Race Report - 第5戦 富士スピードウェイ
一日目 予選(8月4日・晴/ドライ)
予選レポート
ポールポジションも見えた予選、2番手を獲得
シーズン折返しを迎えたSUPER GT第5戦、舞台は再び静岡・富士スピードウェイへ。
折からの猛暑が予選日も続き、朝の公式練習から真夏の強い日差しが照りつける中、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rはノックアウト予選で今季最高位の予選2番手を手に入れた。
気温28度、路面温度35度のコンディションで幕を開けた公式練習。セッション序盤は主にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手がマシンに乗り込み、セットアップに取り組んだ。序盤から安定した速さを見せる中、2度の赤旗中断を挟み、後半ドライブを担当した高星明誠選手がチームベストタイムとなる1分29秒652をマーク。3番手の好位置でセッションを終えた。
ノックアウト予選は午後3時前にスタート。Q1を担当したのは、オリベイラ選手。残り1分半を切った時点で1分29秒221をマーク、暫定2番手に浮上するも、チェッカーまでの間にライバル勢もタイムを縮め、最終的には5番手でQ1を通過することに成功した。
続くQ2に挑んだ高星選手。出走8台のうち最後にコースインし、アタックを開始。満を持して刻んだタイムは2番手となる1分28秒493。なんとトップとは僅か0.032秒差という結果だった。
500マイル、およそ800kmの長丁場となる決勝。ノーミスの走りに徹し、強いレースを実現することで表彰台の真ん中を目指す。
折からの猛暑が予選日も続き、朝の公式練習から真夏の強い日差しが照りつける中、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rはノックアウト予選で今季最高位の予選2番手を手に入れた。
気温28度、路面温度35度のコンディションで幕を開けた公式練習。セッション序盤は主にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手がマシンに乗り込み、セットアップに取り組んだ。序盤から安定した速さを見せる中、2度の赤旗中断を挟み、後半ドライブを担当した高星明誠選手がチームベストタイムとなる1分29秒652をマーク。3番手の好位置でセッションを終えた。
ノックアウト予選は午後3時前にスタート。Q1を担当したのは、オリベイラ選手。残り1分半を切った時点で1分29秒221をマーク、暫定2番手に浮上するも、チェッカーまでの間にライバル勢もタイムを縮め、最終的には5番手でQ1を通過することに成功した。
続くQ2に挑んだ高星選手。出走8台のうち最後にコースインし、アタックを開始。満を持して刻んだタイムは2番手となる1分28秒493。なんとトップとは僅か0.032秒差という結果だった。
500マイル、およそ800kmの長丁場となる決勝。ノーミスの走りに徹し、強いレースを実現することで表彰台の真ん中を目指す。
公式予選記録
GT500
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ロニー・クインタレッリ | 1'29.006 | 1'28.461 | 62 |
2 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | J.P.デ・オリベイラ/高星 明誠 | 1'29.221 | 1'28.493 | 14 |
3 | 36 | au TOM'S LC500 | 中嶋 一貴/関口 雄飛 | 1'29.132 | 1'28.749 | 30 |
Q1
Start Time 14:55'00 Finish Time 15:10'00
Q2
Start Time 15:38'00 Finish Time 15:48'00
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
近藤監督のコメント
前が見えれば見えるほど、悔しい気持ちになりますね。今回は、ポールポジションを獲れないシチュエーションではなかったのでなおさらです。とはいえ、今日はまずQ1でJP(デ・オリベイラ)が5番手を獲ってくれたことがポイントになりました。正直、Q1の結果に関しては、手探りの状況というか、どこが上位に来るか読めない部分もあったので不安を覚えていたんです。でも、JPが確実にQ2へ進むタイムを出し、いい仕事をしてくれました。最終的には前に1台速いクルマはいるものの、Q2担当の高星もいい仕事をして、フロントローからスタートを切ることになりました。レースは何が起こるか分かりませんが、まずは、ドライバー、エンジニア、メカニックらスタッフ皆が個々にミスなくいい仕事をすれば、おのずと結果がついてくると信じています。
J.P.デ・オリベイラ選手のコメント
