、路面温度も思うほど上昇せず、タイミングよくアタックに取りかかりたいところ。早速コースインしてセットアップを確認、ニュータイヤでのアタックでは、ロシター選手が10番手のタイムでQ1を突破、Q2に向けてアンダーステアを解消するためにセッティングを大きく変更した。結果、Q2のアタックでは、果敢な攻めの走りを披露。ラストアタックで自己ベストタイムを更新し、8番手につけてQ3への進出を決めた。迎えた最後のセッション。依然として感じられたアンダーステアを懸念したロシター選手は、セットアップを変更をして上位進出を狙った。だが、結果的に思う方向へは進まず、ベストタイム更新を果たせずじまい。よって1分06秒361のタイムで8番手のグリッドを手にすることとなった。
一方、Q3への進出に強い自信を持っていたブラー選手。Q1ではタイミングを見計らってラストアタックにかけたが、アンダーステアがひどく、コントロールが難しい状態に。結果、Q2進出可能な14位まで0.059秒という僅差で出走のチャンスを逃すことに。惜しくも16番手でアタックを終えている。なお、予選セッション中の行為に対し、複数のドライバーがペナルティ対象となり、グリッド降格が科せられることになり、一部のポジションに変更が発生。ロシター選手は8番手と変わらないが、ブラー選手は15位からスタートを切ることになった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 Q3
1 20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 関口 雄飛 1'05.586 1'05.617 1'05.398
2 ※37 VANTELIN KOWA TOM’S SF14 中嶋 一貴 1'06.086 1'05.546 1'05.416
3 40 DOCOMO DANDELION M40Y SF14 野尻 智紀 1'06.178 1'05.836 1'05.506
8 3 フジ・コーポレーション KONDO SF14 ジェームス・ロシター 1'06.242 1'05.972 1'06.361
16 4 フジ・コーポレーション KONDO SF14 ウィリアム・ブラー 1'06.403 - -

ペナルティ

※No.16の車両は、2016年 全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条12.(ピットアウト時の安全確認)違反により、5グリッド降格のペナルティが科された。(裁定時刻 14:00)

※No.37の車両は、2016年 全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条12.(ピットアウト時の安全確認)違反により、1グリッド降格のペナルティが科された。(裁定時刻 14:33)

近藤監督のコメント

昨日のテストからの流れで朝のフリー走行もセッティングの確認に時間を使っていたので、最終的にニュータイヤは着けずにセッションを終えました。でも、ジェームスはQ3まで行ったことで、チームとしては欲が出てしまったんです。だから今考えてみたら、Q2のセットのままでアタックしたら、逆にタイムが上がったのかもしれないな、という思いがありますね。僅かな差でポジションが大きく変わるので、セットを変更してみたのですが、それが裏目に出たんでしょうね。結果的にはタイムを伸ばせずに終わってしまいました。一方、ウィルは本当にあとちょっとの差で、Q2への進出を逃してしまいましたね。セットの微調整の部分だったと思いますが残念でした。ただ、上り調子なので、レースではしっかりと粘りの走りを見せてもらえればと思います。

ジェームス・ロシター選手のコメント

8番手でアタックを終えることになりましたが、予選のアタック自体は決して悪いものではありませんでした。Q1でまず手応えがあったので、Q2に向けて今度はセットを大きく変えました。アンダーステアが出たためです。依然としてアンダーステアは残っていましたが、僕のアタックそのものはいいものでした。ミスもなく、100%の力を出し切ることができて、Q3への進出を決めました。そこで、Q3でのさらにポジションアップを狙って、再度セットアップを少しばかり変更したんです。しかしながら、そこで違った方向に進むこととなりました。加えて僕自身も少しミスがありました。とはいえ、今日の僕らのクルマでは7位狙いがいっぱいいっぱいだったかもしれないですね。まずは、僕自身、チームとして、めいっぱいチャレンジした結果だし、明日の決勝ではさらにいいところを狙っていけると信じています。

