Super GT:第二日決勝

タフな戦いを耐え抜き9位入賞を果たす。

日付 2011年5月22日
天候 晴れ
気温 23℃
路面状況 ドライ
路面温度 29℃(午後2時現在)

決勝レポート

決勝日を迎えた岡山国際サーキット。
朝のフリー走行は直前まで続いた土砂降りの雨によって中止に。
フリー走行の時間には雨は止んでいたがコースの一部に土砂が流れ込んでしまった為、
安全を考えて走行がキャンセルされた。
このためフリー走行後に実施する「サーキットサファリ」では、ドライバーがバスに同乗しコース解説をしたり、またスタンド席にいるファンに向けては表彰台上からドライバーが挨拶をするなど様々な形でファンサービスを行った。

晴れのドライコンディションであればコンスタントにタイムを刻みポジションアップを計る計画だったKONDO RACING。
サーキットの上空は雨、うす曇、そして強い日差しの晴れと忙しい移り変わりを見せたが、チームにとっては天候を味方につけられるような波乱もなくひとつひとつ着実なレース運びを行いライバルとの攻防戦に挑む展開となった。

午後2時、68周にわたる戦いが始まる。
スタートドライバーのビヨン・ビルドハイム選手は11位の位置から粘り強く前の車に追随。
9周目の1コーナーで前車をパスし、10位へとポジションアップした。
その後も僅差に迫るライバルを猛追。22周目には9番手に浮上したが同時に攻防戦を強いられていた背後のNo.23 GT-Rに逆転を許してしまった。
だがビルドハイム選手はその後もドライバー交代を行う31周目まで安定したラップタイムを刻みピットイン。安田裕信選手へとステアリングを委ねた。
終盤に入ると安田選手は前後車両との激しいバトルを展開。縦一列の攻防戦を続けた末に見事ポジションアップに成功。
その後も後続からのプッシュを退け、また自身も前の車両に喰らい付く粘りと攻めの走りが9位フィニッシュという好結果を呼び込んだといえる。

SUPER GT第3戦、次はいよいよマレーシア・セパンインターナショナルサーキットが戦いの舞台となる。GT-R勢が連覇を達成しているサーキット。
KONDO RACINGも優勝経験ある得意なサーキットで大飛躍を目指す。

近藤監督のコメント

近藤監督

岡山でのレース開催が当初よりも約2ヶ月遅れになってしまったことが痛かったですね。 気温や路面温度が4月上旬と今とでは違うものですから。今回はそこが一番の予定外でした。
その一方で金曜のテストの段階でタイムアップに伸び悩んでいたわりに、決勝レースは確実に走り切り結果として9位入賞でポイントも獲得できたことはシーズンを考える上で後々有効になると思っています。
今日はビヨン(ビルドハイム選手)も安田(裕信選手)もそれぞれに努力し頑張ってくれました。レース後の二人の様子を見ていたのですがとても清々しいものでしたよ。
その反面、次のセパン戦に対しては鼻息も荒いですね。もちろん僕もですが。
次はチームとして相性の良いセパンサーキットですし、今シーズンは開幕からGT-Rが2連勝しているのでセパンではKONDO RACINGが勝利を頂くつもりです。頑張りますよ。

荒 聖治選手のコメント

荒 聖治選手

予選では良いポジションを残すことが出来なかったのですが、決勝の結果を見てもらえばわかるようにしっかりと仕事をすることができて良かったと思います。
終盤、6号車のSC430を押さえながら長い間走ることになりました。タイヤが厳しい中でもきちんと押さえきる走りができて嬉しいですね。
次のセパンはチームだけでなく僕にとっても相性が良い所です。シーズンオフのタイヤテストでも手応えを得ているので楽しみです。

Joao Paulo de Oliveira選手

Joao Paulo de Oliveira

今日のレース結果はチームにとっても良いものだと思います。
今週末は気温や路面などコンディションに見合ったマシンを作り上げていくためにチームみんなで一生懸命仕事をしたので決勝で9位、2ポイントの成績を残すことができたのは大きいですね。
僕自身のスティントではGT300も含め、大渋滞の中で沢山パッシングも見せられたのでファンのみなさんには喜んでもらえたのではないでしょうか。

エンジニアのコメント

エンジニア

今回の結果は今のチームとしての実力ということです。
31周終わりでピットインしたのですがそのタイミングを決めるのが難しかったですね。ラップタイムは落ちていないとは言え、引っぱりすぎてもしょうがないのでころあいを見てピットインしました。
今日のレースではドライバーが二人共に良く頑張ってくれました。次のセパンは予定通りに行くだけです。

リザルト

決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME/DIFF WH
1 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生/
J.P・デ・オリベイラ
68 1:41'19.273
2 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也/ 山本 尚貴 68 0'03.336
3 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘/ 塚越 広大 68 0'07.677 6
4 36 PETRONAS TOM'S SC430 アンドレ・ロッテラー/ 中嶋 一貴 68 0'34.813 16
5 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲/ ブノワ・トレルイエ 68 0'48.063 40
6 46 S Road MOLA GT-R 柳田 真孝/ ロニー・クインタレッリ 68 0'50.958 2
7 1 ウイダー HSV-010 小暮 卓史/ ロイック・デュバル 68 0'52.495
8 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/ 平手 晃平 68 1'00.306 12
9 24 ADVAN KONDO GT-R 安田 裕信/ ビヨン・ビルドハイム 68 1'22.305 8
10 32 EPSON HSV-010 道上 龍/ 中山 友貴 68 1'24.166

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
17 KEIHIN HSV-010 1'26.429