クルマ自体、富士ではいいパフォーマンスができると思っていました。確かにQ2の結果は、トップタイムとほんの僅かの差でしかないのですが、トップはセクター3が速かったですね。でも、僕らはその彼らに近づくことができました。今回は富士で初の500マイルの長いレースで、荒れがちな展開になると思うので、トラブルフリーで戦って表彰台を狙っていきたいです。
高星 明誠選手のコメント
クルマは公式練習で課題だった箇所がかなり良くなりました。その状態からアジャストして予選に挑みましたが、路温が下がったことが僕たちにはいい方向に動いたと思います。僕自身タイムは出ていたのでトップかと思っていました。確かに、アタックラップを振り返るとミスもあったので、これが今の自分の実力だと思って反省しています。明日は勝てるよう、準備していきたいです。
エンジニアのコメント
いい流れはあったと思います。やることをやって、このポジションを手にすることができたという感じですね。天候的には、これ以上気温が下がらずにいてほしいですが、順当に行ってくれれば結果も残せるのではないかと思います。厳しいレースになるでしょうが、ミスなく走ることができたらいいチャンスが巡ってくると思います。楽しみにしています。
二日目 決勝(8月5日・曇/ドライ)
決勝レポート
思いの外、厳しい展開となるも6位入賞を果たす
前日同様、真夏の厳しい暑さとなった富士スピードウェイ。時折薄い曇が広がったが、高い湿度のために蒸し暑さが先行した。500マイル、およそ800kmの長い戦いのため、通常よりも早い午後1時30分にスタートが切られることとなった。
3万8千人の観客が見守る中、気温32度、路面温度47度というレースウィーク一番の過酷なコンディションからスタート。フロントロー、予選2番手につけたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rには高星明誠選手が乗り込み、自身初となるGT500クラスでのスタートを切った。グリーンライトが点灯した直後から果敢にトップを狙う攻めの走りを披露し、周回を重ねていく。だが10周を過ぎるとトップとの差が開き、逆に3番手との攻防戦を強いられる。結果、23周目には3番手となり、しばし我慢の周回。31周を終えて最初のルーティンワークとなるピットインを実施した。
素早い作業で高星選手からジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手へとスイッチしてコースに復帰したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R。GT500クラスではほぼ同じタイミングでルーティンワークを行う車両が多く、都度ポジションが変動するために落ち着かない展開となったが、レース前半はつねに表彰台を意識した戦いを繰り広げた。その後もルーティンのピットインでは、チームスタッフが素早く作業をこなしてドライバーをコースへと送り出していく。その中で、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは5番手でレース折返しを迎え、一層ハードになる状況下でライバルとのバトルに挑んだ。
100周を過ぎ、前後車両との攻防戦がヒートアップ。惜しくも間隙を突かれて6番手に。その後、3回目のルーティンワークを行い、ドライバー交代をはじめとする一連の作業を済ませ、改めて次なる戦いへと向かった。そして最後のルーティンとなるピット作業を144周終わりに実施。高星選手が最後のスティントをドライブし、チェッカーを目指した。
終盤は前方車両との差が20秒以上開き、攻防戦に持ち込むことは叶わなかったが、高星選手は最後の最後まで集中力を欠かすことなく力走を見せ、今季チーム最高位タイとなる6位でフィニッシュ。第3戦以来の入賞を果たしている。
3万8千人の観客が見守る中、気温32度、路面温度47度というレースウィーク一番の過酷なコンディションからスタート。フロントロー、予選2番手につけたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rには高星明誠選手が乗り込み、自身初となるGT500クラスでのスタートを切った。グリーンライトが点灯した直後から果敢にトップを狙う攻めの走りを披露し、周回を重ねていく。だが10周を過ぎるとトップとの差が開き、逆に3番手との攻防戦を強いられる。結果、23周目には3番手となり、しばし我慢の周回。31周を終えて最初のルーティンワークとなるピットインを実施した。
