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Race Report - 第1戦 富士スピードウェイ

予選(7月19日・/)

予選レポート

待ちわびたシーズン開幕!10位でチェッカー

2020年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、日本はもとより世界中のモータースポーツ活動が凍結。
ようやく、3ヶ月遅れでSUPER GTシリーズも開幕戦を迎えることになった。その初戦は、静岡・富士スピードウェイが舞台。
“ニュー・ノーマル”下でのイベントは、これまでとは異なるスケジュールでの開催でもあった。
KONDO Racingは昨シーズン同様、高星明誠選手とヤン・マーデンボロー選手のコンビでシリーズを戦う。
コロナ禍で存分なテストが実施されず、走るチャンスが限られたドライバーたちにとって、今大会はついに実戦が始まるという思いが詰まった戦いでもある。
なお、開幕戦は予選と決勝を一日で行う”ワンデーレース”、しかも無観客形式での開催となった。
前日の午後には公式練習が行われ、No.24 リアライズコーポレーションADVAN GT-Rは1時間半強の走行時間を得たが、走行中、クルマに技術的トラブルが発生。トラブルシューティングの作業に思いのほか時間を取られてしまう。
結果、走行はもちろん、セッティング確認等に充てる時間を存分に確保することが難しい状況になってしまった。
迎えた日曜日。前日は急な雨や霧で不安定な天候となったものの、日曜日は時間の経過とともに天候が回復。ドライコンディションでの走行が可能となった。
GT500クラスの予選Q1は午前10時3分にスタート。No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-RにはQ1担当のマーデンボロー選手が乗り込んだ。
気温23度、路面温度31度の中、タイミングを見計らい、遅めのコースインでアタックに向かったマーデンボロー選手。
存分なアタックを、と意気込んだものの、思うようにタイムを伸ばすことができず。刻んだベストタイム1分28秒137は15番手という結果に終わり、惜しくもQ2進出は果たせなかった。
午後に入ると、サーキットではテレビ放映等でレースを心待ちにしている多くのモータースポーツファンに向け、ドライバーが勢揃いしてチームピット前で元気な姿をお披露目する「オール・ドライバー・アピアランス」を実施。高星、マーデンボロー両選手はフラッグを手に元気な姿を見せていた。
決勝スタートは午後3時。通常よりも約1時間遅い進行の中、気温26度、路面温度39度と予想以上に蒸し暑いコンディションでの戦いを迎えることとなる。
No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのスタートドライバーは高星選手。
少しでもポジションアップを果たそうと常にチャンスを伺い、プッシュを見せる。しかし、レースはオープニングラップで2台が接触するハプニングが発生。いきなりセーフティカー導入の展開となった。
レース再開後は前後車両とのバトルを繰り広げつつ、粘りの走りを披露。24周を終えたところでピットインし、マーデンボロー選手へと交代した。
依然として高い気温の中でタフな戦いに挑んだNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R。
レース開始から1時間あまり、今度はGT300クラスの車両がコース上にストップ。2度目のセーフティカー導入となる。再びリスタートで逆転のチャンスを伺いつつポジションアップに務め、66周のタフな戦いを10番手でフィニッシュ。シーズン初戦で貴重な1ポイントを手にしている。

公式予選記録

GT500

近藤監督のコメント

今シーズンの数少ないテストの中で把握していたことでもありますが、GT-R勢はライバルに対して厳しい戦いとなりました。
十分理解した上でさまざまな対策に取り組んではきましたが、実際に開幕して走り出すと、どうしてもその差は明確で予選結果も実力なりのものではなかったと受け止めています。
一方でチームとしては限られた時間の中でみんな懸命に作業を進めてくれていたと思います。
土曜日の公式練習走行中に技術的な問題が発生し、その解決に時間を取られたことで、残念ながら予選アタックにはその影響もありました。
しかし、その後対策を施し、レースでは持ちうる力を出す戦いができたと思います。とはいえ、トヨタ、ホンダ勢の速さには対抗できず、厳しい結果が残りました。
タイヤ、クルマというトータルのパッケージでのパフォーマンス向上を意識して仕事に取り組まないといけないでしょうが、今回のレースで苦しい中でも走り抜き、ポイントを獲得できたのはチーム、ドライバーの頑張りだったと思います。
次も同じ富士スピードウェイでの戦いになりますので、さらに一歩、もう一歩と前進できるよう、モチベーションを保って戦っていきたいですね。
開幕戦まで長い時間待つことになりましたが、ようやくシーズンが始まり、日本のモータースポーツイベントにも活気が戻ってきました。
レースができたことを、改めて嬉しく思うことができました。

高星 明誠選手のコメント

現状は正直ポテンシャルとしてはまだまだ足りないという感触があります。予選の結果からも分かることですが、タイヤよりはクルマ側を攻めないといけないと思います。
見つけないといけないところがあるので、それが課題です。
自分たちにポテンシャルがないとは覚悟していましたが、さすがに最後尾になるとは思っていませんでした。
今年は富士戦が4度もあるので、データを精査し、今後に向けて対策を施す必要があると思います。
決勝レースでは、まずチームとしてポイントを獲得できたことが一番大きい結果だったと思います。
正直、ポテンシャルとしてはポイントを獲れるかどうか難しい状態だったのですが、そういう条件の中で1ポイントを手にすることができたのはラッキーとも言えます。
次に向けて改善すべきポイントがたくさんあるので、その点をしっかりとらえて開発を進めていきたいと考えています。

ヤン・マーデンボロー選手のコメント

コロナ禍で僕は母国に戻ることなく日本で”STAY HOME”していたので、無事にSUPER GTの開幕戦を迎えることができました。
しかし、開幕戦は難しいコンディションでのアタックとなり、結果も厳しいものになりました。
前日の公式練習中には技術的なトラブルがいくつか出て、修復したり調整したりとピットにクルマを停めている時間が長く、結果的に存分な周回ができず、セットアップの仕上げ作業もできませんでした。その影響が予選にも出てしまいました。
決勝では少しでも多くのポイント獲得を狙って、GT-R勢トップでチェッカーを受けたいと思っていました。
というのも、テストで納得いく速さがあっただけに、決勝へも期待を持っていました。
しかし実際はもっとクルマについて追求し、進化させる必要があると感じました。それは僕らのチームに限らず、GT-R勢皆がやるべきことだと思います。
今回は粘りある戦いで1ポイントこそ獲得できましたが、それでは物足りません。次の富士戦ではもっといい戦いをすべく準備を進めます!

エンジニアのコメント

レースは厳しい戦いにはなりましたが、その中で色々な気づきを得ることもできたので、それを踏まえて第2戦への準備を進めなければと思っています。
今回、ワンデーレースの大会でしたが、前日には公式練習走行が行われました。そのとき、技術的な問題点がいくつか見つかり、シューティングに時間がかかったこともあって、十分な周回数を確保することができませんでした。予選では、問題点もだいぶ改善はされたのですが、時間をかけられなかった分、いい結果を残せませんでした。
今年のコンセプトとしては、今までとは異なるアプローチからクルマを作り上げていこうという思いで挑んでいるところです。
決勝で粘り強い戦いができればと思っていたのですが、今回は予選での反省点が見つかり、また、予選順位が良くなかった分、決勝でも存分にパフォーマンスを披露できないことが重なりました。
予想以上に天候が好転し、気温も上昇して路面状況も大きく変わってしまいました。3週間後の第2戦に向けて、まずは予選でのパフォーマンス向上を第一に取り組みたいと思います。

決勝(・/)

決勝レポート

決勝結果

GT500

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