Super GT:第二日決勝

HIS ADVAN KONDO GT-R、チームの底力を存分に発揮し
5位入賞を果たす

日付 7/25
天候 晴れ
気温 33℃
開催地 スポーツランドSUGO
路面状況 ドライ

予選レポート

昨日の予選では十分なパフォーマンスを披露することなく11位に終わった
No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R。
チームでは決勝に向けてさまざまな方向性を改めて検討し、粘り強くレースを戦うべく準備を進めた。

まず朝のフリー走行でいくつかのセットを試し、その中から手応えあるものを選択し決勝レースに臨む。
決勝は途中何度か強い風に乗って雨が降ったり、タイトなコースならではの渋滞に苦しみながらも、スタートドライバーのJ・P・デ・オリベイラ選手が粘りの走行を見せじわりじわりとポジションアップを重ねていった。

ピットインは51周終了時。レース自体は荒れ模様の展開だったが KONDO RACING の両ドライバーは全てのトラブルやハプニングを回避。安田選手は6位キープで周回を続けた。
そして迎えた74周目。トップを快走していたNo.23 GT-Rにトラブルが発生。ここで安田選手はポジションを1つ上げ、5位へと浮上しそのままチェッカー。5位入賞を果たす。
チームとしては厳しい展開の中ベストを尽くす戦いを完遂。次戦の鈴鹿700kmレースに向けて弾みをつけることとなった。

近藤監督のコメント

近藤監督

良い結果を残す事が出来ました。
作戦を3つくらい考えていて、一番スタンダードなものを選んだんですが結果が残せて本当に良かったです。
ピットインのタイミングも、まだ実際よりは伸ばそうと思えば伸ばせたんです。
でも朝のフリー走行で安田選手も悪くなかったし、自信を持っていたようなのでこのタイミングで交代しました。
『いろいろトラブルやハプニングを被る事無く5位でチェッカーをうけた』って言う事は本当に大きいですね。
ランキングは1つ下がりましたが、でもどこかのチームが抜け出た訳ではないし、トップとのポイント差は広がっていないんです。
だから夢はつながっていますよ。

ドライバーも良い仕事をしてくれました。いい感じでレースを終えることができました。だから今日はチーム全員ハッピーな日になりましたね。
決勝できっちりレースが出来たことで、良い形で次の鈴鹿に行ける事は大きいです。

Joao Paulo de Oliveira選手

Joao Paulo de Oliveira

今日はいいレースになったと思う。最初の作戦でピットストップのタイミングを引っ張ると決めていました。
でもアンラッキーなことにトラフィックがひどくて最終コーナーでGT300のクルマに引っ掛かってしまって、その流れで17号車と8号車にパスされてしまった。
でも、SUGOっていつもどういう展開になるかわからない所でしょう?ただでさえ荒れるので、接触やトラブルなどをとにかく避けようという気持ちで
走っていました。
今回はどうしてもポイントが欲しい一心だったからね。今日の5位入賞というのは僕たちが出来うる一番の結果だったと思う。
思うにレースはレース、予選は予選っていうのが今回の僕達の結果だった。
今日は僕達が出来る事全てが出来た週末になってハッピーだよ。
作戦も良かったし、それにあの雨も少しは僕らの手助けになったしね。
本当に良いレースだった。

安田 裕信選手のコメント

安田 裕信選手

今日は11位スタートということを考えれば、5位という成績は良いものでした。
次の鈴鹿はGT300での優勝経験もあるし、きちんとポイントを
獲っていきたいですね。
今ポイントランキングの差がとても接近しているので鈴鹿で3位以内に入ることができればタイトル獲得の可能性もあるので大切な戦いになると思います。
今回投入した新しいエンジンはピックアップもよく、
フィーリングもいいものでした。
ただ、今回のレース終盤は前後との差が開いてしまったので、ポジションキープに努めることにしました。

エンジニアのコメント

エンジニア

今朝のフリー走行でレースに向けたセットを何パターンが用意して
確認しました。
ただ試した中から選んだセットは途中で雨が降ったりしたので、最終的にはレースの展開にうまく当てはまるものではありませんでした。
たとえば、想定よりも遅いタイミングでJP(オリベイラ選手)が装着していたタイヤのパフォーマンスが良くなり、
良いところを残したまま、安田選手に交代するタイミングになったのでピットインすることになりました。
しかし今回5位に入ったことで鈴鹿に向けてのチャンスが広がったことは良かったと思います。

リザルト

決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME/DIFF WH
1 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘/塚越 広大 81 1:50'27.577 28
2 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史/ロイック・デュバル 81 0'00.025 70
3 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔/ビヨン・ビルドハイム 81 0'12.633 80
4 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生/ロニー・クインタレッリ 81 0'16.466 66
5 24 HIS ADVAN KONDO GT-R J.P・デ・オリベイラ/安田 裕信 81 0'37.837 50
6 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲/ブノワ・トレルイエ 81 0'56.119 36
7 1 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー 81 1'14.303 74
8 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也/山本 尚貴 81 1'14.474 42
9 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/リチャード・ライアン 80 1Lap 60
10 39 DENSO DUNLOP SARD SC430 アンドレ・クート/平手 晃平 79 2Laps 16

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
23 MOTUL AUTECH GT-R 1'17.691