存分にパフォーマンスを披露し、4位入賞を果たす
日付 | 5/4 |
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天候 | 曇り時々晴れ |
気温 | 22℃ |
開催地 | 富士スピードウェイ |
路面状況 | ドライ |
ゴールデンウィーク中に迎えた決勝レース。サーキットには5万人の観客が詰めかけ、SUPER GTのマシンが繰り広げるテール・トゥ・ノーズの戦いに酔いしれた。
午前のフリー走行でセッティングの微調整を行ったチームでは、順調にスケジュールを消化。あとは午後からの決勝レースを迎えるのみとなった。グランドスタンドからの大声援を受け、ダミーグリッドにマシンを止めたNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R。朝、薄曇だった空から太陽が顔を出し、一気に路面温度が上昇するという状況の中、88周にわたる戦いの火蓋が切って落とされた。
スタートドライバーはJ・P・デ・オリベイラ選手。8番手から好スタートを切り、絶妙のタイミングで前車を次々とパス。予選3、4番手の車両が1コーナーで接触するアクシデントをかいくぐって2番手へと一気に躍進。最高のオープニングラップとなった。オリベイラ選手の勢いは留まるところを知らず、9周目には1コーナーの進入でトップに喰らいつき、見事逆転!序盤から首位でレースを牽引した。
レース距離が400kmの今回、レース中に2度のドライバー交代を必ず行わなければならない。オリベイラ選手は20周を終えてピットイン。待ち構える荒聖治選手にステアリングを託した。これより前、コース上ではNo.1 GT-Rとの接近戦を展開していたが、惜しくもピット作業でNo.1 GT-Rが先行する。その後、後続との戦いが激しくなる中、荒選手は巧みなステアリングさばきとタイヤを労わる走りを見せ、重いウェイトを搭載したクルマをコントロール。55周終了時に3番手でピットへと戻った。
2度目のスティントを迎えたオリベイラ選手はこの日一番硬めのタイヤでコースイン。終盤に入ると、後続車との3位争いが激しくなり、幾度にもわたる追撃をかわし続けた。だが67周目のAコーナーで、車重が軽く、ストレートスピードが伸びるライバルに逆転を許してしまう。結果、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rは4位でフィニッシュ。へビィウェイトのクルマながらチームとして収穫の多い戦いを終え、さらに、ドライバーズポイントランキングでも再びトップの座に返り咲くこととなった。
今日はホント最高のスタートを切ることができました。絶妙のタイミングで1コーナーに入ることができました。アクシデントにも巻き込まれず、最強のオープニングラップでしたよ。ただ、終盤の8号車とのバトルは厳しいものがありました。僕たちのクルマはとにかく重いしタイヤにも負荷を与えたくなかったし、得策とも思えなかったのでチームには無線で先に行かせると伝えました。セパンでの連勝はみなさんから期待されていますが、ウェイトがまた重くなったので正直厳しい戦いになるでしょうね。
僕たちのクルマは他車よりも相当重たいのですが、そういう条件の中でもいいレースをすることができたと思います。JP(・デ・オリベイラ)から交代したタイミングはほぼ予定どおりだったのですが、いいポジションだったので抜かれるわけにもいかないと思って走りました。クルマのセットもキチンと出ていたし、レース本番に強いGT-Rの良さをうまく使うことができたと思います。セパンはとにかくしぶとくレースをして、ポイントを重ねていきたいと思います。
ドライバーだけでなく、今日はスタッフ全員がいい仕事をしたと思います。タイヤはスティントごとにタイヤのコンパウンドを変えていきました。レース中は見せ場あるパフォーマンスをお見せすることができたのではないでしょうか。とにかくその都度、いい状態で作戦を立てられたし、攻めることもできたと思います。次回のセパンはGT500で一番重いウェイトになりますが、色々作戦を考えて戦っていきます。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME/DIFF | WH |
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1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ブノワ・トレルイエ | 88 | 2:26'09.788 | |
2 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー | 88 | 0'00.219 | 30 |
3 | 8 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン/伊沢 拓也 | 88 | 0'18.997 | 22 |
4 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R | J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 | 88 | 0'39.195 | 46 |
5 | 35 | KRAFT SC430 | 石浦 宏明/大嶋 和也 | 88 | 0'45.975 | 12 |
6 | 6 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔/ビヨン・ビルドハイム | 88 | 0'47.407 | 18 |
7 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R | ロニー・クインタレッリ/安田 裕信 | 88 | 1'13.285 | |
8 | 32 | EPSON NSX | ロイック・デュバル/中山 友貴 | 88 | 1'13.515 | 12 |
9 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/リチャード・ライアン | 88 | 1'34.186 | 50 |
10 | 39 | DUNLOP SARD SC430 | アンドレ・クート/平手 晃平 | 88 | 1'38.599 | 2 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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6 | ENEOS SC430 | 1'36.343 |
いいレースでした。内容も良かったですが、チーム力がモノをいういいレースができたと思います。最初のスティントをどうするか、ドライバーとエンジニアがミーティングで決め、ガソリンの量を軽めにしてスタートを切りました。結果、前に出ることができたので、作戦がいい流れを生んだといえますね。交代した荒にもつねに無線でゲキを飛ばしました。最後のJP(・デ・オリベイラ)のスティントは、彼なりに楽しくバトルをしていたようです。今回、予想以上にいい結果が出て、またウェイトが増えてしまったので、次のセパンの連勝が気になりますが、とにかく次はいいレースをするよう頑張ります。