不安定なコンディションの中、今季最高位の3番手をゲット!
日付 | 2012年9月29日 |
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天候 | 雨 |
気温 | 22℃ |
路面状況 | ウェット |
いよいよ大詰めを迎えた今シーズンのSUPER GT。第7戦は大分・オートポリスでの一戦となる。事前のタイヤテストでも手応えある結果を残しているKONDO Racingでは、予選から勢いに乗っていこうと果敢に攻めの姿勢を貫いた。
台風17号が日本列島に近づきつつあった土曜日。早朝はまだ雨ではなかったが、サーキットでのセッションが始まる頃にはすでにウェットコンディションに。そして午前9時には気温15度、路面温度16度の中で、公式練習がスタートした。
雨量に合わせたレインタイヤの確認、クルマのセットアップなど、細かなメニューが続く中、No.24 D'station ADVAN GT-Rのステアリングを握る安田裕信、ビヨン・ビルドハイム両選手は着実にタイムを削り、つねに上位に名前を刻む走りを披露。3番手という好位置でセッションを終えた。
午後からの予選はノックアウト方式で実施。Q1とQ3を安田選手、Q2をビルドハイム選手が担当する。Q1を6番手で通過し、Q2では、赤旗中断となりピットに一旦クルマを戻した際に、ビルドハイム選手がタイヤ交換をリクエスト。しかもそのタイヤとは、Q1で安田選手が装着したユーズド。だが、この判断が奏功、2番手という素晴らし結果を残した。そして迎えたQ3。やや小雨の中、安田選手はコースインのタイミングを遅めにずらし、アタックへ。1分46秒971のタイムは3番手となり、今シーズンのチームベストとなる予選ポジションを獲得!決勝に向けて弾みをつけることとなった。
ウェットコンディションでは調子が良かったんです。Q1では水たまりが結構多くて、アタックを担当しましたが、クラッシュしている車両もあったし、とりあえずこのセッションではQ2に向けて残ることだけを考えていました。勝負はQ2、Q3で、と思っていたんです。でも想像以上にQ2で雨が止んでしまって…。これでQ3へのメリットが減ってしまい、苦戦しましたよね。僕のQ3のアタックでは深溝のレインタイヤを装着していたんです。アタックとしては会心の走りができたんですが、自分の気持ちの中で、インターミディエイトのレインタイヤでアタックする、という意識もなかった。それが敗因のひとつでもありますね。でもチームはすごくいいクルマを用意してくれました。深溝(タイヤ)で3番手というのは悪くないとは思います。
今日は朝の公式練習の時点からクルマはいいフィーリングでしたね。コンディションは不安定でしたが、その中でもしっかりと走ってくれました。予選でもタイヤをうまく使うという作戦はスムーズにいったと思います。Q2でアタックを担当した僕は赤旗中断で一旦ピットに戻ったとき、タイヤ交換をチームにお願いしたんです。それで格段に走りがよくなり、結果、Q3への進出を果たすことができました。Q3では再びヒロがガンバってくれていいポジションにつけることができました。チームとしては今日のようなコンディションになれば、なお面白いレースができると思います。
ちょっとしたコンディションのタイミングだとかタイヤチョイスが影響するので、今回は他チームと異なる戦略でアタックして3番手になったということです。当然のことながら今日はポールポジションを狙っていたので、悔しいといえば悔しいですね。ウェットセットが比較的よくまとまっていたので、ポールが狙えるチャンスだったんですがね。タイヤチョイスを他に負けたということでしょうか。でも明日の決勝でも引き続きチャンスがあるので、勝ちを狙っていきます!
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | WH |
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1 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治/ アンドレ・クート |
1'53.634 | 1'49.178 | 1'46.534 | 19 |
2 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ ミハエル・クルム |
1'54.084 | 1'48.592 | 1'46.535 | 30 |
3 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ ビヨン・ビルドハイム |
1'54.487 | 1'48.900 | 1'46.971 | 14 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
予選ではポールポジションを獲っても不思議じゃなかったんですけどね。そのくらいいい状態だったんです。でも結果として、雨の量が先行された2台(19号車、23号車)に、より合ってた、味方した、ということです。ウチはほんとに雨が降り続いてくれていればポールを獲れた自信はあります。ある意味雨の量に恵まれなかったですね。でも決勝もレインコンディションで戦えるというのは強みになるでしょう。
Q2で赤旗でピットインしたときに、ビヨンがタイヤのウォームアップがよくないので、Q1で安田が装着したタイヤを着ける、って言ったんです。それが今回のポイントでしたね。中古のレインでアタックをし直したというのはある意味賭けでしたが、結果としていい仕事をしてくれました。わずかの雨量の差で(裏目に出て)この位置になったという感じですね。決勝では粘って丁寧に戦ってもらって、いい結果を出してもらいたいね。