HIS ADVAN KONDO GT-R
日付 | 2011年10月1日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 21℃ |
路面温度 | 29℃(正午現在) |
KONDO RACING、予選通過基準タイムに翻弄される
シーズンもいよいよ大詰め。第7戦の舞台となった大分・オートポリスは終日青空が
サーキット上空を包み、絶好のレース日和となった。KONDO RACINGでは、まず朝の
公式練習で様々なセットにトライし、方向性を確認したり、新たなチャレンジを重ね、
午後からの予選に向けて充実のセッションを終えた。
正午から始まった予選1回目。いつもどおり、まずはビヨン・ビルドハイム選手がコースインし、
予選通過基準タイムクリアのためのセッションを開始する。周回を重ねたビルドハイム選手だが、
リアハッチの一部が外れていたため、緊急ピットイン。アタック続行を断念することになった。
ピットでの処置を終え、今度は安田裕信選手がコースへと向かう。安田選手は最後の最後で
自己ベストタイムとなる1741.460のタイムをマーク、ポジションを10番手へと引き上げ、
その後のスーパーラップ進出を果たしたかに思われたのだが…。ビルドハイム選手の
ベストタイムが基準タイムをクリアしていないことが判明。その結果、
No.24 ADVAN KONDO GT-Rは最後尾から明日の決勝を戦うことになった。
例年のようにオートポリスの一戦は荒れる展開が多いとされるだけに、
決勝では逆境をバネに大きく飛躍できるチャンスを狙う。
予選1回目の走り出しでリアハッチの一部が外れてしまいそれによってビヨンが ピットインすることになり、クリアラップを取れなかったんです。それにトップ2台が あそこまで速いタイムを出してくるとも思わなかったし…。今日の出来事は仕方ないですね。 もう気持ちを明日に切り替えて、(予選アタックで使うことがなかった)ニュータイヤで 決勝スタートが切れるということを有利にとらえ、少しでもたくさんポイントを獲れる ような走りをするだけですね。僕のアタック自体も、1台車両に引っかかってしまったんです。 一瞬ラインを譲ってくれるのかなと思ったんですが、追いついたとたん、前も急にペースを 上げたりして、ちょっとうまくいかなかったですね。
予選では2ラップ走ったけれど、その時点ですでにトラフィックに引っかかってしまったんです。 もう1ラップ行きたかったですが、リアのカバーが一部外れてしまってピットインせざると 得なかったんです。時間もないので、ヒロ(安田裕信選手)に変わりました。その時点では 予選通過基準タイムをクリアできているだろうと思っていたので、さほど気にしなかったんですが…。 ところが、GT500占有になって、トップ3のタイムが大幅に上昇してしまい、 まさかの結果になってしまったということです。アンラッキーなシチュエーションでしたね。 明日は後方からのレースなので色んな作戦を考え、いい走りをしたいですね。 まずはトップ10入りできるよう頑張りたいですね。
もともといつもどおりビヨンにまず予選通過基準タイムをクリアしてもらい、後から安田にアタックを してもらうという流れではあったのですが、クルマのトラブルもあってちょっと時間が足りない状況に なってしまったし、結果的に失敗することになりました。トップ3のタイムに対する予測、 読みが甘かったということですね。安田が最後の最後にしっかりと自分の仕事をしてタイムを 出してくれただけに申し訳ないです。決勝では後方からこのコースで追い上げることは 簡単ではありませんが、淡々と走るだけでなく、しっかりとチャンスをつかんでレースをしたいですね。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | 1st Sess | Super Lap | WH |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | DENSO SARD SC430 | 石浦 宏明/井口 卓人 |
1'40.486 | 1'39.901 | 29 |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R | 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ |
1'39.607 | 1'39.902 | 60 |
3 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 金石 年弘/塚越 広大 |
1'40.518 | 1'40.419 | 41 |
24 | ADVAN KONDO GT-R | 安田 裕信/ビヨン・ビルドハイム |
1'41.460 | 23 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
いや、思わぬ結果でした。両ドライバーにはなんら非はないからね。チームとしての責任で、 一生懸命クルマやタイヤを用意してくれているNISMOやヨコハマに申し訳ないと思っています。 言葉もありません。新しいことを今回は色々と試していたんです。セッション中、良いか悪いか、 どっちに傾くかどうかわからないままぶっつけ本番で試したこともあったんですが、幸い良い方に 流れができたといういいニュースもあるので、もうちょっと欲しい速さを加えて、 レースをしたいと思います。鈴鹿、富士と恥ずかしいレースが続きましたが、 今回はそこまでひどくないし、持ち込んでいるタイヤのパフォーマンスも問題ないし、 持ちもいいので、力強い戦いがしたい。今回はラスト2戦のひとつなので、 各メーカーが色んなことを考えてレースに挑んでくるでしょうから、荒れる展開に なるかもしれない。ここでまずはきっちりと走り切ってもらって結果を出したいですね。