決勝レースはトラブル続出、HIS ADVAN KONDO GT-R
悔しいリタイヤに終わる
日付 | 8/22 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 36℃ |
開催地 | 鈴鹿サーキット |
路面状況 | ドライ |
前日の予選では思わぬハプニングに見舞われ、タイムアタックのチャンスを失った
No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R。
だが、決勝レースはシリーズ最長の700km。また灼熱の中での戦いは
様々な出来事が起こりやすい。
ピンチをチャンスに変えて奮闘すべく、チーム一丸となって決勝への準備を進めた。
なお予選を13番手で終えていたが、決勝当日1台の車両がエンジンを置換。
この車両が最後尾降格となったため24号車は12番手グリッドから
スタートを切ることになった。
朝のフリー走行では前日の不具合などの確認も無事に済ませ、午後3時の決勝を迎えたKONDO RACING。
700kmの走行では最低でも3回のピットインが義務付けられている。
チームはJ・P・オリベイラ選手→安田裕信選手→JP→安田、というオーダーを組み両選手の健闘に期待をかけた。
じりじりと照りつける猛暑の中、121周先のチェッカーを目指しレースがスタート。
J・P・オリベイラ選手はオープニングラップでまず11位へと浮上。ここからポジションアップ…といきたいところではあったが、8周目のスプーンカーブあたりからまさかの失速。
電気系トラブルからシフト操作ができずオリベイラ選手はクルマをピットへと戻した。
スタッフが懸命に作業を行い再びコースへ姿を現したのが約20分後。
10周遅れで戦線に復帰した。
その後安定したタイムを刻んだオリベイラ選手は合計33周を走行しルーティンワークのためにピットイン。素早い作業で安田選手を送り出すことに成功した。
安田選手も着実な走行で周回を続けていたが、途中からステアリングに振動を感じはじめたため確認を兼ねてピットイン。
今度は駆動系のトラブルが発生。再び作業に入ることになった。
2度目の作業は時間を要し、安田選手が改めてコースへと向かったのは走行車両のライトオンが始まる頃。
不具合が見られた箇所をチェックし、修復の確認を済ませたチームは
ここでレース終了を決断。
サーキットで応援してくれるファンを前に苦渋の選択ではあったが、今回新たに投入したエンジンで残り2戦を善戦するための英断だった。
全くといっていいほどこのレースウィーク中僕たちにはツキがなかったようです。
決勝に向けていい手ごたえを感じており、トップ6に入る結果を得ることができるだろうという自信もありました。
しかしながらレース序盤にパドルシフトにトラブルが発生しポイントを稼ぐこともできませんでした。
シリーズチャンピオン争いをする中で少しでもランキング上位につけるために今回の鈴鹿はとても重要な一戦でした。
次の富士からはハンディウェイトが半分に軽減されるので、この鈴鹿でできるだけポイント加算できるようないい結果が欲しかったですね。
とにかく今回はバッドラックの一言につきます。富士では状況がよくなることを望んでいます。
JP(オリベイラ選手)と交代し、安定したペースでの走行はできたのですが周回遅れになっていたことから途中で何度も青旗(他車に走行進路を譲る指示)を振られて悔しい思いをしました。
なんとかチェッカーを受けたいという気持ちがありましたが、途中からステアリングを通じて振動を感じはじめたので大事をとってピットインを行いました。
修理後はクルマの状況を確認するために出走したのですが完走したかっただけに残念なレースウィークとなりました。
富士では事前のテストでいいフィーリングを得ています。ウェイトも半分になるのでなんとしても表彰台を狙いたいですね。
朝のフリー走行で昨日のトラブル箇所などの確認をすべて済ませ決勝に向けての準備を整えていきました。
決勝での作戦としては、極めてスタンダードのものを予定しており、JP(オリベイラ選手)−安田選手−JP−安田のオーダーでいくつもりでした。
そうしたら、序盤にJPからシフトアップできないという連絡が無線で入り緊急のピットインとなりました。
修復後は普通に走りルーティンワークで安田に交代できたのですが、その後、駆動系のトラブルが発生しレースをすることができませんでした。
うまく対策できず厳しい一戦となりました。
残り2戦、粘り強く戦っていくだけです。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME/DIFF | WH |
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1 | 8 | ARTA HSV-010 | ラルフ・ファーマン/井出 有治/小林 崇志 | 121 | 4:07'10.085 | 10 |
2 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ブノワ・トレルイエ | 121 | 0'22.312 | 46 |
3 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也/山本 尚貴 | 121 | 0'25.740 | 48 |
4 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 金石 年弘/塚越 広大 | 121 | 1'51.161 | 68 |
5 | 35 | MJ KRAFT SC430 | 石浦 宏明/大嶋 和也 | 121 | 1'57.905 | 62 |
6 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/リチャード・ライアン | 120 | 1Lap | 64 |
7 | 32 | EPSON HSV-010 | 道上 龍/中山 友貴 | 120 | 1Lap | 6 |
8 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 | アンドレ・クート/平手 晃平 | 120 | 1Lap | 18 |
9 | 18 | ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史/ロイック・デュバル | 120 | 1Lap | 100 |
10 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 | 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー | 120 | 1Lap | 82 |
24 | HIS ADVAN KONDO GT-R | J.P・デ・オリベイラ/安田 裕信 | 59 | 62Laps | 62 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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23 | MOTUL AUTECH GT-R | 1'57.676 |
最初のトラブルは電気系、次は駆動系と今日はトラブル続きの
レースになりました。
トラブルが出た箇所の部品交換を済ませどちらも再度レースに復帰することができたのですが、ピットでの作業時間が長くなったことで最後まで周回を重ねても完走扱いにならない状況でした。
辛い選択でしたが修復の確認を済ませてレースを終えることにしました。
今回は予選からすべてがアンラッキーな方向に進んでしまいとても残念です。
富士は事前のテストでいい手応えを得ているのでもう頑張るだけ。
シリーズ終盤に向けて総体的にクルマもタイヤも仕上げていってドライバーに存分に乗ってもらえる状態にしたいと思います。