Super GT:第二日決勝

ハプニングが重なり、ポジションアップを果たせず

日付 2012年5月4日
天候 小雨のち曇
路面状況 セミウェット&ドライ

決勝レポート

予選日に大荒れの様相を見せた富士は、決勝日も不安定なコンディションが続いた。そしてKONDO RACINGにとっても、アンラッキーな出来事が重なり、持ち前の粘りある戦いでポジションアップを狙うという作戦が遂行できず、フラストレーションがたまる一戦になってしまった。

一度は上がった雨が再び降り始め、朝のフリー走行を前に霧雨となり、ウェットコンディションへと変貌。濡れはじめの路面に見合うインターミディエイトタイヤを装着したNo.24 D'station ADVAN GT-Rは、コンスタントに好タイムをマーク、5番手につける快走を見せた。レースに「タラ・レバ」は厳禁ではあるが、もし前日の予選セッションでこのインターミディエイトタイヤをタイムリーに装着することができていれば、と悔しさがにじみ出た30分間のセッションでもあった。

その後、雨は再び上がり、お昼前には薄日が差すほどまで回復を見せていたが、決勝直前にはまたしても重い灰色の雲がサーキット一面を覆ってしまった。ダミーグリッド上の車両は全車がスリックタイヤを装着。このまま500km、110周のレースがスタートを切ったため、レースはローリング形式からセーフティカー先導によるスタートへと変更される。だが、依然として雨脚は強まる一方。結果、SCラン2周目には続々とピットへ向かうクルマが出現。レインタイヤへと置換したクルマがまたコースに戻ってきた。

No.24 D'station ADVAN GT-Rのスタートドライバーを務めた安田選手も同じくピットイン。タイヤを変えてコースに復帰した。ところが、9周目には再度ピットイン、今度はスリックへと交換して巻き返しを狙った。実はこれに先立ち、前にいた17号車HSV−010と激しい攻防戦を展開、一度前に出た安田選手を17号車が後方からヒット、これでスピンを喫してポジションを下げていたのだ。挽回のためにもちょうど乾いてきた路面でペースアップしようと、チームではスリックタイヤの装着を決断したというわけである。

再度大きくポジションを下げてしまったNo.24 D'station ADVAN GT-Rだが、足下が安定してくると大きくタイムアップ、ポイント圏内目指して力走が続いた。また、安田選手からステアリングを引き継いだビルドハイム選手も安定した好タイムを刻み、一時はいい流れが見えていたのだが…。

73周を終えたNo.24 D'station ADVAN GT-Rが緊急ピットイン。ダンロップコーナー進入を前にタイヤがバースト。ビルドハイム選手は傷ついたクルマを巧みにコントロールし、なんとかピットへ。待ちかまえたスタッフがすぐさま修復作業に入ったが、戦線復帰まで多くの時間を費やすことになり、これで入賞のチャンスが遠ざかることになった。このハプニングの前には、GT300の車両がメインストレート上で大きなクラッシュを演じており、コース上にはクラッシュパーツが散乱していたことから、No.24 D'station ADVAN GT-Rもそのパーツを拾ってしまった可能性が高いと思われる。

いずれにせよ、スタッフの懸命な作業により、修復を終えたNo.24 D'station ADVAN GT-Rがレース戦線に復帰、2度目のステアリングを握った安田選手は、今後の戦いに向けてのシミュレーションを兼ねた走行を重ねていく。終盤にはまたしても気まぐれな雨が落ち始め、終始落ち着きのない天候の中でレースは終了。No.24 D'station ADVAN GT-Rは98周でチェッカードフラッグを受け、14位で戦いを終えることになった。

近藤監督のコメント

近藤監督

岡山のレースではほんとに後味が悪く、みっともないレースをしたという感じで日産やヨコハマに対して、申し訳ないと思いましたが、今回はライバルたちとキチンとバトルするレースができる状況でした。戦略としては序盤に雨が上がると先んじてピットイン、そのままリードを築いていきたかったんですが、それも叶いませんでした。
後半はいろいろコンディションが変わってしまったので、実質もうちょっと濡れている状況でもいい走りができたのではないでしょうか。次のセパンはチームとして自信をもっているところなので、いいところを絶対見せます。期待していてください。

荒 聖治選手のコメント

荒 聖治選手

レース序盤、いきなり17号車との接触がありました。向こうが止まり切れなかったようです。バトルのあとの接触だったので悔しいですね。僕もスピンすることになりました。その後、ポジション挽回を狙って走っていると路面が急激に乾いてきたので、スリックを着ける判断をしました。でも、ビヨンがドライブ中にまたアクシデントがあって…。残念ですね。今度は得意なマレーシアなので、そこでしっかり挽回したいと思います。

Joao Paulo de Oliveira選手

Joao Paulo de Oliveira

先にドライブしたヒロ(安田選手)とは異なるタイヤでコースインしました。ラップタイムも良かったし、フィーリングもいいものでした。いいペースで走っていたのに、走行中右リアで何か踏んだんでしょう。タイヤにストレスを感じた途端、バーストしていました。もしかすると(クラッシュした)15号車のパーツを踏んだのかもしれません。本来であれば30周を余裕で走ることができたのに、と思うと悔しいです。

エンジニアのコメント

エンジニア

序盤は雨などでドタバタ劇になっていましたが、僕たちのチームは極めて淡々とレースを進めていけると思っていました。他チームと差別を図る意味でも、早めのピットインを行い、後半での巻き返しを狙ったのですがなんとタイヤがバーストするという自体に見舞われ…。最後の安田選手のスティント時には次のマレーシア・セパンを意識した走行を続け、レースを終えることになりました。開幕戦から思うような結果を出せず残念ですが、セパンではしっかりいい走りをお見せしたいと思います。

リザルト

決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER LAP TIME/DIFF WH
1 39 DENSO KOBELCO SC430 脇阪 寿一/石浦 宏明 110 3:21'14.137 4
2 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也/山本 尚貴 110 12.055 30
3 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲/ミハエル・クルム 110 32.107 16
4 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋 一貴/リチャード・ライアン 110 35.301 12
5 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田 次生/J.P・デ・オリベイラ 110 49.111 2
6 39 KEIHIN HSV-010 金石 年弘/塚越 広大 110 1'00.738 22
7 1 S Road REITO MOLA GT-R 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ 110 1'24.046 6
8 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/平手 晃平 109 1Lap 40
9 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史/カルロ・ヴァン・ダム 109 1Lap 8
10 6 ENEOS SUSTINA SC430 伊藤 大輔/大嶋 和也 109 1Lap  
14 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信/ビヨン・ビルドハイム 98 12Laps  

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
8 ARTA HSV-010 2'21.591