Super GT:第一日目予選

ADVAN KONDO GT-R

日付 2011年11月11日
天候
路面温度 13℃(午後2時現在)

予選レポート

ベストコンディションを味方にアタックし、第1レース予選3位をゲット

SUPER GTとフォーミュラ・ニッポンの両イベントを合同で行うJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPが富士スピードウェイにおいて11月11日に開幕。初日はあいにくの雨に見舞われ、予定されていたSUPER GTの予選で一部プログラムが順延された。

今回のイベントでは通常のSUPER GTと異なり、第1レース、第2レースでそれぞれドライバーがひとりでスプリントレースに挑む。よって予選も1ドライバー・1レースのアタックとなるため、いずれにせよ短時間での勝負が展開されることになる。

まず午前9時30分から1時間の公式練習を行い、そこでセッティングの見極めを行ったNo.24 ADVAN KONDO RACING。その後、第1レースの予選アタッカーとして登場したのはビヨン・ビルドハイム選手だった。

雨量が次第に強くなる中、ビルドハイム選手は安定したラップタイムを刻みながら確実にポジションアップ。1'47.750をマークし、3番手につけた。勢いに乗るビルドハイム選手はさらにアタックを続けたが、あいにくさらに路面コンディションは悪化の一途をたどる。結果、このままタイムアップを迎え、ビルドハイム選手は3番手から明日の決勝レースを迎える。

第1レースの予選後、天候がさらにひどくなった富士では、第2レース予選の開始を延期、天候の回復をまったが、継続が難しい状況になったことから、すべてのセッションが終了に。これを受け、第2レースの予選は、明日12日の午前8時5分から行われることに。チームでは、第2レースドライバーの安田裕信選手が早朝からのタイムアタックに挑む。

Joao Paulo de Oliveira選手

Joao Paulo de Oliveira

いいアタックでした。3位になれてよかったけれど、今日はポールポジションも狙える状態でしたね。タイヤもクルマもフィーリングがすごく良かったんです。(ベストラップの)次のアタックラップのほうが速かったんだけど、JP(デ・オリベイラ)に追いついてしまって。クールダウンして次の周にもう一度アタックしたけど、今度は雨量が多くなってしまった。とにかく明日はいいスタートを切ることがすべてだと思います。レースではポディウム、いや、優勝を狙います!

エンジニアのコメント

エンジニア

今日はいい条件が揃いましたね。完全なウェットコンディションにクルマもタイヤもすごく合った状態でした。惜しむらくはアタックしていたときに、前にいた他車との差が詰まってしまったとビヨン(・ビルドハイム)から聞いています。そのあと、クールダウンして、もう一度アタックしたのですが、今度は天候の変化の影響で雨が強くなってしまって…。まぁすべては「タラ・レバ」になってしまうので、仕方がないですよね。この勢いで第2レースの予選アタックでは安田がポールを獲ってくれるだろう、というもくろみだったのですが、中止になってしまい…。明日は晴れるということなので、また一からのスタートですが、いい流れはあるので頑張ります。

リザルト

公式予選記録

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER BEST TIME TIME/DIFF WH
1 46 S Road MOLA GT-R ロニー・クインタレッリ 1'47.212 153.218
2 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋 和也 1'47.578 0'00.366
3 24 ADVAN KONDO GT-R ビヨン・ビルドハイム 1'47.750 0'00.538

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)


日付 2011年11月12日
天候
路面温度 20℃(午前8時現在)

予選レポート

タイミングを見計らったアタックで第2レース予選3位を獲得

富士スプリントカップ2日目。前日の天候悪化により第2レース予選が順延されたため、KONDO RACINGではまずSUPER GTの予選から取り組むことになった。

早朝の富士は青空が広がり、好天気に恵まれる。だが、前日終始降り続いた雨によって路面は依然としてまだウェット状態。すこし水煙が上がる状態であったため、第2レース担当の安田裕信はインターミディエイトタイヤで出走し、アタックを開始した。

路面コンディションを確認した安田。ここでギャンブルに出る。インターからスリックタイヤへと交換し、タイムアップを狙ったのだ。だが、スリックを装着したもののまだタイヤがしっかりとグリップする状況ではなく、タイムアップが見込めないと即断した安田はアウトラップだけでピットイン。再びインターへとタイヤを戻し、最後のアタックに向かった。

一発のタイムアタックにかけた安田は見事な集中力を発揮し、タイムアップに成功。1'43.259のタイムをマークし、予選3番手のポジション獲得に成功した。

安田 裕信選手のコメント

安田 裕信選手

ドライで一回ギャンブルをしようと思ったんです。最初はインターミディエイトをつけてたんですがドライに変えたんです。でもまったくムリで…。まぁ時間がまだあるのがわかっていたので、またピットに戻り、インターに戻しました。スリックに変えたことはギャンブルでしたが、でもギャンブルしないとあの路面状況はわからないですよ。そこそこグリップしたらスリックでアタリ!って思うわけだし…。インターだとBSが強いんで心配だったんです。だからギャンブルしました。
スリックはもうちょっとグリップするかなぁ、って思ったんですが…。結構ヤバかったです(笑)。コースアウトするくらいの勢い、いや1コーナーでも2コーナーでもコースアウトしました(苦笑)。なのですぐに止めて、アウトラップだけで戻ってタイヤを換えたんです。
まぁスタンディングスタートなのでフロントローでもセカンドローでもあんまり変わらない。ポールポジションを逃したのはもったいないけど、結局はレース結果でしょう? 予選は予選だし、優勝は狙える位置なのでガンバります。

エンジニアのコメント

エンジニア

インターミディエイトタイヤを装着しましたが、クルマのセット自体はドライタイヤ用のセッティングでした。もともとドライでのアタックを想定していたし、インターならウェットでのセットで走るのではなく、ドライ用セットになりますしね。ただ思いの外、コースのラインがなかなか乾くのが遅くて…。しっかり水が残っている状態でした。昨日、今日の予選アタックでは、ふたりとも今シーズンの集大成として揃っていい仕事をしてくれていると思います。

リザルト

公式予選記録

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER BEST TIME TIME/DIFF WH
1 46 S Road MOLA GT-R 柳田 真孝 1'43.017 159.457
2 32 EPSON HSV-010 道上 龍 1'43.061 0'00.044
3 24 ADVAN KONDO GT-R 安田 裕信 1'43.259 0'00.242

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)