Race Report – 第3戦 スポーツランドSUGO
予選・決勝(10月18日・晴れ/ドライ)
第3戦SUGO、山下選手が6位入賞
第3戦を迎えた2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権。10月18日、その舞台となった宮城県・スポーツランドSUGOは、前日に降った秋雨の影響ですっかり気温が下がったものの、青空が広がるドライコンディションへと回復。今シーズンのレースフォーマットであるワンデーレースとして開催された。
前回の岡山大会は、山下健太選手がWECシリーズ戦のル・マン24時間レースに出場したことを受けて惜しくも欠場を余儀なくされたが、今大会は山下選手、そしてサッシャ・フェネストラズ選手のレギュラードライバー両名が揃っての参戦となる。前日は1時間ずつ設けられた専有走行、フリー走行において、ウェット、セミウェット、そしてドライへと目まぐるしく変化する路面を見極めつつ、セットアップ、タイヤコンディションの確認等を精力的に行っている。
午前10時20分、爽やかな秋晴れの中で始まったノックアウト予選。気温16度の中、まずQ1・A組のアタックがスタート。KONDO RACINGではNo.4 フェネストラズ選手がアタックに向かった。10分間とはいえ、路気温が低い中でのセッションとなると、ライバルたちの動きも視野に入れたアプローチが必要。タイヤを存分に温める時間はもちろんのこと、クリアラップを取るために最善のタイミングを確保するにはドライバーはもちろん、チームが一丸となって戦う必要がある。
全19台のうち9台が出走したA組の中で、1分05秒080のタイムをマークしたフェネストラズ選手は5番手となり、Q2へ。続いてB組のアタックに挑んだ山下選手。残り3分を切って、1台の車両がSPコーナーでクラッシュを喫したことで、セッションが赤旗中断。山下選手は運良く赤旗提示直前に5番手となる1分05秒098の自己ベストタイムを出していたことから、無事にQ1を突破。2台揃ってQ2へと駒を進めた。17分遅れでスタートしたQ2。次第に気温、路面温度が上がる中、ニュータイヤを装着した山下、フェネストラズ両選手がコースイン開始とともにコースへと向かう。タイトなコースでアタック中のハプニングも発生する確率が高いSUGOは、どのタイミングでアタックに挑むかがカギにもなるだけに、いつも以上に緊張感が伴うところでもある。しっかりとタイヤに熱を入れてアタックを開始した2台は、まずフェネストラズ選手が1分04秒621のタイムで一旦暫定トップに浮上。続いて山下選手も1分04秒884をマークした。最終的にフェネストラズ選手が3番手、山下選手は8番手でセッションを終え、開幕戦同様両選手揃ってQ3への進出を果たすことになった。いよいよ、最終アタックのQ3。このセッションも早いタイミングでコースへと向かったKONDO RACINGの2台。まず、計測4周目に刻んだフェネストラズ選手のベストタイムは1分04秒325。Q2同様に暫定トップへと躍り出たが、その後2選手がこれを上回り、最終的には3番手で予選を終了。開幕戦から連続で予選トップ3入を果たしている。一方、山下選手はラストアタックで自己ベストタイム1分04秒582をマーク。7番手グリッドから決勝スタートを迎えることになった。
午後に入り、やや薄曇りへと天候が変化したスポーツランドSUGO。53周の決勝レースを前に、まずは午後1時55分からウォームアップ走行が始まったが、4コーナーで1台の車両がコースアウト。赤旗で一時中断、セッション終了時間が遅延したことで、決勝スタートは当初の予定から11分遅れの午後2時51分に幕を上げることになった。
気温18度、路面温度22度の中、セカンドロウ・予選3番手から戦いに挑んだフェネストラズ選手。スタートのクラッチミートがうまく行かず、やや出遅れてしまう。1コーナーへとアプローチする中、タイヤをロックアップさせてバランスを崩した36号車の中嶋一貴選手がインコース側からフェネストラズ選手の右リアに激突。不意打ちを食らった形で1コーナーアウト側へとコースアウトを喫してしまう。なんとかコース復帰を果たしたもののクルマへのダメージは大きく、1周を終えて緊急ピットイン。そのままガレージにクルマが戻され、さらに修復してレースに戻ることは難しいという判断からレースを終えることになった。
