まさかのハプニングがクルマを襲撃、13位に終わる
日付 | 9/13 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 27℃ |
開催地 | 富士スピードウェイ |
路面状況 | ドライ |
前夜に激しい雨が降った富士スピードウェイ。幸い、短時間で雨は上がったものの、日曜朝8時30分からのフリー走行はウェット宣言下でスタートが切られた。しかしながらほぼ路面も乾いている状態だったため、チームではスリックタイヤを装着、決勝セットの調整などを中心に短い時間ながら順調にメニューをこなした。
迎えた決勝。時間が経つにつれ青空がサーキット一面に広がり、強い日差しが照りつける天気へと変わり、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rにとっては、申し分のないコンディションで戦いを迎える機会に恵まれた。
スタートダッシュを見せたのは、J・P・デ・オリベイラ選手。予選5番手からひとつポジションをあげて4位でオープニングラップを終了。すぐさま前方のNo.1 GT-Rを猛追し始めた。ストレートでスリップストリームに入り、1号車を逆転したのは3周目。その後、トップ車両がドライブスルーペナルティを受けたため、オリベイラ選手は2位で周回を重ねていく。20周目にはNo.8 NSXとの接近戦で逆転を許すも、3番手をキープする活躍を見せた。
ピットインは33周終了時。わずか28.5秒でタイヤ交換、給油、ドライバー交代を済ませコースへと復帰したNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R。荒聖治選手は終盤の追い上げを想定し、交代直後はややペースをセーブしながら周回を続けた。チームとしての戦略がいい方向に進み、そろそろ巻き返しを始めようとした矢先、ハプニングが荒選手を襲った。
前方を走るGT300車両のドアが外れ、その直後にいたNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rのボンネットに落下。さらにキルスイッチのワイヤーを引っ張ってしまったのだ。あり得ないハプニングに巻き込まれたクルマは電源がすべて落ち、コントロールできない状態に。荒選手は安全を確保できる場所へとクルマを停め、状況を把握。自力で電源を復帰させてスタッフが待つピットまでクルマを運んだ。荒選手の冷静かつ機転の利いた判断によって、再び戦場へと戻ることができたNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R。不運にもトップとは2周遅れになったが、幸い走行への影響はなく、それどころか上位陣と変わらぬハイペースで周回する力走を披露し、13位でチェッカーを受けた。
スタートは良かったのですが、1コーナーはちょっとアンラッキーな状態でした。32号車のNSXが僕の前でスピンしたんです。それを避けるためにまっすぐいくしかない状態でした。もし曲がっていたらクラッシュしていたでしょう。でも、オープニングラップで4位に上がることができました。レース中は競っていたNo.1 が1コーナーでブレーキングのタイミングを遅らせていたので、抜くのにかなりハードなプッシュを強いられました。結果タイヤを早く使うことになったのは、アンラッキーでしたね。予定よりも早めのタイミングでピットインしたのですが、作業は素晴らしかった。荒サンの走行中に起こったハプニングは本当に残念。これもアンラッキーでした。
JP(・デ・オリベイラ)から代わったあとは、タイヤを温存して走っていました。抑えて走っているのに、上位との差が詰まってくるので、これから楽しい展開になるかなと思っていたら、とんでもないトラブルに巻き込まれることになってしまいました。Bコーナー走行中、ブレーキ直前で前を走っていた車両のドアが外れて僕の目の前に飛んできました。電気が落ちてしまったのを自分で修復し、ピットに戻ることができたのですが、クルマのことに詳しくて良かったと思いました。今日は速さを見せることができるレースだっただけに、本当に悔しい。もうこうなれば次のレースでガンバるだけです。とにかく勝って結果を残したいと思います。
今朝は完全にドライになったので、持ち込みセットの確認をしました。それに対して少し調整を行うなど、決勝に向けて予定通りの作業ができました。ドライになれば、強いレースができるという思いはあったし、ピットインのタイミングもうまく行き、荒さんもうまくタイヤをマネージメントしてくれていました。前のクルマが見えてきて、じわじわと追いつき始めていい感じだと思っていたのに、まさか思いもしないトラブルに巻き込まれてしまいました。こちらからは何もわからない状況でしたが、大きな破損でなくて本当に良かったと思います。すべては荒さんの判断がよくて、レースに戻ることができました。荒さんがピットに戻ってくるまでの間にインフォメーションがあり、電源が落ちただけだということがわかりました。ここ3戦厳しい結果が続いているだけに、もう残り2戦は勝つだけです。レースをどんどん盛り上げていきたいですね。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME/DIFF | WH |
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1 | 8 | ARTA NSX | ラルフ・ファーマン/伊沢 拓也 | 66 | 1:49'39.143 | 33 |
2 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ブノワ・トレルイエ | 66 | 0'01.761 | 48 |
3 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー | 66 | 0'03.15 | 42 |
4 | 17 | KEIHIN NSX | 金石 年弘/塚越 広大 | 66 | 0'19.619 | 32 |
5 | 6 | ENEOS SC430 | 伊藤 大輔/ビヨン・ビルドハイム | 66 | 0'29.553 | 20 |
6 | 3 | HASEMI TOMICA EBBRO GT-R | ロニー・クインタレッリ/安田 裕信 | 66 | 0'38.115 | 41 |
7 | 35 | KRAFT SC430 | 石浦 宏明/大嶋 和也 | 66 | 0'45.332 | 34 |
8 | 18 | ROCKSTAR 童夢 NSX | 道上 龍/小暮 卓史 | 66 | 1'10.759 | 40 |
9 | 32 | EPSON NSX | ロイック・デュバル/中山 友貴 | 66 | 1'26.847 | 9 |
10 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/リチャード・ライアン | 65 | 1Lap | 40 |
13 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R | J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 | 64 | 2Laps | 37 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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6 | ENEOS SC430 | 1'37.093 |
驚くようなハプニングでした。モニターには停まったクルマだけしか映っていなかったので、最初はどこかクラッシュしたのかと思いました。アンラッキーとしか言いようがないですね。後半粘りの走りを見せる予定で、3、4位はもちろん、上の順位も見えてきていいレースをしていたんですが…。スタッフには残り2レースあるので、今回が最終戦でなくて良かったと思えと声をかけました。チャンピオンシップの戦いはいっそう厳しくなりましたが、みんなには2レース勝つつもりでいけ、とゲキを飛ばしました。悔しさも相当な大きさですが、これだけは仕方ない。残り2レースで今シーズンのKONDO RACINGの強さをアピールするだけです。