Race Report – 第1戦 ツインリンクもてぎ
予選・決勝(8月30日・晴れ/ドライ)
KONDO RACING、2020年開幕を2位、3位でフィニッシュ!
コロナ禍で開幕がおよそ4ヶ月にわたり延期された2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権。8月30日、ようやく栃木・ツインリンクもてぎにおいてシーズン初戦を迎えることになった。
ひと足先に開幕しているSUPER GTとは異なり、スーパーフォーミュラは観客を迎えての開催が実現。この瞬間を待ちわびたファンの熱気と灼熱の太陽が照りつける暑さが相まって、文字通り”ホット”な戦いが繰り広げられることになった。
今季のKONDO RACINGはチーム4年目となる山下健太選手に加え、新たにサッシャ・フェネストラズ選手が加入。フェネストラズ選手は、昨年の全日本F3選手権でシリーズチャンピオンを獲得、またSUPER GTではKONDO RACINGでGT300クラスを戦っており、チームスタッフとのコミュニケーションもバッチリ。新たな布陣でチームタイトル、チャンピオン獲得を目指しスタートを切っている。
今シーズンのスーパーフォーミュラは予選、決勝を1日で行う「1Dayレース」方式を採用。また、使用するタイヤはソフトタイヤのみとなり、決勝は周回距離が約160kmへと短縮されたことを受け、レース中は給油およびタイヤ交換の義務付けがない形で実施される。さらに、WEC(世界耐久選手権)第6戦ベルギー大会に参戦していた山下選手は、帰国後にしかるべき検査を受診して陰性であることを確認。
その上でレースウィーク直前まで自主隔離に努め、開幕戦の出走が可能となったが、他者との接触の機会を減らす観点からチームとは別行動を取って、レースウィークを過ごすこととなった。
1Dayレースを前に、まず金曜日の午後に2時間、土曜日は午前に1時間、午後から1時間と合計4時間の走行時間が設けられた。山下、フェネストラズ両選手は路面コンディションとクルマの合わせ込みに苦心しつつ、エンジニアとともにセットアップの作業を続けて日曜日の予選に備えた。
迎えた日曜日。朝から眩しい日差しが照りつける中、まず午前8時に20分間のフリー走行がスタート。山下選手が4番手、フェネストラズ選手が11番手のポジションに付け、午後からの予選に向けて最終調整に入った。
そして2時間も経たない午後10時5分、ノックアウト予選が始まる。今回は参加19台をA、B2組に分けてQ1を実施することになり、まずA組に山下選手が出走。3番手となる1分32秒011のタイムでQ1を通過する。
続く午前10時25分からのB組にはフェネストラズ選手が自身初のQ1にチャレンジ。1分31秒577を叩き出し、B組3番手のタイムでQ2への進出を決めた。
全19台のうち14台が駒を進めたQ2は午前10時45分にスタート。7分間のセッションからQ3へ進出できるのは上位8台となる。出走車の中でも早いタイミングでコースインしたのは、フェネストラズ選手。
結果的に早めのアタックラップとなったが、従来のコースレコードを更新する1分31秒281のタイムで暫定トップに躍り出た。この後、1台がこのタイムを上回ったため2番手となったが、理想的な形でQ3進出を果たすことになった。
また、山下選手もフェネストラズ選手に次ぐ1分31秒534をマーク、3番手でQ3への出走を決めた。
最終アタックセッション、Q3は午前11時02分から7分間にて行われた。開始から30秒ほど経ってコースに向かったフェネストラズ選手。しっかりタイヤを温めアタックに挑む。
Q2同様、真っ先にアタックラップを刻み、再びコースレコード更新となる1分31秒396のタイムで暫定トップに立った。しかし、再びこのセッションでもトップタイムを更新され、惜しくもポールポジションの座はライバルに奪われたが、予選2番手を確保。
スーパーフォーミュラ初レースながら、フロントロウからのスタートを手にしている。さらに山下選手も1分31秒535のタイムで予選3番手を獲得。結果、KONDO RACINGはフロント、セカンドロウという好位置から決戦に挑むこととなった。
午後2時15分、気温は33度を超え、路面温度も42度近くまで上昇したツインリンクもてぎのコース上。35周先のチェッカーを目指し、KONDO RACINGの2台がスタートを切った。初のハンドクラッチスタートにやや戸惑った2番手のフェネストラズ選手を抜き、すぐさまポールポジションの20号車平川 亮選手を追ったのは山下選手。フェネストラズ選手もその後ろから追い上げを開始する。トップ集団は各車1秒を切る間隔で周回を続けるが、抜きどころの少ないもてぎではしばし様子伺いの状況が続いた。