一方の山下選手。1コーナーのこのアクシデントによって後退したライバルを尻目に予選7位から6位へとポジションアップ。しかし、予選からの課題でもあったコース終盤のスピードを存分に確保できずに厳しい展開となり、18周目には背後の車両に逆転を許して7位にダウンした。だが、その直後、ルーティンワークでタイヤ交換を済ませてコースに復帰したばかりの車両が4コーナー進入で直進してコースアウト、タイヤバリヤに激しくクラッシュしたため、セーフティカーが導入される。この時点でまだセーフティカーのコントロール下にない場所で走行していた山下選手らトップグループは、20周終わりでピットイン。規定のタイヤ交換を済ませ、コースへと復帰した。
タイミング良くピット作業を終え、6位でセーフティカーランを続けることになった山下選手。この間、しっかりとタイヤを温めることが可能となり、27周を終えてリスタートとなってからは前の車両との差を詰めるべくペースアップを狙った。ところがその差は思うように削ることができず、終盤はオーバーステアの症状に苦しんだこともあり、逆に後続とのバトルを強いられてしまった。だが、最後の最後まで粘りある走りを貫き、後続と攻防戦をしのぎ切った山下選手は6位でチェッカー! 開幕戦に続き、自身が出走したレースで連続入賞を果たすことになった。
予選で3位の好位置を確保していたフェネストラズ選手が、前回に続いて今大会でもスタート直後のトラブルによって戦列を離れたことは残念ではあるが、次回のオートポリス戦は、山下、フェネストラズ両選手が揃って予選での速さを確実なものにし、さらに決勝で強い戦いを見せてくれることを期待したい。
前回の岡山大会は、山下健太選手がWECシリーズ戦のル・マン24時間レースに出場したことを受けて惜しくも欠場を余儀なくされたが、今大会は山下選手、そしてサッシャ・フェネストラズ選手のレギュラードライバー両名が揃っての参戦となる。前日は1時間ずつ設けられた専有走行、フリー走行において、ウェット、セミウェット、そしてドライへと目まぐるしく変化する路面を見極めつつ、セットアップ、タイヤコンディションの確認等を精力的に行っている。
午前10時20分、爽やかな秋晴れの中で始まったノックアウト予選。気温16度の中、まずQ1・A組のアタックがスタート。KONDO RACINGではNo.4 フェネストラズ選手がアタックに向かった。10分間とはいえ、路気温が低い中でのセッションとなると、ライバルたちの動きも視野に入れたアプローチが必要。タイヤを存分に温める時間はもちろんのこと、クリアラップを取るために最善のタイミングを確保するにはドライバーはもちろん、チームが一丸となって戦う必要がある。
全19台のうち9台が出走したA組の中で、1分05秒080のタイムをマークしたフェネストラズ選手は5番手となり、Q2へ。続いてB組のアタックに挑んだ山下選手。残り3分を切って、1台の車両がSPコーナーでクラッシュを喫したことで、セッションが赤旗中断。山下選手は運良く赤旗提示直前に5番手となる1分05秒098の自己ベストタイムを出していたことから、無事にQ1を突破。2台揃ってQ2へと駒を進めた。17分遅れでスタートしたQ2。次第に気温、路面温度が上がる中、ニュータイヤを装着した山下、フェネストラズ両選手がコースイン開始とともにコースへと向かう。タイトなコースでアタック中のハプニングも発生する確率が高いSUGOは、どのタイミングでアタックに挑むかがカギにもなるだけに、いつも以上に緊張感が伴うところでもある。しっかりとタイヤに熱を入れてアタックを開始した2台は、まずフェネストラズ選手が1分04秒621のタイムで一旦暫定トップに浮上。続いて山下選手も1分04秒884をマークした。最終的にフェネストラズ選手が3番手、山下選手は8番手でセッションを終え、開幕戦同様両選手揃ってQ3への進出を果たすことになった。いよいよ、最終アタックのQ3。このセッションも早いタイミングでコースへと向かったKONDO RACINGの2台。まず、計測4周目に刻んだフェネストラズ選手のベストタイムは1分04秒325。Q2同様に暫定トップへと躍り出たが、その後2選手がこれを上回り、最終的には3番手で予選を終了。開幕戦から連続で予選トップ3入を果たしている。一方、山下選手はラストアタックで自己ベストタイム1分04秒582をマーク。7番手グリッドから決勝スタートを迎えることになった。