ウィリアム・ブラー選手のコメント

ほんの僅かの差でQ2出走のチャンスを逃すことになってしまい、とても残念です。最終のセクターでタイムロスがあったんです。クルマのセット自体がアンダーステアで、うまくコントロールできなかったんです。それがなければ、Q2はもちろん、Q3への進出の可能性もあったのではないかと思いました。とはいえ、徐々に調子は上がっているし、決勝でのペースもいいので、ポジションアップは可能だと思うので、楽しみにしています。

エンジニアのコメント

【3号車】

基本的に、クルマがアンダーステアの状態でスタートすることになりました。前日の専有走行ではブレーキに少し問題を抱えることになり、出遅れたところもありました。今朝もセットアップで足りないところがあって、タイムを伸ばせませんでした。色々とやりたい部分もあるのですが、予選に向けて微調整するに留まりました。今回はQ3まで行けたものの、チームとしての目標はもう少し上のポジションを狙っていただけに残念です。決勝に向けて、レースでのペースを上げられるよう、再度見直したいと思います。

【4号車】

今回も、僅かの差でQ2への出走が実現せず、残念でした。しかし、クルマのセットアップを良い方向に進める作業は出来ているし、そのクルマに対してのウィルの成長も見ることができているので、その点に関しては手応えを感じています。この大接戦のスーパーフォーミュラで、大きくポジションを上げるのはとても難しいことです。まずは目の前の状況をしっかりと理解し、彼がうまくコントロールできるようなクルマ作りを進め、そこからタイムを削っていければいいと思っています。

二日目 決勝(2016年9月25日・晴/ドライ)

決勝レポート

厳しいコンディションで、両ドライバーが粘りの走行!

全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦の決勝レースを迎えたスポーツランドSUGO。朝から爽やかな青空が一面に広がる一方、残暑を感じさせるような強い日差しが照りつけ、汗ばむ陽気となった。まず、KODNO Racingの2台は、朝のフリー走行で決勝に向けての最終確認を進め、セッション最後にタイムアップを狙ったが、これに先立ち、1台の車両がコースアウト。これで赤旗が提示の上に、セッションが終了し、やや消化不良の展開となってしまった。
迎えた午後3時15分からの決勝では、68周先のチェッカーを目指し、ジェームス・ロシター選手が8位、そしてウィリアム・ブラー選手が15位からスタートを切る。オープニングラップでロシター選手が7番手、ブラー選手は16番手と、明暗を分ける結果となったが、ブラー選手はのちにポジションを上げ、粘りの走りで周回を重ねていった。そんな中、ロシター選手はスタート直前のウォームアップ走行からリアブレーキにトラブルを抱えた状態での走行を強いられており、苦戦が続く。結果、背後にいた車両に逆転を許し、8番手での走行を続けることになる。10周終了時、ライバルより早めのタイミングではあったが、ロシター選手がピットインし、燃料補給。コースに復帰する。その後、19周目に1台の車両がSPコーナーでコースアウトしたことを受け、セーフティカーがコースインする。チームでは、このタイミングを利用し、ブラー選手のピットインを実施。少ないタイムロスでコースへの復帰を果たすことになった。その後、レースは22周終了時点で再開。難なくリスタートを決めた2台は再び、前後車両との攻防戦に挑んでいく。7位につけていたロシター選手はブレーキトラブルの中で応戦していたが、26周目に入るメインストレートから1コーナーにかけて、サイド・バイ・サイドの攻防戦で惜しくもポジションをひとつ下げてしまった。逆にブラー選手は安定したペースを武器にして、着実にポジションアップ。10番手での走行を続けた。終盤に入ってなお、僅差での周回が続く中、KONDO Racingの2台は緊迫した戦いに挑み、ともにポジションをキープ。結果、ロシター選手が8位で1ポイントを計上、今季4度目の入賞を果たし、ブラー選手は10位でチェッカーを受け、今季ベストリザルトを残した。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER LAPS TIME DELAY BEST TIME
1 20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 関口 雄飛 68 1:22'26.480 - 1'07.736
2 64 GREEN TEC/
NAKAJIMA SF14
中嶋 大祐 68 1:22'40.758 14.278 1'08.865
3 40 DOCOMO DANDELION M40Y SF14 野尻 智紀 68 1h22'45.365 18.885 1'08.728
4 37 VANTELIN KOWA TOM’S SF14 中嶋 一貴 68 1h22'45.811 19.331 1'08.730
5 36 VANTELIN KOWA TOM’S SF14 アンドレ・ロッテラー 68 1h22'46.735 20.255 1'08.486
6 41 DOCOMO DANDELION M41S SF14 ストフェル・バンドーン 68 1h22'49.581 23.101 1'08.657
7 34 DRAGO CORSE SF14 小暮 卓史 68 1h22'50.470 23.990 1'08.463
8 3 フジ・コーポレーション KONDO SF14 ジェームス・ロシター 68 1h22'53.881 27.401 1'08.505
9 65 GREEN TEC/NAKAJIMA SF14 ベルトラン・バゲット 68 1h22'54.662 28.182 1'08.442
10 4 フジ・コーポレーション KONDO SF14 ウィリアム・ブラー 68 1h23'04.481 38.001 1'08.553