そんな中、フェネストラズ選手はチャンピオン経験のある36号車中嶋一貴選手とのバトルを強いられたが、落ち着きある走りでライバルを退ける好走を見せた。
厳しい暑さになる中、レースはコースアウトやマシントラブル、接触など様々なハプニングが続出。トップ争いに直接的な影響はなかったが、タフなコンディションということもあり、タイヤマネージメント能力が問われるシビアな展開へと発展する。だが、そんな中でもKONDO RACINGの2台はその後も安定したタイムを刻み、ポジションをキープ。ともに前車に喰らいつく力走を続けた。しかし、レース終盤を迎えてもなお、表彰台を巡る争いに大きな変化は見られず。2番手の山下選手は終始トップ平川選手との差を1秒強に保ちながら逆転のチャンスを伺ったが、残念ながらその機会が訪れることはなかった。
結果、山下選手が2位でチェッカー。そして、フェネストラズ選手も最後までペースを落とすことなく粘りある走りを見せ、3位でフィニッシュ。KONDO RACINGにとって価値ある開幕戦を終えている。
ひと足先に開幕しているSUPER GTとは異なり、スーパーフォーミュラは観客を迎えての開催が実現。この瞬間を待ちわびたファンの熱気と灼熱の太陽が照りつける暑さが相まって、文字通り”ホット”な戦いが繰り広げられることになった。
今季のKONDO RACINGはチーム4年目となる山下健太選手に加え、新たにサッシャ・フェネストラズ選手が加入。フェネストラズ選手は、昨年の全日本F3選手権でシリーズチャンピオンを獲得、またSUPER GTではKONDO RACINGでGT300クラスを戦っており、チームスタッフとのコミュニケーションもバッチリ。新たな布陣でチームタイトル、チャンピオン獲得を目指しスタートを切っている。
今シーズンのスーパーフォーミュラは予選、決勝を1日で行う「1Dayレース」方式を採用。また、使用するタイヤはソフトタイヤのみとなり、決勝は周回距離が約160kmへと短縮されたことを受け、レース中は給油およびタイヤ交換の義務付けがない形で実施される。さらに、WEC(世界耐久選手権)第6戦ベルギー大会に参戦していた山下選手は、帰国後にしかるべき検査を受診して陰性であることを確認。
その上でレースウィーク直前まで自主隔離に努め、開幕戦の出走が可能となったが、他者との接触の機会を減らす観点からチームとは別行動を取って、レースウィークを過ごすこととなった。
1Dayレースを前に、まず金曜日の午後に2時間、土曜日は午前に1時間、午後から1時間と合計4時間の走行時間が設けられた。山下、フェネストラズ両選手は路面コンディションとクルマの合わせ込みに苦心しつつ、エンジニアとともにセットアップの作業を続けて日曜日の予選に備えた。
迎えた日曜日。朝から眩しい日差しが照りつける中、まず午前8時に20分間のフリー走行がスタート。山下選手が4番手、フェネストラズ選手が11番手のポジションに付け、午後からの予選に向けて最終調整に入った。
そして2時間も経たない午後10時5分、ノックアウト予選が始まる。今回は参加19台をA、B2組に分けてQ1を実施することになり、まずA組に山下選手が出走。3番手となる1分32秒011のタイムでQ1を通過する。
続く午前10時25分からのB組にはフェネストラズ選手が自身初のQ1にチャレンジ。1分31秒577を叩き出し、B組3番手のタイムでQ2への進出を決めた。
全19台のうち14台が駒を進めたQ2は午前10時45分にスタート。7分間のセッションからQ3へ進出できるのは上位8台となる。出走車の中でも早いタイミングでコースインしたのは、フェネストラズ選手。
結果的に早めのアタックラップとなったが、従来のコースレコードを更新する1分31秒281のタイムで暫定トップに躍り出た。この後、1台がこのタイムを上回ったため2番手となったが、理想的な形でQ3進出を果たすことになった。
また、山下選手もフェネストラズ選手に次ぐ1分31秒534をマーク、3番手でQ3への出走を決めた。
最終アタックセッション、Q3は午前11時02分から7分間にて行われた。開始から30秒ほど経ってコースに向かったフェネストラズ選手。しっかりタイヤを温めアタックに挑む。
Q2同様、真っ先にアタックラップを刻み、再びコースレコード更新となる1分31秒396のタイムで暫定トップに立った。しかし、再びこのセッションでもトップタイムを更新され、惜しくもポールポジションの座はライバルに奪われたが、予選2番手を確保。
スーパーフォーミュラ初レースながら、フロントロウからのスタートを手にしている。さらに山下選手も1分31秒535のタイムで予選3番手を獲得。結果、KONDO RACINGはフロント、セカンドロウという好位置から決戦に挑むこととなった。