午後に入り、やや薄曇りへと天候が変化したスポーツランドSUGO。53周の決勝レースを前に、まずは午後1時55分からウォームアップ走行が始まったが、4コーナーで1台の車両がコースアウト。赤旗で一時中断、セッション終了時間が遅延したことで、決勝スタートは当初の予定から11分遅れの午後2時51分に幕を上げることになった。
気温18度、路面温度22度の中、セカンドロウ・予選3番手から戦いに挑んだフェネストラズ選手。スタートのクラッチミートがうまく行かず、やや出遅れてしまう。1コーナーへとアプローチする中、タイヤをロックアップさせてバランスを崩した36号車の中嶋一貴選手がインコース側からフェネストラズ選手の右リアに激突。不意打ちを食らった形で1コーナーアウト側へとコースアウトを喫してしまう。なんとかコース復帰を果たしたもののクルマへのダメージは大きく、1周を終えて緊急ピットイン。そのままガレージにクルマが戻され、さらに修復してレースに戻ることは難しいという判断からレースを終えることになった。
一方の山下選手。1コーナーのこのアクシデントによって後退したライバルを尻目に予選7位から6位へとポジションアップ。しかし、予選からの課題でもあったコース終盤のスピードを存分に確保できずに厳しい展開となり、18周目には背後の車両に逆転を許して7位にダウンした。だが、その直後、ルーティンワークでタイヤ交換を済ませてコースに復帰したばかりの車両が4コーナー進入で直進してコースアウト、タイヤバリヤに激しくクラッシュしたため、セーフティカーが導入される。この時点でまだセーフティカーのコントロール下にない場所で走行していた山下選手らトップグループは、20周終わりでピットイン。規定のタイヤ交換を済ませ、コースへと復帰した。
タイミング良くピット作業を終え、6位でセーフティカーランを続けることになった山下選手。この間、しっかりとタイヤを温めることが可能となり、27周を終えてリスタートとなってからは前の車両との差を詰めるべくペースアップを狙った。ところがその差は思うように削ることができず、終盤はオーバーステアの症状に苦しんだこともあり、逆に後続とのバトルを強いられてしまった。だが、最後の最後まで粘りある走りを貫き、後続と攻防戦をしのぎ切った山下選手は6位でチェッカー! 開幕戦に続き、自身が出走したレースで連続入賞を果たすことになった。
予選で3位の好位置を確保していたフェネストラズ選手が、前回に続いて今大会でもスタート直後のトラブルによって戦列を離れたことは残念ではあるが、次回のオートポリス戦は、山下、フェネストラズ両選手が揃って予選での速さを確実なものにし、さらに決勝で強い戦いを見せてくれることを期待したい。
公式予選記録
Pos. | Gr. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | B | 50 | Buzz Racing with B-Max | セルジオ・セッテ・カマラ | 1’05.374 | 1’04.631 | 1’04.235 |
2 | B | 20 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 平川 亮 | 1’04.364 | 1’04.611 | 1’04.288 |
3 | A | 4 | KONDO RACING | サッシャ・フェネストラズ | 1’05.080 | 1’04.621 | 1’04.325 |
7 | B | 3 | KONDO RACING | 山下健太 | 1’05.098 | 1’04.884 | 1’04.582 |
予選通過基準タイム (107%) A:1’09.136 B:1’08.870
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAPS | TIME | DELAY |
1 | 1 | VANTELIN TEAM TOM’S | ニック・キャシディ | 53 | 1h08’11.981 | |
2 | 20 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | 平川 亮 | 53 | 1h08’15.955 | 3.974 |
3 | 5 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 山本 尚貴 | 53 | 1h08’23.876 | 11.895 |
6 | 3 | KONDO RACING | 山下 健太 | 53 | 1h08’37.501 | 25.520 |
