Super GT:第二日決勝

タイヤ無交換に挑むもチャンスは訪れず。最終戦10位で終わる

日付 10/24
天候 曇り
気温 19℃
開催地 ツインリンクもてぎ
路面状況 ドライ

予選レポート

前日は爽やかな快晴に恵まれたツインリンクもてぎだが決勝日は終日うす曇の天気に。
そんな中、午前中のフリー走行でクルマの方向性を見定めた
No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R。
上位で有終の美を飾るべく、最後の最後まであくなきチャレンジを続けた。

そして迎えた午後2時からの決勝。
スタートドライバーを務めたのはJ・P・デ・オリベイラ選手。スタート直後から攻防戦を続け、
チャンスあらばポジションアップを狙おうと周回を進める。
しかしなかなかペースが上がらない。それでも奮闘するオリベイラ選手ではあったが
次第にポジションが後退。耐えるレースを強いられた。
チームでは予定を早めてピットインすることも考えたが、周回数を重ねていくうちに
他車とのタイム差が小さくなったためライバル達より遅めのタイミングでピットイン。
34周を終えて安田裕信選手へとスイッチした。

レース前の作戦ではソフトタイヤに交換して安田選手を送り出す予定だったが、
わずかなチャンスでも逃すまいとするチームはタイヤ無交換を敢行。
最後のチャンスにすべてを賭けた。
だがピット作業でトラブルが発生。ここでのタイムロスが足かせとなってしまい万事休す。
以後、安田選手も粘りを見せるが、オリベイラ選手同様厳しい状況で我慢の走行に徹した。
結果、10位でチェッカーを受けたKONDO RACING。
開幕戦では劇的な勝利を飾ったがシリーズランキングは10位で終了。来シーズンに向けてさらなる飛躍を誓ったのは言うまでもない。

近藤監督のコメント

近藤監督

悔しいレースになってしまいましたね。
タイヤを換える作戦もあったんです。本当はタイヤを交換することが
前提でした。
まず25ラップを前にタイヤが厳しいというコメントがJP(オリベイラ選手)からの無線が入ったので一度は早めのピットインを意識しました。
ところが、まだいけるっていう話になって…。
しかもタイムが周りとあまり差がなかったので「じゃあ最大の35周まで引っ張っていこう」と決断したんです。でも最終的には厳しいものになりました。
今回はタイヤ交換の有無に関係なく同じような結果になった可能性も
あったんです。
まだまだ色んなところを見直して来年に向けて頑張っていきたいですね。

Joao Paulo de Oliveira選手

Joao Paulo de Oliveira

どうしてだかわからないけれどスタート直後はペースが上がらなかったね。
自分で出来ることなら何でもやろうと思ってトライしたんですが、あまり出来ることはなかったですね。
思うようにペースを上げることができない状態でした。ただペースはあまり良くないわりに、タイムがキープできる状態だったので周回数を引っ張ることになったんです。
でも今回はいいレースができず悔しいですね。

安田 裕信選手のコメント

安田 裕信選手

タイヤ無交換をするかどうかはレースの流れによって
決めることになっていました。
タイムはあまりよくなかったんですが、コンスタントにタイムが出ていたので、それならJP(オリベイラ選手)でいけるところまでいって、無交換で僕に変わることになったんです。
ソフトタイヤを履くという考えもあったんですが…。周りがニュータイヤの中でのユーズドタイヤでの走行は辛かったですね。勝負をかけたんですがうまくいかず残念でした。

エンジニアのコメント

エンジニア

作戦としてはタイヤ無交換とソフトタイヤを装着する2種類を考えていました。
ただ、少しでもポジションアップできる方法として無交換を選んだんです。
タイムがある程度落ちてしまった後、他のクルマとの差も少なかったし、
JP(オリベイラ選手)からもまだいけるというコメントがあったのでそのまま行くことにしました。
遅めのピットインになったのはタイヤ交換の有無に関係なく引っ張る予定だったため。交換するのならソフトタイヤを履く方向だったんです。
でも結果的に無交換に賭ける事にしました。
でもピット作業でのトラブルなどもあってタイムロスしてしまいましたし、
今日は悔しいレースになってしまいました。

リザルト

決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME/DIFF WH
1 1 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー 53 1:37'19.525
2 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史/ロイック・デュバル 53 0'00.326
3 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘/塚越 広大 53 0'15.327
4 35 MJ KRAFT SC430 石浦 宏明/大嶋 和也 53 0'15.706
5 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生/ロニー・クインタレッリ 53 0'32.326
6 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也/山本 尚貴 53 0'32.962
7 8 ARTA HSV-010 ラルフ・ファーマン/井出 有治 53 0'36.223
8 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲/ブノワ・トレルイエ 53 0'44.196
9 32 EPSON HSV-010 道上 龍/中山 友貴 53 0'50.841
10 24 HIS ADVAN KONDO GT-R J.P・デ・オリベイラ/安田 裕信 53 1'05.177

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
18 ウイダー HSV-010 1'46.770