まさかの車両トラブル発生で、最下位に沈む
日付 | 2012年10月27日 |
---|---|
天候 | 雨 |
気温 | 20℃ |
路面状況 | ウェット |
ついに2012年シーズンの最終戦を迎えたSUPER GTシリーズ。今年最後の大舞台は栃木・ツインリンクもてぎでの一戦となる。前回のオートポリスでは予選でここ一発の速さを披露、手応えあるアタックを見せた。また、決勝では表彰台まであと一歩のところまで迫り、終盤戦での飛躍を果たしているだけに、なんとしても表彰台に立ちたいところ。しかし、肝心の予選ではまさかの出来事が待っていた。
薄曇りの朝を迎えたもてぎ。午前9時30分からの公式練習が始まると、次第に日差しが出て青空に。セッション中はセットアップの確認をはじめ、持ち込んだタイヤの確認など、さまざまなメニューをこなした。終盤、GT500の専有走行時には、セットアップの方向性も決まり、予選に向けての準備を順調にこなすこととなった。
迎えた予選はノックアウト方式で実施。チームでは、これまで同様、Q1およびQ3に安田裕信選手を、そして、Q2でビヨン・ビルドハイム選手がアタックを担当する予定を組んだ。
午後2時15分、Q1がスタート。15台中上位11台に入れば、次のQ2へと進出できる。路面コンディションを見計らって、各車アタックを開始していたのだが、No.24 D'station ADVAN GT-Rは計測開始からわずか2周で出走を終了。しかも、タイムはライバルたちから大きく出遅れたまま。実は、安田選手がコースインし、アタックに入ろうとした時点で、車両トラブルが発生。走行を続けるのが難しい状態に陥ったため、緊急ピットインしていたのだ。修復にも時間をとられる大きなトラブルであったため、決勝で同様のトラブルが出ずに済んだのは、不幸中の幸いだったといえる。
しかしながら、惜しくもアタックのチャンスを失ったNo.24 D'station ADVAN GT-Rは、当然のことながらQ2進出は果たせず。結果、予選15位から決勝で挽回を目指すことになった。
午前中は路面も悪く、色々タイヤのテストをしたのですが、これまでのタイヤでいい手応えがあり、セクタータイムでもいいものが出ていました。ところが、肝心の予選で車両トラブルが出てしまい、どうしようもない状態でした。最低でも、GT-Rでも上位を狙っていたんですが…。悔しいですけど、明日気持ちを切り替えてガンバるだけです。
公式練習では、タイヤの比較を主に行いました。クルマは予選アタックでもちろんQ2を突破できる状態だったし、自信もありました。そんなときにクルマのトラブルが出てしまい、出走するチャンスそのものを失ったのはとても残念ですね。明日は天候がどうなるかわかりませんが、ウェットコンディションになれば、クルマ、タイヤにとってもメリットが多いので、いい走りができると思います。
朝の公式練習ではいい流れがあり、予選に向けてうまく準備を進めていましたし、セクタータイムを見ても、良さそうだなという思いがありました。ところが、クルマにトラブルが発生して…。このタイミングで車両トラブルが出てしまうとは。結果としてアタックを止めざるを得ませんでした。これほど残念はことはないです。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | Q3 | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/ 平手 晃平 |
R 1'41.434 | R 1'41.572 | R 1'40.982 | |
2 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 伊藤 大輔/ 大嶋 和也 |
R 1'41.280 | R 1'41.139 | R 1'41.045 | |
3 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ ミハエル・クルム |
R 1'42.008 | R 1'42.374 | R 1'41.735 | |
15 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ ビヨン・ビルドハイム |
1'51.730 | - | - |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
フリー走行を見るかぎり、正直あまり予選に期待できないなと思うときもありました。ですが、安田選手の走りを見て、セクタータイムを確認したところ、手応えがあったので、期待してもいいと確信していたんです。なのに、こんなときにトラブルが出るだなんて…。決勝中のことでなくて良かった、と思うしかないですよね。
(天候が下り坂と言われているので)明日のレースに向けては、ちょっと神頼み的ではありますが、うちに有利な天候になることが望ましいですね。今年最後のシリーズ戦なので、お願い神様!、味方してください、という心境です。