– | 4 | KONDO RACING | サッシャ・フェネストラズ | 1 | 2’02.476 | 52 Laps |
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
1 | VANTELIN TEAM TOM’S | 1’06.350 46/53 194.595km/h |
※No.7の車両に対し、黒白旗を提示した。(提示時刻 15:39)
※No.36の車両は、2020全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則 第15条1.1),2)違反(危険なドライブ。行為)により、ドライブスルーのペナルティを科した (裁定時刻 15:06)
近藤監督のコメント
今回の課題はスタートでしたね。タラ・レバになるのであまり言いたくはありませんが、2台ともスタートで出遅れました。結果、サッシャ(フェネストラズ)は1コーナーでのクラッシュに繋がったわけですからね。2台ともスタートのシステムを見直し、分析を進めていかなくてはいけないでしょう。本人たちだけでなく、チームとしてもしっかりとフォローする必要があると思います。
レースができなかったサッシャは残念ですが、一方、6位でレースを終えた(山下)健太はよく頑張ったと思いますが、今回はセクター4のセッティングをうまく合わせ込むことができなかったようです。スポーツランドSUGOではこのセクター4が抜きどころでもあるので、結果として「前は抜けない、後ろから迫ってくる」の展開を強いられました。最後5周くらいはクルマもオーバーステアになってしまい、アクセルを踏めなかったと言ってました。厳しい展開でしたね。
今回、土曜日の天候が不安定で、日曜日から完全ドライコンディションになったので、うちのチームとしては正直セットアップの時間が足らず、作業を進めることが難しかったようです。2台ともQ3まで残れましたが、ずば抜けた速さに欠けていたので、今後しっかりとした戦いをするためには、予選から安定した速さが必要になると思います。いい流れを作り上げてオートポリスでは開幕戦のようなレースをしたいですね。
レースができなかったサッシャは残念ですが、一方、6位でレースを終えた(山下)健太はよく頑張ったと思いますが、今回はセクター4のセッティングをうまく合わせ込むことができなかったようです。スポーツランドSUGOではこのセクター4が抜きどころでもあるので、結果として「前は抜けない、後ろから迫ってくる」の展開を強いられました。最後5周くらいはクルマもオーバーステアになってしまい、アクセルを踏めなかったと言ってました。厳しい展開でしたね。
今回、土曜日の天候が不安定で、日曜日から完全ドライコンディションになったので、うちのチームとしては正直セットアップの時間が足らず、作業を進めることが難しかったようです。2台ともQ3まで残れましたが、ずば抜けた速さに欠けていたので、今後しっかりとした戦いをするためには、予選から安定した速さが必要になると思います。いい流れを作り上げてオートポリスでは開幕戦のようなレースをしたいですね。
山下 健太選手のコメント
全体的に、今回はセットアップがあまりうまくいかなかったですね。ただ予選のアタック中も少しずつセットを変えて徐々に向上していくことができました。なので、決して流れが悪かったわけではありません。もうちょっと時間がほしかったですね。(アタック中に他車がコースアウトして一旦赤旗となった)Q1では、自身のベストラップをマークした直後だったのでラッキーでした。ただ、自分の速さが今イチかと思う状況だったのですが、それは前回の欠場もあり、ちょっとしたブランクが影響しているのかもしれないと感じました。
スタートは自身も少しうまくいかなかった感じはあるのですが、システム的にチームとして次回に向けて見直してもらえることもあると思います。加えて、今回はセクター4というか最終コーナーでスピードが稼げなかったのが致命的でした。抜けないというより、後ろから抜かれてしまいました。残念な展開だったし、セーフティカーのおかげで6位を守れたという感じです。でも、厳しいなりに結果を出せたのは良かったとも思います。
厳しいながらもQ3まで残って戦えたのは去年との違いでもありますが、この先、路気温が下がっていく中での戦いになるので、レースではタイヤをうまく温めながら戦っていけるよう、エンジニアとミーティングを重ねて準備をしていく必要があると思います。
