重いマシンをモノともせず、予選8番手を獲得
日付 | 5/3 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 19℃ |
開催地 | 富士スピードウェイ |
路面状況 | ドライ |
ゴールデンウィーク真っ只中に迎えたSUPER GT第3戦の舞台は、静岡・富士スピードウェイ。予選が行われた5月3日はやや冷たい風が吹いたが、終日穏やかな天候に恵まれた。
46kgのウェイトを搭載するNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rだが、事前に準備したセッティングに手応えを得ることができたため、チームではまず朝の練習走行で決勝時に装着するタイヤ選択やセットの微調整など入念に作業を行うことになった。
午後1時40分から始まった予選1回目。GT300クラスとの混走枠で、まず荒聖治選手が予選通過基準タイムを難なくクリアする。その後、GT300専有を挟んで行われるGT500専有走行に向けてピットでの作業が始まり、チームはもとよりドライバーのモチベーションも上昇していくこととなった。
クルマのチェックを済ませ、ニュータイヤを装着したJ・P・デ・オリベイラ選手は、予選終了5分前に再度コースイン。満を持してタイムアタックを開始する。そしてファイナルアタックで1分35秒459のタイムをマーク、8番手に浮上し、見事スーパーラップ進出を果たした。
午後3時50分にスタートしたスーパーラップ。アタックを開始したオリベイラ選手はコースの第1区間を自己ベストで通過。さらに勢いに乗ってAコーナーの進入に向かったが、マシンの挙動が乱れ、スピン。懸命のリカバリーでそのままアタックを続けたが、惜しくもベストタイムを刻むチャンスを失う。これにより、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rは予選8番手から決勝を迎えることとなった。
僕自身、スーパーラップでのモチベーションがすごく高くて、トップ3入りを狙ってアタックしました。実際、区間別のタイムでは一番最初のセクター1が今週末一番速いタイムを刻んでいました。リスクを承知の上でアタックしましたし、いくしかないだろうという気持ちでした。Aコーナーに入ったとき、リアが予想よりも大きく動いてしまい、クルマの挙動が乱れたのでアクセルを目一杯踏んで立て直そうと思ったんですが、スピンしてしまいました。レースをやっていればこういうこともあるんですが、今日はそれがすべてでした。とはいえ、今日の8番手は決して悪くないと思っています。明日の決勝はこれからの選手権争いを優位にするためにもぜひ6番手以内で終わりたいという気持ちが強いですね。
今日の朝はいつも以上にたくさん乗ることができました。その中で決勝に向けてのクルマのセットアップやタイヤ選択という仕事をしました。クルマはウェイトがあるわりにはハンドリングも安定しているし、いい状態だと思います。午前中、しっかり走って、あとはJPに任せましたが、彼も予選1回目でしっかりポジションアップしてくれてスーパーラップに残ってくれたのは彼のガンバりが大きいと思います。今日の天気は予想していたよりも気温、路面温度ともに上がりませんでしたが、決勝では安定したペースをキープしていい流れを作っていけると確信しています。
クルマは重いなりにもいい状態に仕上がっていると思います。今日は気温、路面温度も思っていたほど上昇しませんでしたが、事前に色々な状態を想定してクルマを作ってくることができたので、自分たちのプログラムにそってきちんと仕事はできていると思います。予選1回目では、残り時間5分でJPにアタックしてもらいました。それがうまくいってスーパーラップに残れたのですが、そのアタックではちょっと勢いがありすぎたようですね。決勝用のセットはまだ決まっていないので、明日朝のフリー走行最終確認をします。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | 1st Sess | Super Lap | WH |
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1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ブノワ・トレルイエ | 1'34.773 | 1'34.622 | |
2 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー | 1'34.878 | 1'34.694 | 30 |
3 | 8 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン/伊沢 拓也 | 1'35.098 | 1'34.705 | 22 |
8 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R | J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 | 1'35.459 | 1'40.428 | 46 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
ウチは意外とスーパーラップのウォームアップがうまくいったようですね。JP(・デ・オリベイラ)はスピンする前のセクター1で速いラップタイムを刻んでましたから。ただそのあとが(スピンしたので)残念でした。全開でいけると思ったと彼は言ってましたね。アクセルを緩めずにいったようです(笑)。チームとしては、今回スーパーラップに残れたのが一番の収穫でした。ギリギリ残ったとはいえ、今の現状でみんなしっかり仕事をしていることがよくわかります。クルマは重いですが、コンディションとしてはいい状態なので、レースは面白い展開になると期待しています。