Race Report - 第7戦 チャン・インターナショナル・サーキット
一日目 予選(2017年10月7日・曇/ウェット)
予選レポート
不安定なコンディションに苦しみ、10番手
SUPER GT第7戦は日本を離れ、タイにあるチャン・インターナショナル・サーキットでの一戦となった。No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rとしては、今シーズンのセミファイナルとなる今戦、出来る限り上位でフィニッシュを飾り、最終戦を迎えたいところだ。だが、予選日は朝からサーキット上空に灰色の雲が浮かび、度々のスコールで雨が降っては止む、という不安定な天候に見舞われた。
朝の公式練習では、クルマのセットアップをはじめとする確認事項を行い、さらには予選アタックに向けてのタイヤの確認へ。最終的に11番手に留まったが、セッション中はセットの微調整を加えることで、難しいコースコンディションの中でも好位置を獲得できるよう、策を講じる努力を重ねた。
一方、天候はその後も不安定なまま。午後からの予選では路面が濡れていたため、GT300クラスがスタートする前にウエット宣言が出され、チームにとってやや不利なコンディションに。さらに、GT500クラスのアタック前にはポツリポツリと雨が落ち始めてしまった。
No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの最初のアタッカーはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が担当。オリベイラ選手は、クルマにとって難しいコンディションの中、いかにベストパフォーマンスを引き出せるかに尽力し、アタックに挑んだ。結果、ヨコハマタイヤ装着車の中でトップタイムとなる1分31秒277のベストタイムをマーク。しかしながら、Q2進出のボーダーラインである8番手にはあと一歩届かず、10位でチェッカーを迎えた。これにより、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは惜しくもQ2出走を果たせず、予選を終えている。
朝の公式練習では、クルマのセットアップをはじめとする確認事項を行い、さらには予選アタックに向けてのタイヤの確認へ。最終的に11番手に留まったが、セッション中はセットの微調整を加えることで、難しいコースコンディションの中でも好位置を獲得できるよう、策を講じる努力を重ねた。
一方、天候はその後も不安定なまま。午後からの予選では路面が濡れていたため、GT300クラスがスタートする前にウエット宣言が出され、チームにとってやや不利なコンディションに。さらに、GT500クラスのアタック前にはポツリポツリと雨が落ち始めてしまった。
No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの最初のアタッカーはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が担当。オリベイラ選手は、クルマにとって難しいコンディションの中、いかにベストパフォーマンスを引き出せるかに尽力し、アタックに挑んだ。結果、ヨコハマタイヤ装着車の中でトップタイムとなる1分31秒277のベストタイムをマーク。しかしながら、Q2進出のボーダーラインである8番手にはあと一歩届かず、10位でチェッカーを迎えた。これにより、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは惜しくもQ2出走を果たせず、予選を終えている。
公式予選記録
GT500
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 37 | KeePer TOM'S LC500 | 平川 亮/ニック・キャシディ | 1'30.005 | 1'25.011 | 48 |
2 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田 裕信/ヤン・マーデンボロー | 1'29.538 | 1'25.060 | 13 |
3 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越 広大/小暮 卓史 | 1'29.887 | 1'25.124 | 18 |
10 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 佐々木 大樹/J.P.デ・オリベイラ | 1'31.277 | - | 12 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
No.38 Y.Tachikawa ¥30,000 fine (Spr.18-1.「Pit in running outside the track」)
近藤監督のコメント
ドライだったら戦略的にもヨコハマタイヤ勢の中でも悪くはなかったんですけどね…。クルマによって持ち込みのタイヤに違いはあれ、うちが予選から決勝に向けて用意したタイヤは決して悪いものではありませんでした。結果的に、一番苦手なコンディションで予選を走ることになったのは残念です。その中で、アタックしたJP(オリベイラ選手)は良く頑張ったと思いますね。どの天候にも対応できるタイヤを作ってこなければいけないわけですが、そこまでまだ準備できていないという事が改めて露呈してしまいました。
決勝日がドライになれば淡々とレースに挑むことになる。ニュータイヤが残っているので、その点はライバル勢より有利になるとは思うのですが、果たしてどのような天候になるのか。厳しい戦いには違いないですが、なんとかいい形にもっていきたいですね。優勝したこともある相性のいいサーキットで、いいレースをしたいと思っています。ここがシーズンのセミファイナル戦なので、最終戦に向けていい流れを作りたいですね。しぶとく戦う走りができればと思います。
決勝日がドライになれば淡々とレースに挑むことになる。ニュータイヤが残っているので、その点はライバル勢より有利になるとは思うのですが、果たしてどのような天候になるのか。厳しい戦いには違いないですが、なんとかいい形にもっていきたいですね。優勝したこともある相性のいいサーキットで、いいレースをしたいと思っています。ここがシーズンのセミファイナル戦なので、最終戦に向けていい流れを作りたいですね。しぶとく戦う走りができればと思います。
佐々木 大樹選手のコメント
朝の公式練習の状況はそんなに悪いものではありませんでした。なので、予選に向けてもう少しいいタイムが出ると思っていたし、それが叶うタイヤもあったのですが、アタックを前に雨となってしまい、状況も変わってしまいました。うまく噛み合わないコンディションでのアタックになって残念です。できれば明日の決勝は晴れた中で走りたいですね。10位からのスタートなので、ひとつひとつがんばってポジションアップできればいいとも思います。
J.P.デ・オリベイラ選手のコメント
難しい状況での予選セッションになってしまいました。あのコンディションでは満足のいくグリップコンディションを得るのは難しかったですね。結果的にラップタイムを稼ぐことができませんでした。同じヨコハマタイヤ勢の中でトップタイムを出すことはできましたが、それは僕が本来願っている目標ではないので、もっと高いところを目指したかったですね。とはいえ、できることをすべて出し切った結果だと思います。
エンジニアのコメント
