終盤に発生したトラブルに泣くも、10位入賞を果たす
日付 | 2012年7月29日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 32℃ |
路面状況 | ドライ |
予選日同様、じりじりと強い日差しが照りつけた日曜日。ときおり薄曇りになったり、通り雨に見舞われるなど、落ち着きのない天候となったが、午後2時からの81周にわたる戦いは、蒸し暑い天候の中、厳しいレース展開の中で繰り広げられた。
朝のフリー走行でセットアップの再確認などを行い、決勝に向けての方向性を煮詰めたチームでは、粘り強く戦い、上位入賞を狙おうと誓った。スタートドライバーはビルドハイム選手。クリアスタートを決め、前方の車両をパス。虎視眈々とポジションアップを目指した。しかしながら、コース幅が狭く、アップダウンの激しいレイアウトを持つSUGOは抜きどころが少ないため、ときにはガマンの走行をしながらビルドハイム選手は周回を重ねていくことになる。そうこうするうちに、ルーティンワークのピットインを行うタイミングとなり、34周を終えてピットへ。
交代した安田選手はタイヤがフレッシュなうちにプッシュしようと力強い走りを披露。だが、前後との差が大きく開いており、ホットな攻防戦を見せるチャンスが訪れることはなかった。さらに終盤に入り、駆動系トラブルが発生。レースラップでの走りをセーブし、チェッカードフラッグを受けることを最優先する走りへとスイッチせねばならず、ガマンを強いられた。とは言うものの、安田選手の素晴らしいマシンコントロールにより、No.24 D' station ADVAN GT-Rは10位でフィニッシュ! チームにポイントゲットをもたらすことに成功した。
しばし苦しい戦いが続いていたKONDO RACINGだが、今回、入賞を果たしたことにより、次戦の鈴鹿1000kmでの粘りある戦いにいっそう期待がかかる。
いいスタートが切れて、早いタイミングで前の32号車をパスすることができました。そのあとも続いてポジションアップを狙ったのですが、SUGOはそれが難しく、チャンスがありませんでした。タイヤもなんとかコントロールしていましたが、徐々に厳しくなってペースを上げることができませんでした。ただ、しばらく最後までレースができない状態が続いていたので、今回、レースを終えることができて良かったです。
朝のフリー走行では得るものがあり、決勝に向けて戦略を立てることになりました。レースでの戦略はほぼ予定どおり進めることができました。ドライバーにも力強いパフォーマンスをしてもらえました。ただ残念だったのは、後半になってクルマのトラブルが出てしまったことです。駆動系トラブルが発生し、結果、ペースを上げられず、ぎりぎりの状態でクルマを走らせてもらうことになってしまいました。もう少しいいポジションでチェッカーを受けられただけに残念ですね。次の鈴鹿ではさらに上を目指して頑張ります。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME/DIFF | WH |
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1 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 大輔/大嶋 和也 | 81 | 1:48'37.179 | 24 |
2 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴/ロイック・デュバル | 81 | 0.626 | 28 |
3 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R | 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ | 81 | 13.051 | 14 |
4 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一/石浦 宏明 | 81 | 21.059 | 60 |
5 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/平手 晃平 | 81 | 23.456 | 76 |
6 | 35 | KeePer Kraft SC430 | 国本 雄資/アンドレア・カルダレッリ | 81 | 54.682 | 2 |
7 | 18 | ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史/カルロ・ヴァン・ダム | 81 | 55.620 | 52 |
8 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也/山本 尚貴 | 81 | 1'00.053 | 70 |
9 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 金石 年弘/塚越 広大 | 81 | 1'06.380 | 40 |
10 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ビヨン・ビルドハイム | 80 | 1Lap |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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17 | KEIHIN HSV-010 | 1'17.257 |
ビヨンから交代し、タイヤもクルマも全然問題なく、いい走りができていました。ところが、僕のスティントの半分が過ぎたころ、車内にオイルの匂いが立ちこめてきたんです。クルマのトラブルが発生したためですが、終盤には左タイヤがもうグリップしない状態で大変厳しい戦いになりました。それでもポイント獲得を果たす走りができて良かったと思います。次の鈴鹿ではもっといい走りをお見せできるよう、頑張りたいですね。