まさかのアクシデントに為す術なくレースを終える
日付 | 2012年6月10日 |
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天候 | 晴 |
気温 | 34℃ |
路面状況 | ドライ |
前日の予選日に比べ、マレーシアならではの蒸し暑さが戻ってきた決勝日。No.24 D'station ADVAN GT-Rは朝のウォームアップ走行でコンスタントにタイムを刻み、決勝に向けての準備を着実に進めていた。
通常、日本であれば午後2時をめどに決勝レースの戦いの火ぶたが切って落とされるのだが、灼熱の厳しいコンディションを考慮し、セパンでは午後4時にレースがスタート。54周先のフィニッシュを目指し、タフな戦いが幕を開けた。
No.24 D'station ADVAN GT-Rのスタートドライバーを務めたのはビヨン・ビルドハイム選手。6位からスタートを切り、ポジションキープでオープニングラップを終了、あとは作戦を忠実に遂行する状況だったのだが…。
なんと3周目のメインストレートで右のリアタイヤが激しくバースト、突然の出来事にチームも騒然とする事態となった。よって、修復を行い、レースを続行できる状況ではないため、断腸の思いでリタイヤを決断。相性の良いセパンで、好成績を期待していたチームにとって、とても悔しい結果になってしまった。
レースがスタートして早い時点でタイヤバーストが起こってしまったというのはとても残念でした。予選でいい走りを見せることができて好調だったのに、クルマに乗らずしてレースを終えることになり、悔しいですね。菅生に向けて流れを作り直し、次こそいいレースができるようにしたいと思います。
今日のハプニングは単なるアンラッキーな出来事とは言えないですね。前回の富士に引き続き、同じようなトラブルが出てしまったことは、色んな意味で見直しが必要なものと考えます。コースのストレート上、ハイスピードの状態でのタイヤバーストというものはとても危険であり、しっかりと原因を突き詰めなければ、いいレースをすることが難しくなります。予選ではいいパフォーマンスを見せることができて、決勝を楽しみにしていたのですが、とても残念な結果に終わってしまいました。菅生ではしっかりとレースがしたいと思います。
今日のことは、何が起こったのだろう、という感じの出来事でした。為す術がありません。今回、当初の作戦としてはスーパーラップで固めのタイヤを選んでいたので、気温、路面温度が上昇するであろう決勝レースでは、コンディションが悪くなってきたときにしっかりとプッシュしてポジションを上げていこうというものでした。ドライバーふたりにはいいパフォーマンスを期待していただけに、残念です。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME/DIFF | WH |
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1 | 18 | ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史/カルロ・ヴァン・ダム | 53 | 1:47'52.531 | 12 |
2 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/平手 晃平 | 53 | 3.016 | 46 |
3 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 大輔/大嶋 和也 | 53 | 9.642 | 2 |
4 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一/石浦 宏明 | 53 | 20.570 | 44 |
5 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生/J.P・デ・オリベイラ | 53 | 37.488 | 14 |
6 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也/山本 尚貴 | 53 | 45.998 | 60 |
7 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 金石 年弘/塚越 広大 | 53 | 46.886 | 32 |
8 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ミハエル・クルム | 53 | 1'05.203 | 38 |
9 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治/アンドレ・クート | 53 | 1'17.056 | |
10 | 35 | KeePer Kraft SC430 | 国本 雄資/アンドレア・カルダレッリ | 53 | 56.903+30 | |
24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ビヨン・ビルドハイム | 2 | 51Laps |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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18 | ウイダー HSV-010 | 1'58.118 |
予選まではいい流れが出来たと思っていたのですが…。申し訳ない状態となってしまいました。散々な結果に終わってしまい、今、原因を究明しなければいけないところですが、「速い」とか「遅い」という話ではなく、レースを行うにあたってあまりにも危険な状態なので、これはウチのクルマの分析、そしてタイヤの分析を次のテストまでにしっかりしなければいけないと思います。その上で今後のテストに挑みたいですね。今シーズン、GT−R勢が結果を残せておらず、好調だったオフシーズンとは大きな違いになっています。ここで日産、NISMOとしてのテコ入れしてくると思うので、その中でシーズン中盤戦に挑みたいですね。