午後2時15分、気温は33度を超え、路面温度も42度近くまで上昇したツインリンクもてぎのコース上。35周先のチェッカーを目指し、KONDO RACINGの2台がスタートを切った。初のハンドクラッチスタートにやや戸惑った2番手のフェネストラズ選手を抜き、すぐさまポールポジションの20号車平川 亮選手を追ったのは山下選手。フェネストラズ選手もその後ろから追い上げを開始する。トップ集団は各車1秒を切る間隔で周回を続けるが、抜きどころの少ないもてぎではしばし様子伺いの状況が続いた。
そんな中、フェネストラズ選手はチャンピオン経験のある36号車中嶋一貴選手とのバトルを強いられたが、落ち着きある走りでライバルを退ける好走を見せた。
厳しい暑さになる中、レースはコースアウトやマシントラブル、接触など様々なハプニングが続出。トップ争いに直接的な影響はなかったが、タフなコンディションということもあり、タイヤマネージメント能力が問われるシビアな展開へと発展する。だが、そんな中でもKONDO RACINGの2台はその後も安定したタイムを刻み、ポジションをキープ。ともに前車に喰らいつく力走を続けた。しかし、レース終盤を迎えてもなお、表彰台を巡る争いに大きな変化は見られず。2番手の山下選手は終始トップ平川選手との差を1秒強に保ちながら逆転のチャンスを伺ったが、残念ながらその機会が訪れることはなかった。
結果、山下選手が2位でチェッカー。そして、フェネストラズ選手も最後までペースを落とすことなく粘りある走りを見せ、3位でフィニッシュ。KONDO RACINGにとって価値ある開幕戦を終えている。
公式予選記録
Pos. | Gr. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | B | 20 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 平川 亮 | 1’31.461 | R 1’31.096 | R 1’31.083 |
2 | B | 4 | KONDO RACING | サッシャ・フェネストラズ | 1’31.577 | R 1’31.281 | R 1’31.396 |
3 | A | 3 | KONDO RACING | 山下 健太 | 1’32.011 | 1’31.534 | 1’31.535 |
“R”マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは 1’31.442
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAPS | TIME | DELAY |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 20 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 平川 亮 | 35 | 56’35.530 | 178.17km/h |
2 | 3 | KONDO RACING | 山下 健太 | 35 | 56’36.140 | 0.610 |
3 | 4 | KONDO RACING | サッシャ・フェネストラズ | 35 | 56’38.861 | 3.331 |
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
7 | carrozzeria Team KCMG | 1’34.869(23/35) 182.20km/h |
近藤監督のコメント
やりました! いい週末になりました。サッシャ(フェネストラズ)は今日、予選ギリギリまでいいセットアップを探していて、本気のアタックまで至らなかったと聞いています。結果的に予選からいきなり調子が上がって2番手につけたのですが、
まさかのフロントロウとは思いもしなかったでしょう。一方の(山下)健太は得意なコースで淡々と仕事をしましたね。エンジニアとはすでにSUPER GTでコンビを組んでいるせいか、フォーミュラでは初コンビながら、仕事をうまく進めるまでに時間はかからなかったようです。得意なもてぎなので「ここで勝たなきゃどこで勝つんだ」と檄を飛ばしましたが、残念ながら勝てませんでした。
猛暑の中、今季初レースのふたりには、タイヤマネージメントはしっかりやるようにと伝えましたが、それもできていました。今回はセットアップが決まり、ドライバーがうまくマネージメントして…。それが結果につながったと言えます。かしこい戦い方ができました。この先開催される鈴鹿もオートポリスに関しても(チームとして)苦手、なんて言えないですね(苦笑)。贅沢でしょうが、今シーズンはチームタイトル、ドライバーチャンピオンのダブルタイトル獲得を狙い、戦っていかないと。そろそろ健太もチャンピオンを獲らないとね。チームもタイトルが1年開いてしまったし。タイトル奪回に向けて、いい流れをキープしていきたいですね。