スタートは自身も少しうまくいかなかった感じはあるのですが、システム的にチームとして次回に向けて見直してもらえることもあると思います。加えて、今回はセクター4というか最終コーナーでスピードが稼げなかったのが致命的でした。抜けないというより、後ろから抜かれてしまいました。残念な展開だったし、セーフティカーのおかげで6位を守れたという感じです。でも、厳しいなりに結果を出せたのは良かったとも思います。
厳しいながらもQ3まで残って戦えたのは去年との違いでもありますが、この先、路気温が下がっていく中での戦いになるので、レースではタイヤをうまく温めながら戦っていけるよう、エンジニアとミーティングを重ねて準備をしていく必要があると思います。
サッシャ・フェネストラズ選手のコメント
今回はまずスタートでミスがありました。僕自身もそうですが、スタートのシステムの部分で少し改善できることもあるはずなので、チームと一緒にしっかりと見直しをしていきたいと思っています。1コーナーへの進入時のハプニング(他車からの激突)は、僕自身でどうすることもできない状況でした。
一方、今回は予選で燃料ポンプのトラブルがありました。アタックはできたのですがガス欠症状が出てしまったんです。でもアタックそのものも難しかったです。前日、セッション最後に赤旗が出たことで、ニュータイヤでのアタックシミュレーションができず、今日の予選がぶっつけ本番になりました。今回の予選を含め、開幕戦から連続で毎回トップ3の結果を出せているのですが、逆に決勝では2戦連続で残念な結果となってしまい、とても悔しいです。次こそ決勝ではスタートを決めて、いい結果を出したいですね。
一方、今回は予選で燃料ポンプのトラブルがありました。アタックはできたのですがガス欠症状が出てしまったんです。でもアタックそのものも難しかったです。前日、セッション最後に赤旗が出たことで、ニュータイヤでのアタックシミュレーションができず、今日の予選がぶっつけ本番になりました。今回の予選を含め、開幕戦から連続で毎回トップ3の結果を出せているのですが、逆に決勝では2戦連続で残念な結果となってしまい、とても悔しいです。次こそ決勝ではスタートを決めて、いい結果を出したいですね。
エンジニアのコメント
【3号車】
今回、最終コーナーでスピードを稼ぐことができず、遅かったですね。それでレース中に後続の車両に抜かれることになってしまいました。最終コーナーがSUGOの抜きどころでもあったので、厳しかったですね。セーフティカーを味方に、タイミング良くピットインし、レースがリスタートしたときにポジションを6番手まで戻すことができたのは良かったです。後方から追い立てられながらも、終盤は後続車両も似たような場所でスピードが遅かったことに助けられました。 土曜日のセッションでは、セットアップを続けていたものの、時間が足りなかったというのが正直な感想です。セッション最後には赤旗もあってニュータイヤでのアタックもできませんでしたしね。色々やりたいセット、メニューも思うようにできずに予選を迎えることになりました。Q1以降、Q2で思うようにタイムが上がらず、ギリギリの8番手だったので、最後のQ3では思い切ってセッティングを大きく変えました。それによって手応えを得ることができたのですが時間足らずという感じでした。タイトル争いを考えてももう少し上位フィニッシュでのポイントが欲しかったと思う反面、今日のクルマで6位で帰ってきてくれたという思いもあります。レースで得たデータから反省点含めてわかったこともあるので、うまく次に活かしていきたいと思います。
【4号車】
今回もスタート直後に戦わずして終わってしまいました。ただ、スタートでは自身のミスもあったので、結果としてアクシデントに巻き込まれることになったという感じですね。スタートで出遅れていなければ、違った展開になったでしょう。土曜日の走行では、雨でウェットコンディションになったり、午後からは雨が上がったもののダンプコンディションと不安定な状況で、ドライの時間が少ない状況ではあったのですがセットアップがうまく進み、予選の準備ができました。
一方、予選では燃料系トラブルが出てしまいました。Q1最後にガス欠症状が出たため、Q2以降、必要以上にガソリンを搭載して走ることになりました。まだ原因は解明できていないのですが、本来のコンディションでアタックができなかったのは残念に思います。