最重量マシンをコントロールし、予選7位につける
日付 | 6/20 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 33℃ |
開催地 | セパンサーキット(マレーシア) |
路面状況 | ドライ |
前回、富士での戦いからおよそ1ヵ月半。第4戦はマレーシア・セパンインターナショナルサーキットへと舞台を移し、今シーズン前半戦の大詰めを迎えることとなった。
まず午前10時から1時間半にわたっての公式練習がスタートしたが、天候はあいにくの雨。しかも開始直前からにわかに雨雲が広がり、あっという間に強いシャワーのようなスコールが降り出した。急激に降った雨によってレインタイヤを装着しての走行になったが、チームでは状況に合わせたコンディションを確かめるかのように周回を重ねていった。
予選1回目は2時15分のスタート。朝のセッションから一転、コースを強い日差しが照り付けた。気温33℃、路面温度46℃の中、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rのステアリングを握ったJ・P・デ・オリベイラ選手は、まずクルマのバランスをチェックし始める。その後、荒聖治選手へとスイッチ。荒選手はオリベイラ選手が走行したタイヤのままコースイン、予選基準タイムをクリアするために周回を重ねた。午前に降った雨の影響で多少コースのグリップ感が減っていたが、その後、走行を担当したオリベイラ選手はそつのない走りを見せ、終盤の予選に向けて準備を進めた。
GT300の専有走行を挟み、GT500のアタックがスタート。No.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rは僅か10分間のセッションをうまくコントロール。渋滞にあうこともなく、ベストタイムとなる2分00秒177をマークし、6位を獲得。スーパーラップ進出を決めた。
スーパーラップは午後4時50分にスタート。気温は変わらないものの、路面温度が3℃ほど下がった。その中、3番目にアタックしたJ・P・デ・オリベイラ選手は1分59秒007をマーク、最終的にスーパーラップに進出した8台の中で7番手となった。
今、僕たちのクルマはGT500の中でも一番重たいので、今日はスーパーラップに出られるかどうかという状況でしたが、スーパーラップにも出て、うまくアタックもできたので良かったと思います。決勝に向けては、クルマのバランスこそ取れていますが、もう少しいい走りができるように、またセットを変えることになりました。天気はどうなってもあまり気にせずレースができると思っています。
朝のセッションはドライブしませんでした。全体的に今日の走りを振り返っても、いいと思います。悪くないですね。走行中はタイヤのグリップレベルが全体的にやや物足りないということはありましたが、他車と比べても割といい位置にいると思います。限られた時間の中できちんとスケジュールをこなすことができたので、明日もいいレースができればと思います。
結果を考えたら上出来です。雨が降って路面のラバーが落ちていること、そして、僕たちのクルマのウェイトを考慮すれば、今年1月のテストに比べてもいい状態で予選を終えることができたと思います。ただ、比較という意味でトップとのタイム差を見ると、まだまだその差を詰めていかなければならないとは思います。全体的にスピードが不足しているので、その不足分をしっかりと埋めていけるよう、もう一度セットを見直したいと思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | 1st Sess | Super Lap | WH |
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1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ブノワ・トレルイエ | 1'59.976 | 1'58.124 | 40 |
2 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R | ロニー・クインタレッリ/安田 裕信 | 1'59.523 | 1'58.195 | 8 |
3 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX | 道上 龍/小暮 卓史 | 1'59.906 | 1'58.291 | 42 |
7 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R | J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 | 2'00.177 | 1'59.007 | 62 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
クルマに搭載されているウェイトを考えると、今日の結果はまずまずというところでしょう。今回、スーパーラップに進出することが第一目標でもあったので、それが達成できたわけですから、仕事としてひとつ大事なことを完了できたと思います。どんな状況であってもクルマはいい状態なので、何も心配はしていませんが、あえて言うなら暑い天気になるとガマン比べになるのでウチには有利になるかもしれませんね。