猛暑の中、今季初レースのふたりには、タイヤマネージメントはしっかりやるようにと伝えましたが、それもできていました。今回はセットアップが決まり、ドライバーがうまくマネージメントして…。それが結果につながったと言えます。かしこい戦い方ができました。この先開催される鈴鹿もオートポリスに関しても(チームとして)苦手、なんて言えないですね(苦笑)。贅沢でしょうが、今シーズンはチームタイトル、ドライバーチャンピオンのダブルタイトル獲得を狙い、戦っていかないと。そろそろ健太もチャンピオンを獲らないとね。チームもタイトルが1年開いてしまったし。タイトル奪回に向けて、いい流れをキープしていきたいですね。
山下 健太選手のコメント
今週末は、(テスト走行があった)初日からそんなに悪いわけではなく、(コース)コンディションが悪かった中で、僕らのクルマがいまいち合っていない感じでした。その中で修正をしていって少しずつ合わせられているような感じになりました。
決勝ではスタートがすべてかなと思ったので、スタートを決められるように打合せもしました。スタートで2番手まで上がれたのですが、1周目のS字までに平川(亮)選手を抜きたかったものの、そう簡単には抜けませんでした。一応最後まで頑張ってはいましたが、ある一定の距離に入ってしまうと全然(タイヤの)グリップもなくなり、なかなか厳しいレースでした。
エンジニアには富士のテストで色々と試したことをベースに、何度か電話で話をして、もてぎに向けて「もしレースに出られたらこういう方向で行こう」という話ができていました。なので、自信をもってもてぎに挑めたし、本当は勝ちたかったですが結果としては2位になれたので、シリーズを考えたら悪くないと思っています。
本来であればレースに出られる予定ではなかった中で、出られないのと決勝2位とでは(獲得ポイントを考えても)全然違うので本当に感謝しています。(第2戦の)岡山も出たいですね。
決勝ではスタートがすべてかなと思ったので、スタートを決められるように打合せもしました。スタートで2番手まで上がれたのですが、1周目のS字までに平川(亮)選手を抜きたかったものの、そう簡単には抜けませんでした。一応最後まで頑張ってはいましたが、ある一定の距離に入ってしまうと全然(タイヤの)グリップもなくなり、なかなか厳しいレースでした。
エンジニアには富士のテストで色々と試したことをベースに、何度か電話で話をして、もてぎに向けて「もしレースに出られたらこういう方向で行こう」という話ができていました。なので、自信をもってもてぎに挑めたし、本当は勝ちたかったですが結果としては2位になれたので、シリーズを考えたら悪くないと思っています。
本来であればレースに出られる予定ではなかった中で、出られないのと決勝2位とでは(獲得ポイントを考えても)全然違うので本当に感謝しています。(第2戦の)岡山も出たいですね。
サッシャ・フェネストラズ選手のコメント
練習走行の時点では、セットアップ含めて難しい状況でした。ポジションも後方に沈んでいたし…。クルマも乗りづらい状態だったんです。そんなこともあって、予選で2番手を手にするなんて思っていませんでした。
一昨日からチームのみんながとても一生懸命頑張ってくれて、予選に向けてとてもいいクルマに仕上がっていったんです。だから本当に嬉しかったですね。
(3位は)とてもうれしい結果です。一方でレースのスタートは僕が期待していたようにはうまくできず、戸惑ったことでポジションをひとつ落としてしまいました。それからはタイヤをマネージメントすることに気をつけていましたが、みんなそうだったように僕にとっても難しいことでした。思っていた以上にタイヤのデグラデーション(性能低下)もあって労って走ることに精一杯でした。でも初めてのスーパーフォーミュラレースの中で、表彰台に上がれたのはとても嬉しいですね。
今回の開幕戦をとてもポジティブに過ごすことができてとても良かったと思っています。まずレースを最前列からスタートできたこと、そして3位表彰台に立てたこと。本当にハッピーな結果でした。もちろん、これがゴールではないし、まだまだやらなければならないこともたくさんあります。
次の岡山戦に向けてまたチームのみんなとしっかりと準備をしていこうと思っています。今週のレースウィークの中で、僕自身の課題がしっかりと見えました。次の岡山でまた進歩できるよう準備して戦えたらいいなと思います。しっかり頑張ってベストを尽くします!
