厳しい路面コンディションに翻弄され、11位に
日付 | 2012年8月18日 |
---|---|
天候 | 晴 |
気温 | 32℃ |
路面状況 | ドライ |
今シーズン後半戦を迎えた2012年SUPER GT。真夏の厳しい中での一戦は鈴鹿サーキットで迎える1000kmレースで、シリーズ最長となる。レース距離が4年ぶりに1000kmへと戻り、いっそうハードな戦いになるのは必至。イベント直前には富士スピードで公式テストが行われており、チームはそこで手応えをつかんでいるだけに、まずはこのホットな戦いで結果を残すべく、鈴鹿へと乗り込んだ。
まず、土曜朝の公式練習で11番手となるタイムをマーク。鈴鹿での事前テストは雨に祟られ、思うようにセットアップメニューを進めることができなかったため、セッション中も様々なセッティングを確認するなど時間を要したが、その中でもタイヤのパフォーマンス確認など、着実に作業を進めることができた。
予選は午後2時にスタート。今回はノックアウト方式の予選が採用されたため、まずQ1で上位11台に入ることが目標になった。Q1のアタックを担当したのは、安田裕信選手。満を持してタイムアタックに挑んだが、1台の車両がコースアウト。セッションがこれで一時中断する。
気も新たに再度コースに向かった安田選手は、厳しいコンディションをうまくコントロール。残された僅かな時間で集中力を高めてアタックし、1分53秒297のタイムをマーク。7番手でQ1を突破、Q2へと駒を進めた。
Q2のアタックはビヨン・ビルドハイム選手が担当。使用できるタイヤのセット数の関係で、大半のチーム同様、ビルドハイム選手は中古タイヤでのアタックに挑むこととなった。アタックを始めたビルドハイム選手だったが、予想以上にアンダーステアがひどく、アタックよりもクルマをコントロールしなければならないような状況。当然のことながらタイムも伸びず、刻んだ1分54秒649は11番手どまり。Q3進出の上位7台に残るには至らなかった。
前回、鈴鹿でのテストが雨になったので、ドライコンディションで走るのは、土曜の公式練習が初めてでした。アンダーステアが少し気になったんですが、タイヤのパフォーマンスがすごく向上していたので、そこにクルマを合わせ込むという作業に時間をかけました。Q1でトップ10圏内に入れたことがその結果でもあります。いい手応えを得ることができました。11位スタートですが、決勝ではしぶとく粘りの走りで上位を狙います。
Q2は中古タイヤでのアタックだったのですが、この時点で残念ながらタイヤのパフォーマンスとクルマのセッティングのバランスが十分なものではありませんでした。思うようにアタックができなかったので、タイムも伸ばすことができませんでした。しかしながら、決勝は距離が1000kmと長いので、途中で何が起こるかわかりません。まずは自分たちがミスなく走ることに集中し、うまく戦っていきたいと思います。
残念ながら、中古タイヤでのパフォーマンスがライバルたちに比べて負けていましたね。もう少し上(の順位)を狙えるかと思っていたのですが、うまく行かなかったですね。明日は決勝用のセットアップを再度見直していきます。そして朝のフリー走行で改めて確認して決勝に挑みたいと思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R | 柳田 真孝/ ロニー・クインタレッリ |
1'52.640 | 1'52.802 | 1'51.554 | 36 |
2 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一/ 石浦 宏明 |
1'53.032 | 1'53.910 | 1'51.875 | 76 |
3 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 大輔/ 大嶋 和也 |
1'53.416 | 1'53.090 | 1'51.951 | 64 |
14 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ ビヨン・ビルドハイム |
1'53.297 | 1'54.649 | - | 2 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Q1は問題なくクリアできると思っていましたが、アタック終盤に赤旗が出たので、気持ち焦りましたね。でも、安田が見事に乗り切ってQ2へと進出することができました。Q2ではもう少しタイムが出ると期待していたのですが、タイヤのパフォーマンスがそこまで発揮できなかったですね。
決勝は1000kmと距離だけ見れば長いですが、そのぶん戦略がたくさんあるかといえば、意外とそうでもないんです。長いレースで大事なのは、なにがあってもうまく対処できるよう、ドライバー、チーム、そしてタイヤという総合力を駆使し、ミスなくきっちりと走ることが何よりも大事なんです。そうすれば、いい結果が出ると信じています。