Race Report - 第8戦 ツインリンクもてぎ
予選(2016年11月13日・晴/ドライ)
予選レポート
クリアなアタックを果たすも、12番手に甘んじる
前日の第3戦では、予選2番手からスタートを切り、タイヤ無交換という戦略を味方にして今シーズン2勝目を遂げたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R。最終決戦の第8戦も小春日和に恵まれた一日となる。
朝から完全ドライコンディションとなったツインリンクもてぎ。午前中のアタックを担当したのは、柳田真孝選手。タイミングを見計らい、クリアラップを確保してアタックを行なった。気温は前日とほぼ同じながら、路面温度は5度以上高くなった今回のセッション。柳田選手は1分37秒812の自己ベストタイムをマークしてアタックを終了する中、ライバル勢が思いの外タイムアップを果たしたこともあり、12番手のグリッドに留まることとなった。
朝から完全ドライコンディションとなったツインリンクもてぎ。午前中のアタックを担当したのは、柳田真孝選手。タイミングを見計らい、クリアラップを確保してアタックを行なった。気温は前日とほぼ同じながら、路面温度は5度以上高くなった今回のセッション。柳田選手は1分37秒812の自己ベストタイムをマークしてアタックを終了する中、ライバル勢が思いの外タイムアップを果たしたこともあり、12番手のグリッドに留まることとなった。
公式予選記録
GT500
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME | WH |
---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F | 平手 晃平 | R1'36.491 | - |
2 | 37 | KeePer TOM'S RC F | ジェームス・ロシター | R1'36.774 | - |
3 | 6 | WAKO'S 4CR RC F | A.カルダレッリ | R1'36.776 | - |
12 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 柳田 真孝 | R1'37.812 | - |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
R:コースレコード(従来のレコード 1'38.258)
柳田 真孝選手のコメント
予選のトップタイムが、想定していたものよりも正直かなり速いものでした。クリアな状態でアタックはできましたが、僕らが想定していたタイムより速かったですね。そういう意味では、もっとタイムを出していかなきゃいけない状態でした。あとコンマ1~2秒は削れたのかなという思いがあります。それだけに余計に悔しいですね。手応えのあったアタックだけに、それが数字という結果にならなかったのが残念です。決勝では、僕らは昨日同様にタイヤを持たせつつ、前に出られるように狙う予定なので、しぶとく戦います。
決勝(2016年11月13日・晴/ドライ)
決勝レポート
ペース確保が難しい中、10位入賞を果たす
今シーズンの最後のレースイベントを迎える中、53周にわたる決勝レースは、午後1時30分に幕を開けた。気温21度、路面温度25度、時折強い日が射す中、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは柳田選手がステアリングを握り、スタートした。
まずはポジションキープのまま周回を重ねた柳田選手。逆転のチャンスを狙うが、抜きどころが少なく、またペースの確保がままならない中での走行を強いられ、厳しいレース展開に。結果、状況を打開しようと19周を終えてピットイン。待ち受けていた佐々木大樹選手へと交代した。もちろん、このときも前日に続いてタイヤ無交換を敢行。同じタイミングで24号車を含む3台がピットインしたが、ピット内で1台を逆転し、ポジションアップを果たすこととなった。
ほとんどの車両がタイヤ交換を行なう中、今回は24号車と異なるメーカーのタイヤを装着するチーム2台が無交換作戦を実施。結果的に、惜しくもポジションアップの確率が減ることになったが、佐々木選手は柳田選手から引き継いだタイヤをマネージメントしながら周回を重ねていく。レース終盤に入るとポジション変動もほとんどなく、また、24号車自身も、ほぼひとり旅状態での走行。結果、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは10位でフィニッシュ。また、シリーズランキングを7位で終えることになった。
今季、タフな戦いが続いたシリーズ戦において、第4戦SUGO、そして最終大会の第3戦もてぎで勝利し、シーズン2勝を達成したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R。大接戦が続くSUPER GTで、さらに強く、さらに速いクルマであり続けるべく、早くも来シーズンに向けての準備に着手。コンスタントに強さをアピールできるチーム作りを目指す。
まずはポジションキープのまま周回を重ねた柳田選手。逆転のチャンスを狙うが、抜きどころが少なく、またペースの確保がままならない中での走行を強いられ、厳しいレース展開に。結果、状況を打開しようと19周を終えてピットイン。待ち受けていた佐々木大樹選手へと交代した。もちろん、このときも前日に続いてタイヤ無交換を敢行。同じタイミングで24号車を含む3台がピットインしたが、ピット内で1台を逆転し、ポジションアップを果たすこととなった。
ほとんどの車両がタイヤ交換を行なう中、今回は24号車と異なるメーカーのタイヤを装着するチーム2台が無交換作戦を実施。結果的に、惜しくもポジションアップの確率が減ることになったが、佐々木選手は柳田選手から引き継いだタイヤをマネージメントしながら周回を重ねていく。レース終盤に入るとポジション変動もほとんどなく、また、24号車自身も、ほぼひとり旅状態での走行。結果、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは10位でフィニッシュ。また、シリーズランキングを7位で終えることになった。
今季、タフな戦いが続いたシリーズ戦において、第4戦SUGO、そして最終大会の第3戦もてぎで勝利し、シーズン2勝を達成したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R。大接戦が続くSUPER GTで、さらに強く、さらに速いクルマであり続けるべく、早くも来シーズンに向けての準備に着手。コンスタントに強さをアピールできるチーム作りを目指す。
