不安定な雨の天候に翻弄され、11位に終わる
日付 | 2011年10月28日 |
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天候 | 雨 |
気温 | 16℃ |
路面状況 | ウェット |
日曜日は雨になると言われたツインリンクもてぎ。第8戦の決勝レースは、そのとおりウェットコンディションでの戦いとなり、路面、クルマ、タイヤ、それぞれが真の実力をフルに発揮して戦える状況を手にすることが、レースで好成績を出せる条件となった。
朝の走行は、まずサーキットサファリからスタート。午前9時、まだ上空は薄曇りで雨は降っていない。KONDO Racingでは、まず昨日から変更を加えた車両のフィーリングの確認、さらには決勝に向けてのセットアップに再び取り組んだ。
その後のフリー走行も曇天模様のままだったが、再度サファリ走行が始まった10時10分を前に雨が落ち始め、路面をあっという間に濡らしてしまった。
その後、雨は次第に強さを増し、路面は完全にウェットコンディション。午後2時からのスタートを前に、若干雨脚が弱まり、レインタイヤの選択に気をもむことになった。チームでは、スタートドライバーを担当するビヨン・ビルドハイム選手に対し、ハードタイプのレインタイヤを選択。GT500クラス最後尾からどこまでポジションアップできるか、力走に期待した。
午後2時、セーフティカーに先導されて53周のレースがスタート。2周を終えてSCがコースイン、3周目から実質レースが始まった。気温15度、路面温度18度と低く、その中でタイヤがなかなか温まらず、ビルドハイム選手は序盤のペースアップが果たせない。フラストレーションが溜まる中、それでも前方の車両をひたすら追いかけたビルドハイム選手は、ライバルがルーティンワークのピットインを始めてもなお周回を重ね、28周を走り切ってピットにクルマを戻した。
チームではビルドハイム選手の走りと路面状況、タイヤの状態を確認した上で、安田裕信選手へは、ミディアムのレインタイヤを装着することを決断。終盤に向けての追い上げに期待をかけた。しかし、小康状態だった雨がまた強くなったり、よりいっそう路面温度が下がるなど、落ち着かない状況にタイヤ本来のパフォーマンスも十分に発揮できず、安田選手もペースを上げることができない。それでも最後の最後まで粘りの走行で周回を重ね、入賞圏内での走行を続けた。
チームとしてはこのままチェッカーを迎え、2戦連続入賞を狙ったのだが…。ファイナルラップで後続車に逆転を許し、11位でチェッカー。冷たい雨の中、タフなレースを終えることになった。
僕のスティントでは、ビヨン(・ビルドハイム選手)とは異なるタイヤを選んで、後半に挽回するつもりだったんですが…。実際は思うようなタイヤの動きではなくて、厳しいレースを強いられました。タイヤはグリップしようとする力はあるのですが、ムービングしてしまって…。これでペースを上げることができず、追い上げるどころか、レースそのものができませんでした。この悔しさはスプリントカップで晴らしたいですね。
最初はいいタイヤ選択ができたと思っていたんです。ところが、実際には期待に沿う結果をもたらしてはくれませんでした。僕が装着したハードタイヤはとにかくタイヤの温まりが遅くて…。一方でタイヤに熱が入ればいいグリップレベルが得られると思っていたのですが、そうでもなかった。結果として難しいレースを強いられることになってしまいました。それでタイヤ交換では異なるミディアムを選択することになったんですが、ヒロ(安田選手)も苦戦しました。今日のレースは僕らにとっていいコンディションではなかったですね。
スタートを担当したビヨンに選択したタイヤがハードのウェットタイヤでした。ところがそれが固すぎたので、安田選手に交代するときはミディアムを選んだんです。レースの展開次第では、無交換作戦も採れるような準備はしていましたが、今回は最終的に選択した戦略が裏目に出てしまい、本来のパフォーマンスを引き出すことができず、本当に残念です。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | LAP | TIME/DIFF | WH |
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1 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/平手 晃平 | 53 | 1:44'17.503 | |
2 | 1 | S Road REITO MOLA GT-R | 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ | 53 | 0.138 | |
3 | 32 | EPSON HSV-010 | 道上 龍/中山 友貴 | 53 | 10.450 | |
4 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一/石浦 宏明 | 53 | 24.682 | |
5 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 | 荒 聖治/アンドレ・クート | 53 | 29.570 | |
6 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲/ミハエル・クルム | 53 | 1'02.600 | |
7 | 18 | ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史/カルロ・ヴァン・ダム | 53 | 1'03.547 | |
8 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴/ロイック・デュバル | 53 | 1'10.912 | 37 |
9 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也/山本 尚貴 | 53 | 1'13.025 | |
10 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生/J.P・デ・オリベイラ | 53 | 1'20.210 | |
11 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ビヨン・ビルドハイム | 53 | 1'32.666 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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32 | EPSON HSV-010 | 1'51.792 |
自分たちが想像していた以上に、今回持ち込んだタイヤ(ミディアムとハード)が今日の雨とうまく噛み合わなかったのが敗因です。スタートはハードを装着したのですが、安田選手のときにはミディアムを選びました。こちらのタイヤは実績があるので、後半追い上げてくれるだろうという思いを託しました。ところが思うようにタイムが上がらなくてね。まだ何が原因なのかわからないですが、僕らのクルマには適合しなかったということです。期待したような走りをお見せできず、また僕らが思っていたようなパフォーマンスが出せず、とても残念です。
シーズンオフにはしっかりとテストを重ね、いいタイヤを作り、来年はもっといいレースがお見せできるように頑張ります!シーズンは終わりましたが、スプリントカップ(JAF GP)ではいいパフォーマンスをお見せしたいですね。