Super GT:第二日決勝

HIS ADVAN KONDO GT-R、開幕戦で勝利!

日付 3/22
天候
気温 16℃
開催地 岡山国際サーキット
路面状況 ウェット

予選レポート

午前9時20分からスタートしたフリー走行。雨こそ上がっていたが、明け方に降った雨ですでに路面はウェットコンディション。No.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rはまず深溝レインタイヤでJ・P・デ・オリベイラ選手がコースイン。路面やクルマの確認作業を行った。

その後、チームでは状況に見合うセットを準備するため、荒聖治選手に交代後、浅溝タイヤも装着。終盤にはオリベイラ選手がスリックタイヤにトライするなど、あらゆるシチュエーションに対応できるよう準備を進めた。

そして迎えた午後2時からの決勝。事前に激しく雨が降るなど不安定な天候となり、セーフティカーが先導して2周を走り、その後、戦いの火蓋が切って落とされた。オープニングラップでトップに立つことを強く意識していたオリベイラ選手。前にはだかる2台を絶妙なタイミングで処理し、見事トップに立つ。これで自分のペースをつかむと、つねに後続車とのタイム差を意識し、力強い走りを披露。他車を上回る速いラップタイムをコンスタントに刻み続け、2位とは約1分という大きな差を築き上げた。

荒選手へと交代したのは51周終了時。ピットで待ち構えたスタッフが手早く、的確な作業を行い、コースへと送り出した。コースインした荒選手は、無線のトラブルでピットとの通信ができないことに気づいたが、終始冷静な走りに徹し、そつのないレース運びを展開。終盤まで2位とのマージンを保ち続け、見事トップでチェッカーを受けた。

今回の勝利で、KONDO RACINGはSUPER GT3勝目をあげたが、国内サーキットでの優勝は初めて。開幕戦の制覇という価値ある勝利を手にしたといえる。

近藤監督のコメント

近藤監督

一番価値のある勝利をいただくことができたかなという気がします。もちろん、セパンでの連勝もすばらしいですが、雨の開幕戦を制することができたのは、やっぱり特別ですね。「雨のヨコハマ」の復活になったのではないでしょうか。今回はコンディションがすごく難しいレースでした。その中でふたりのドライバーが役割を果たしてくれたし、メカニックも今週末一番のタイヤ交換をしてくれました。昨日スーパーラップでアタックしたタイヤは、雨になってもドライでもいけるものでした。雨になったらなったで、ヨコハマの新しいレインタイヤがあったので、今日の結果は“してやったり”ですね。今年はフォーミュラのレースを休んででもGTに専念したというチームの選択は間違ってなかったと思います。ますます頑張りたいですね。

Joao Paulo de Oliveira選手

Joao Paulo de Oliveira

もう今日はオープニングラップでプッシュしようと決めていました。前の2台より僕のほうが速いとわかっていましたし、雨だったら絶対いけると思っていました。18号車が常に接近していたけれど、うまく渋滞をつかってギャップを作ることができたと思います。後半には後ろとの差が1分以上になったので、そういう走りができたことにとても満足しています。

荒 聖治選手のコメント

荒 聖治選手

最後まで落ち着いて走ることができました。今回、無線がうまく動かなくてチームとコミュニケーションが取れなかったのが一番さみしかったですね。レースではJP(・デ・オリベイラ)がたくさんマージンを作ってくれて良かったです。僕がドライブしたとき、次第に路面の水が減ってきて、路面が乾く方向になってきたので少しツラかったんですが、うまくコントロールはできたと思います。マージンを見ながら無理しないように走っていました。今日の優勝は、JPと横浜タイヤとGT-Rのおかげです。もちろん僕もクルマをガンバって作りました。

エンジニアのコメント

エンジニア

決勝日は雨になりましたが、朝のフリー走行、ウォームアップに向けて、これまでのテストをもとに色々なパターンを試すことができました。レースではJP(・デ・オリベイラ)のプッシュが良かったこと、ラップタイムが落ちなかったこともあって、いい展開になったし、ピット作業もうまく進めることができました。ただ、荒君と交代したあとは、無線のトラブルが出て、互いの声を聞くことができなかったので、サインボードで確認を続けました。開幕戦で優勝できて、早くも今年の目標が達成してしまったんですが、ライバルの目も厳しくなるので、もっと速いクルマを作っていかないといけませんね。

リザルト

決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME/DIFF WH
1 24 HIS ADVAN KONDO GT-R J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 82 2:20'54.071
2 18 ROCKSTAR 童夢 NSX 道上 龍/小暮 卓史 82 0'21.645
3 8 ARTA NSX ラルフ・ファーマン/伊沢 拓也 82 1'06.979
4 12 IMPUL カルソニック GT-R 松田 次生/セバスチャン・フィリップ 82 1'32.431
5 17 KEIHIN NSX 金石 年弘/塚越 広大 81 1Lap
6 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/リチャード・ライアン 81 1Lap
7 32 EPSON NSX ロイック・デュバル/中山 友貴 81 1Lap
8 100 RAYBRIG NSX 井出 有治/細川 慎弥 81 1Lap
9 35 KRAFT SC430 石浦 宏明/大嶋 和也 81 1Lap
10 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔/ビヨン・ビルドハイム 80 2Lap

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
36 PETRONAS TOM'S SC430 1'37.940