決勝結果
GT500
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAP | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F | ヘイキ・コバライネン/平手 晃平 | 1:31'57.828 | 53 | - |
2 | 6 | WAKO'S 4CR RC F | 大嶋 和也/A.カルダレッリ | 0.472 | 53 | - |
3 | 19 | WedsSport ADVAN RC F | 関口 雄飛/国本 雄資 | 7.471 | 53 | - |
4 | 36 | au TOM'S RC F | 伊藤 大輔/ニック・キャシディ | 14.666 | 53 | - |
5 | 37 | KeePer TOM'S RC F | ジェームス・ロシター/平川 亮 | 16.160 | 53 | - |
6 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山 哲/千代 勝正 | 19.132 | 53 | - |
7 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ロニー・クインタレッリ | 20.461 | 53 | - |
8 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田 裕信/J.P.デ・オリベイラ | 25.829 | 53 | - |
9 | 38 | ZENT CERUMO RC F | 立川 祐路/石浦 宏明 | 29.152 | 53 | - |
10 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 佐々木 大樹/柳田 真孝 | 36.738 | 53 | - |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
※黒白旗提示 No.38 石浦 宏明
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
39 | DENSO KOBELCO SARD RC F | 1'39.971 |
近藤監督のコメント
今シーズン最後の戦いにおけるレクサス勢の速さには、目を見張るものがありました。それに対し、ウチのチームを含む日産勢は精彩を欠く戦いを強いられたような感じですね。その中で、土曜日の第3戦に勝利できたことは大きな価値があると思います。この結果は、必ず来年につながると思います。
来シーズンは車両が新しくなり、ダウンフォースも減る方向になるので、それに併せたクルマ作り、さらにはタイヤ開発をシーズンオフの間にしっかりと進めていきたいですね。今シーズンは優勝するか、入賞できないか、極端な結果が多かったので、来シーズンはコンスタントに好成績を残していけるよう、開幕戦からのスタートダッシュができるようなチームを作っていきます。
来シーズンは車両が新しくなり、ダウンフォースも減る方向になるので、それに併せたクルマ作り、さらにはタイヤ開発をシーズンオフの間にしっかりと進めていきたいですね。今シーズンは優勝するか、入賞できないか、極端な結果が多かったので、来シーズンはコンスタントに好成績を残していけるよう、開幕戦からのスタートダッシュができるようなチームを作っていきます。
佐々木 大樹選手のコメント
今日のレースは、日産勢として考えても、予選順位はそんなに悪いところではありませんでした。レース展開がうまく噛み合っていれば、日産の中での1位にいられたかもしれません。そんなに悪いレースではなかったと思います。今シーズンはどこでも速さを発揮することが出来ました。今のパッケージで強いという印象があるので、自分も成長できたし、いい1年になったと思います。
柳田 真孝選手のコメント
僕が序盤にNSX勢をもう少し早くとらえていれば、チームで考えた作戦が成功し、最終的には(日産勢トップチェッカーの)46号車の前に出られたと思います。ペース的には終盤の(佐々木)大樹選手も良かったし。序盤で前を行くクルマにフタをされてしまい、ペースを上げることができなかった。マシンのポテンシャルもレクサス勢に圧倒的にやられているのも明らかでした。
ピットインのタイミングですが、ほぼ予定どおり。ミニマムで入り、大樹選手に譲ったのですが、悔しい結果ですね。1年間通してコンスタントに走れなかったのが悔しさのもと。アップダウンがありすぎました。ただその中で2勝ができたのは大きなこと。一方で、シーズン通して考えると、コンスタントに走ってポイントを積み重ねるということができなかったのが反省点です。それと2勝できたと言う部分で複雑ですね。もうちょっと強いレースができるよう、ミスを出さないよう、組み立てていければと思います。悔しさもありますが、10年ぶりにチームに復帰した僕の視点から見て、チームも強くなってきたのがわかりました。タイヤ開発も進んだし、良い部分をしっかり伸ばしていきたいですね。
ピットインのタイミングですが、ほぼ予定どおり。ミニマムで入り、大樹選手に譲ったのですが、悔しい結果ですね。1年間通してコンスタントに走れなかったのが悔しさのもと。アップダウンがありすぎました。ただその中で2勝ができたのは大きなこと。一方で、シーズン通して考えると、コンスタントに走ってポイントを積み重ねるということができなかったのが反省点です。それと2勝できたと言う部分で複雑ですね。もうちょっと強いレースができるよう、ミスを出さないよう、組み立てていければと思います。悔しさもありますが、10年ぶりにチームに復帰した僕の視点から見て、チームも強くなってきたのがわかりました。タイヤ開発も進んだし、良い部分をしっかり伸ばしていきたいですね。
エンジニアのコメント
今回の決勝レースでは、タイヤ無交換で行く戦略を事前に決めていました。予選順位を考えればチームとして執れる戦略がこれだったというわけです。もてぎに持ち込んだタイヤやクルマのポテンシャルで、勝負がついていたような気もします。やれることはやったものの、今回は正直厳しい戦いになるとは予測できました。クルマの素性が出た戦いになったという点も否めないですね。今年の結果を踏まえ、来シーズンに向けての準備はもう進めています。うまく改善できるようがんばります。