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 1'07.736 53/68 196.872km/h

近藤監督のコメント

ジェームスのクルマは、レース直前からリアのブレーキにトラブルがあり、クルマをコントロールするのが難しい状況だったと聞いています。その影響もあり、激しいポジション争いでライバルに譲る形になってしまいました。ただ、その後も我慢の戦いを続け、なんとか貴重な1ポイントを獲ってくれました。また、ウィルはすごくいいレースをしてました。タイムも安定していいものでした。彼の成長を感じることができました。結果、今回は2台がトップ10内でレースを終えることができたので、良かったです。もちろん、レースの内容としては、まだまだ満足できない部分もあります。ただ、決して後味の悪いレースではなかったし、少しずつでも進歩を続けることで、最終の鈴鹿に繋げることができると思います。

ジェームス・ロシター選手のコメント

今回の戦いで一番残念だったのは、レース直前にブレーキトラブルが発生したこと。ウォームアップ走行時に出たんですが、レースまでに解消できなかったので、レース中は本当に大変でした。遅いタイミングでのブレーキが出来ないし、ラップタイムにも影響が出ました。リアブレーキだったので、その影響でフロントタイヤがうまく使えず、クルマを操るという点でとても厳しかったですね。とにかく目の前でできることを考え、結果、1点ではありましたがポイントを追加することに集中したんです。本当にタフでした。ブレーキのトラブルがなければ、少なくともトップ5内でレースを終えることができたと思います。今シーズンは、浮き沈みの激しい展開となり、思うようにいかないこともありますが、最終戦の鈴鹿はシーズン2度目のレースになるので、ぜひとも表彰台圏内でのいい戦いがしたいと思います。

ウィリアム・ブラー選手のコメント

厳しい戦いではありましたが、最終的に10位でレースを終えることができて良かったと思います。それだけに、予選での失敗がより悔やまれますね。Q2に進出し、10位以内でスタートを切れていたら、と思いました。とはいえ、前回の岡山よりも決勝でのレースペースはすばらしく、自信を持ってレースに挑むことができたのは、大きな進歩だと思います。最終戦の鈴鹿は、まずはしっかりとセットを出せるよう、準備を進めたいですね。

エンジニアのコメント

【3号車】

リアブレーキのトラブルが出ている中、ペースを安定させることが難しかったのに、よく粘りの走りを見せてくれたと思います。朝のフリー走行での見直しも続けて行ないましたが、結局のところ、まず最初の持ち込みの時点から、足りない部分があって、その部分をどう埋めるか、そこが充分ではありませんでした。それがフリー走行や予選でのポジションに表れてしまいました。レースではセーフティカーが入る展開になったので、その時点でピットインしましたが、当初はミニマムの周回数で入れることを予定していました。最終戦では、まず金曜日の走り出しからしっかりとセットを出していきたいですね。

【4号車】

予選日からセットを変更し、レースでは粘りあるいい走りを見せてくれました。ただ、最終コーナーでオーバーランしたのが残念でしたね。ちょうど、前のクルマを追いかけているところだったので、あれで前との差が開いてしまいました。一方でレースでのペースはとてもいいものでした。抜きどころも少なく、ポジションアップのチャンスはなかったですが、セーフティカー明けもしっかりと安定したペースを刻むことができたので、10位という結果を残せたと思います。最終戦ではぜひ入賞する展開に持っていきたいですね。

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