素早い作業で高星選手からジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手へとスイッチしてコースに復帰したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R。GT500クラスではほぼ同じタイミングでルーティンワークを行う車両が多く、都度ポジションが変動するために落ち着かない展開となったが、レース前半はつねに表彰台を意識した戦いを繰り広げた。その後もルーティンのピットインでは、チームスタッフが素早く作業をこなしてドライバーをコースへと送り出していく。その中で、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは5番手でレース折返しを迎え、一層ハードになる状況下でライバルとのバトルに挑んだ。
100周を過ぎ、前後車両との攻防戦がヒートアップ。惜しくも間隙を突かれて6番手に。その後、3回目のルーティンワークを行い、ドライバー交代をはじめとする一連の作業を済ませ、改めて次なる戦いへと向かった。そして最後のルーティンとなるピット作業を144周終わりに実施。高星選手が最後のスティントをドライブし、チェッカーを目指した。
終盤は前方車両との差が20秒以上開き、攻防戦に持ち込むことは叶わなかったが、高星選手は最後の最後まで集中力を欠かすことなく力走を見せ、今季チーム最高位タイとなる6位でフィニッシュ。第3戦以来の入賞を果たしている。
決勝結果
GT500
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAP | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | au TOM'S LC500 | 中嶋 一貴/関口 雄飛 | 4:40'08.601 | 177 | 30 |
2 | 1 | KeePer TOM'S LC500 | 平川 亮/ニック・キャシディ | 1.564 | 177 | 58 |
3 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越 広大/小暮 卓史 | 21.184 | 177 | 50 |
6 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | J.P.デ・オリベイラ/高星 明誠 | 52.449 | 177 | 14 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
No.17 罰金30,000円 (SpR.27 2-1「ウォームアップ中のピット作業員装備違反」)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
23 | MOTUL AUTECH GT-R | 1'30.899 |
J.P.デ・オリベイラ選手のコメント
今日のレースは、僕らはやれることを全部やったという戦いでした。とりわけレース中盤以降、ライバル勢が予想していた以上に健闘することになり、僕らのパフォーマンスを上回ってしまったと考えています。レース前、今回は表彰台に上がってレースを終えることができるだろうという希望を持っていたんです。周回を重ねるごとにペースも良くなったし、タイヤの劣化も想定内だったし、コースコンディションに合ったパッケージで走ることもできました。ただ、それよりもライバル勢のほうがより安定していたということです。長丁場ゆえにトラブルに遭うクルマもいたので、今回僕らは6位でレースを終えることができたと思います。クルマはレースコンディションやコースコンディションにパーフェクトな状況ではなかったことを踏まえた上で、次のSUGOではもっと改善していきたいですね。
高星 明誠選手のコメント
GT500のレースとして今回初めてスタートを担当することになりました。スタート自体良かったし、そこから周りのクルマについていく走りもできました。一方で、スティント中盤から後半にかけて、あまりペースを上げることができなかったということに関してはこれからの自分の課題だと思いました。クルマのパッケージとして完璧ではなかったとはいえ、JP(デ・オリベイラ)に比べて速さがなかったし、厳しい状況下での対処法という点で力不足だったと感じました。自身で精査する必要があると思います。ただ、レースを戦う上では、チームとして与えられた現状の中でベストは尽くせたと思います。なので、パッケージとして結果を狙える状況になったときに自分がきちんとパーフェクトに仕事ができるようにしっかりと準備していきたいです。次のSUGOはクルマとコースの相性もいいし、よりいい戦いができると思います。
エンジニアのコメント
今回の長いレースでは、もっとチャンスがあると思ったのですが、結果的にはそこまで至りませんでした。総体的に攻めきれなかったという感じになってしまいました。クルマのバランスも良く、ペースも良かったのですが、周回を重ねるごとにそのポテンシャルをフルに引き出すことができなくなったのが残念です。次のSUGO戦に向けて事前にテストを行うので、そこでしっかりと走り込んでデータを収取し、実戦に活かせるようにしたいと思います。