コンディションに関してはどのチームにも公平なので仕方ないですね。そんな中で、まずはJP(オリベイラ選手)がとてもいい仕事をしてくれ、スーパーラップを見せてくれました。一方でクルマのセットの方では、もう少しできたことがあったかもしれません。明日の決勝では、雨なら本降りのほうがいいですね。正直、雨になってしまうと戦える条件がライバルより限られてしまうので、厳しい戦いになるのは違いないのですが、チームとして揃えられるいい条件の中でしっかりと戦って、最終戦へとつなげたいと思います。
二日目 決勝(2017年10月8日・晴/ウェット・ドライ)
決勝レポート
決戦直前、まさかのトラブル発生
予選日よりも厳しい暑さとなった決勝日。強い陽射しが長く続き、このままドライコンディションでのレースを迎えるかに思われた。だが決戦直前、ダミーグリッドに各車が整列するのを待ち構えていたかのように突如雨が降り始めた。これにより、タイヤ選択にも影響が出る難しい展開になることが予想された。そしてNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rもまた、想定外のトラブルに見舞われてしまう。
ポールポジション車両を先頭に、一台、また一台とダミーグリッドを離れていくそのとき、10番手グリッドにいたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは微動だにせず、その場を離れることができない。その後、佐々木大樹選手が乗り込んでいたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、オフィシャルの手によって、チームスタッフが待ち受けるピットへと押し戻されてしまった。
瞬時に慌ただしくなったピットの中で作業を続けるスタッフ。原因は、プロペラシャフトが折れるというまさかのトラブルだった。ライバルとのスタート対決を逃したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、その後もピットでの作業が続き、修復が終わったのはレースも中盤を過ぎた頃。もはや追い上げも難しく、好結果を狙うにはすでに遅いタイミングではあったが、最終戦のもてぎ大会に向けてできることは何でもやろうと、レース復帰を決断。佐々木選手、オリベイラ選手ともに最後まで集中力を切らすことなく力走を見せた。だが、最終的に走行周回数が34周に留まったことで、惜しくも完走扱いにはならず。こうしてNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rのタイ戦は幕を下ろすこととなった。不本意な戦いとなってしまった今回の悔しさをバネに、最終戦のもてぎでのリベンジを誓ったのは言うまでもない。
ポールポジション車両を先頭に、一台、また一台とダミーグリッドを離れていくそのとき、10番手グリッドにいたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは微動だにせず、その場を離れることができない。その後、佐々木大樹選手が乗り込んでいたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、オフィシャルの手によって、チームスタッフが待ち受けるピットへと押し戻されてしまった。
瞬時に慌ただしくなったピットの中で作業を続けるスタッフ。原因は、プロペラシャフトが折れるというまさかのトラブルだった。ライバルとのスタート対決を逃したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、その後もピットでの作業が続き、修復が終わったのはレースも中盤を過ぎた頃。もはや追い上げも難しく、好結果を狙うにはすでに遅いタイミングではあったが、最終戦のもてぎ大会に向けてできることは何でもやろうと、レース復帰を決断。佐々木選手、オリベイラ選手ともに最後まで集中力を切らすことなく力走を見せた。だが、最終的に走行周回数が34周に留まったことで、惜しくも完走扱いにはならず。こうしてNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rのタイ戦は幕を下ろすこととなった。不本意な戦いとなってしまった今回の悔しさをバネに、最終戦のもてぎでのリベンジを誓ったのは言うまでもない。
決勝結果
GT500
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAP | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 37 | KeePer TOM'S LC500 | 平川 亮/ニック・キャシディ | 1:42'48.674 | 66 | 48 |
2 | 6 | WAKO'S 4CR LC500 | 大嶋 和也/A.カルダレッリ | 12.121 | 66 | 48 |
3 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越 広大/小暮 卓史 | 30.120 | 66 | 18 |
4 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川 祐路/石浦 宏明 | 41.028 | 66 | 43 |
5 | 36 | au TOM'S LC500 | 中嶋 一貴/ジェームス・ロシター | 1'08.598 | 66 | 47 |
6 | 1 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | ヘイキ・コバライネン/平手 晃平 | 1'13.029 | 66 | 36 |
7 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本 尚貴/伊沢 拓也 | 1'14.712 | 66 | 35 |
8 | 64 | Epson Modulo NSX-GT | ベルトラン・バゲット/松浦 孝亮 | 1'27.292 | 66 | 28 |
9 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ロニー・クインタレッリ | 1Lap | 65 | 59 |
10 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山 哲/千代 勝正 | 1Lap | 65 | 23 |
- | 24 | フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R | 佐々木 大樹/J.P.デ・オリベイラ | 32Laps | 34 | 12 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
SC導入 15:00'00 - 15:05'52
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
12 | カルソニック IMPUL GT-R | 1'25.499 |
エンジニアのコメント
戦いの前にマシントラブルが発生し、とても残念です。プロペラシャフトが折れたため、その修復作業に時間がかかりました。その後は最終戦のもてぎを控えていることもあり、あの時点でできることをやろうとレース復帰を決め、続行しました。チェッカーを受けたものの、周回数不足となり、完走扱いにはなりませんでした。ただ、コース復帰後は、ペースも悪くありませんでした。今回は悔しい結果になりましたが、最終戦のもてぎに向けてしっかりと準備したいと思います。