一昨日からチームのみんながとても一生懸命頑張ってくれて、予選に向けてとてもいいクルマに仕上がっていったんです。だから本当に嬉しかったですね。
(3位は)とてもうれしい結果です。一方でレースのスタートは僕が期待していたようにはうまくできず、戸惑ったことでポジションをひとつ落としてしまいました。それからはタイヤをマネージメントすることに気をつけていましたが、みんなそうだったように僕にとっても難しいことでした。思っていた以上にタイヤのデグラデーション(性能低下)もあって労って走ることに精一杯でした。でも初めてのスーパーフォーミュラレースの中で、表彰台に上がれたのはとても嬉しいですね。
今回の開幕戦をとてもポジティブに過ごすことができてとても良かったと思っています。まずレースを最前列からスタートできたこと、そして3位表彰台に立てたこと。本当にハッピーな結果でした。もちろん、これがゴールではないし、まだまだやらなければならないこともたくさんあります。
次の岡山戦に向けてまたチームのみんなとしっかりと準備をしていこうと思っています。今週のレースウィークの中で、僕自身の課題がしっかりと見えました。次の岡山でまた進歩できるよう準備して戦えたらいいなと思います。しっかり頑張ってベストを尽くします!
エンジニアのコメント
【3号車】
結果が出てホッとしました。山下選手もWECから帰ってきてこれでレースがノーポイントで終わったら大変だったでしょうから、結果が出て良かったです。チーム2台で表彰台に上がれたのも良かったと思います。今回は走り出しのトラックコンディションがあまりにも悪く、持ち込んだクルマと合わない感じでした。逆に予選になるとコンディションが格段に良くなり、ウチとしてはある意味後手に回るような感じでした。持ち込みのセットは予選寄りのセットだったので、それが合わないからと、予選では決勝寄り(のセット)にしたところ、今度は予選がもともと予想していたようなコンディションになってしまい、また変更するという…。ずっとコンディションを追いかけるような形で作業していました。僕自身でもうちょっと先読みができていたら予選でもう少し行けたかも知れません。
ただ結果として、決勝寄りで予選に行ったことで、1Dayレースの決勝ではその流れで戦うことができて、いいペースでレースができました。山下選手とはSUPER GTでもコンビを組んでやってきているので、コミュニケーションもうまく取ることができたと思います。
今日のレースを終えて感じたのは、これからもう少し彼の好きなクルマにもっていけたら、ということでした。開幕が終わったばかりなので、チームとしてクルマとして、もう少しアップデートができる、しなくちゃ、と思っています。
制約がある中、ミーティングもリモートになったりしましたが、その中で僕にとって新しいチームでの最初の一戦でしたが、うまく組み立てられたと思います。山下選手もスタートをうまく決めてくれて2位までポジションを上げてくれましたし、とりあえず開幕戦としては最低限のレースができたと思います。
【4号車】
持ち込みからクルマが思うように走らず、タイムが出なかったので、予選に向けて限られた時間の中で、今回は大胆にクルマを仕上げていかなければいけないかなと思いました。金曜から土曜にかけても大幅に変更し、手応えがあるということだったのですが、路面コンディションが変わったことにより、またタイムが出なくなっていたんです。期間中、気温や路面温度の変化だけでなく、色んなカテゴリーレースが行われたことですぐにコンディションが変わり、合わせ込むのが本当に難しかったですね。本当に大変でしたが、結果として予選に向けて思い切って着手したことが当たり、Q1から調子が良くなっていいポジションを手にすることができました。決勝ではタイヤのマネージメントに気をつけて走っていたようですが、彼自身、金曜日の走行からロングランを積極的に行っていましたね。ただ、結果的には決勝ではタイヤもズルズルになっていましたが、連日のロングランで得たことが決勝でも活きたと思います。ルーキーのデビュー戦ながら、予選2位、決勝3位としっかり頑張ってくれました。たまげました。上出来のデビューレースでした。