ADVAN KONDO GT-R
日付 | 2011年8月21日 |
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天候 | 雨 気温26度 |
路面状況 | 路面温度28℃(午後2時半現在) |
■不安定な雨模様に翻弄されながらも、10位入賞を果たす
前日の予選では思うようなパフォーマンスを発揮する場を与えられず、悔しい思いをしたKONDO RACING。決勝でなんとか本領発揮といきたいところだが、早朝から雨模様となった鈴鹿の天気はまったく落ち着かず、天候の変化はもちろん雨量への対応がとても難しい戦いになってしまった。
朝のフリー走行では、ある程度の手応えを得ていたチームでは、決勝間際まで路面コンディションの変化に合わせたクルマを用意することに奔走。そして500kmの長距離レースでは2度にわたるルーティンワークが行われるため、ビヨン・ビルドハイム選手→安田裕信選手→ビルドハイム選手のオーダーで挑むことになった。
レース序盤のレースコンディションは、No.24 ADVAN KONDO GT-Rに対しとても厳しい状態であったが、ビルドハイム選手は混戦の中を粘り強く疾走。29周を終えて最初のルーティンワークを迎えた。これより少し前に雨が再び酷くなっていたので、チームでは深溝タイヤを選択し、安田選手をコースへ送り出した。だが、その後雨量が落ちるのに伴い、この中盤のスティントでも思うようなタイムを刻む状況とは言えず、安田選手も厳しい条件下でのコントロールに徹することに集中した。
そして41周目、1台の車両がコースアウト、激しくクラッシュしたことから、セーフティカーが導入され、メインストレートのグリッド上に全車両が整列することに。再スタートが切られ、46周終了をもって解除された。この時点で12番手にいた24号車だったが、その後、終盤戦に向けて新たな動きを迎えることになる。
最後のスティントで再びステアリングを握ったビルドハイム選手。雨も小康状態となり、路面の水も少なくなってきたため、チームではスリックタイヤの装着を敢行。まだまだスリッピーな路面ではあったが、ビルドハイム選手は懸命の走行でタイムアップ、何度も自己ベストタイムを更新して周回を重ねた。
レースは雨と途中セーフティカー導入による遅延で、当初予定されていた87周・500kmでのチェッカーではなく、午後6時30分をもって終了とする特別規則が適用されることになり、86周をもってフィニッシュ。不安定なコンディションの中で本来の力を思うように発揮できず、悔しい思いをしたチームだったが、それでも前半からの粘りと終盤の果敢なチャレンジが実を結び、10位でフィニッシュ。貴重な1ポイントを加算することに成功した。
最後スリックタイヤでなんとかいいタイムを刻むことができましたが、今日は本当にタフなレースでした。終盤、前にいた32号車との接触があったのですが、ペースがあまり上がっていなかったようなので抜こうしたら、デグナー2個目で接触しました。キチンと確認していたのですが、結果としてこの接触でドライブスルーペナルティが出されたことはとても残念。タイミングが悪かったというしかないですね。今日はとても大変なレースではありましたが、それでも最終的に10位入賞、1ポイントが獲れたのは良かったと思います。
今回、このような不安定なコンディションでのレースでは、ライバルとの差が一番出やすい状況といえるものでした。色々と出きうる範囲のことをやってみても、タイムに反映されず、本当にハードな戦いになりました。終盤のドライブスルーペナルティは、とにかくレース中にピットインさせることが先決だったので、判定後すぐにビヨン選手に指示を出しました。厳しい戦いが続きますが、これからもタイヤテストなどを重ねながらしっかりとクルマを作っていきたいと思います。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME/DIFF | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 |
1 |
ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史/ロイック・デュバル |
86 | 3:16'09.255 | 48 |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R | 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ |
86 | 0'06.341 | 82 |
3 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生/J.P・デ・オリベイラ |
86 | 0'18.946 | 40 |
4 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ブノワ・トレルイエ |
86 | 0'47.571 | 52 |
5 | 39 | DENSO SARD SC430 | 石浦 宏明/井口 卓人 |
86 | 0'49.556 | 40 |
6 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | アンドレ・ロッテラー/中嶋 一貴 |
86 | 0'59.602 | 46 |
7 | 35 | D'STATION KeePer SC430 | 脇阪 寿一/アンドレ・クート |
86 | 1'13.131 | 2 |
8 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 大輔/大嶋 和也 |
86 | 1'22.247 | 48 |
9 | 8 | ARTA HSV-010 | 武藤 英紀/小林 崇志 |
86 | 1'30.377 | 10 |
10 | 24 | ADVAN KONDO GT-R | 安田 裕信/ビヨン・ビルドハイム |
85 | 2Laps | 44 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
---|---|---|
46 | Road MOLA GT-R | 1'59.523 |
決勝での路面コンディションと僕たちのクルマの相性がとても悪く、厳しいレースを戦うことになってしまいました。結果としてほぼ最後尾でレースをしなければならず、悔しいかったですね。ただ最後のビヨンのセッションは、スリックタイヤで行って欲しいと彼にリクエストしたら、彼もそれに応えてくれて10位でフィニッシュし、1ポイントを獲ることができました。これはとても大きな意味があったと思います。耐え忍ぶレースが続いているので、次こそしっかりと走りたいですね。