Super GT:第二日決勝

 

日付 2012年11月17日
天候
路面状況 ウェット

決勝レポート

【決勝・第1レース】

大雨に足下をすくわれ大雨に足下をすくわれ、赤旗中断をもってレース終了に


迎えた大会2日目は朝から本降りの雨。決勝レースが行われる頃は、薄暗く、また気温12度、路面温度11度という肌寒いコンディションとなった。

視界が存分に確保されない中、22周・100kmのレースがスタート。なお、今回はレース距離も短く、ピットインによるタイヤ交換やガソリン給油といった通常のピット作業の義務はない。6位でスタートを切った安田選手だったが、降り止まぬ雨に翻弄され、じりじりとポジションダウン。ガマンの走行を続けていたが、11周目に緊急ピットイン。タイヤ交換を行い、再度コースへと向かった。

しかし、さらに雨が強くなり、視界不良と安全面の確保が難しいことから、レースは12周走行中に赤旗中断へ。このままレース終了となり、10周目走行中の順位となる9位で戦いを終えることになった。

近藤監督のコメント

近藤監督

想像をしていた以上にウォームアップしませんでした。手持ちの中ではやわらかいものを着けていきましたが、苦労しました。無線でも1周目からウォームアップしないと報告を受けていました。ちょっと厳しい状況でしたね。結果、難しいレースになり、残念な結果となりました。レース中のピットインですが、迷った結果、ピットにいれてタイヤ交換をしたんです。というのも、一旦ゴールすると、車両保管に入り、タイヤをいじることができませんから。その前にタイヤの状況を確認したいと思い、ピットに戻してタイヤを替え、装着していたタイヤの内圧を確認しました。そうこうしていると、結局赤旗中断となり、レースは終了。結果は残せませんでしたが、データは得られたので、それは良かったと思いますね。

安田 裕信選手のコメント

安田 裕信選手

ヨコハマとしては得意とする路面状況で決勝レースができたのですが、持ち込んだタイヤが結果として外れたというか、全然歯車が合わなくて…。結果を残すことができずに終わりました。次のチャレンジをしようということになり、ピットインし、タイヤの内圧を確認したんです。タイヤ交換して再度コースへと向かったので、スプリントのレースとしては厳しい結果になりました。でも、これも今後に向けて大切なデータを得るためには必要だったと思います。

エンジニアのコメント

エンジニア

雨の中、ウェットタイヤを確認しながらのレースになったのですが、残念ながらいいパフォーマンスを発揮できず、厳しいコンディションでの走行を重ねることが難しくなったので、緊急ピットインさせました。今後のレースを考え、タイヤを交換し、データを取ることを優先しました。残念ですが、今後に活かしたいと思います。

リザルト

決勝結果

Race1
Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS Best Lap
1 1 S Road REITO MOLA GT-R ロニー・クインタレッリ 21'01.979 10 1'53.636
2 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大 0.764 10 1'53.571
3 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋 和也 2.726 10 1'55.519
4 23 MOTUL AUTECH GT-R ミハエル・クルム 4.821 10 1'55.873
5 100 RAYBRIG HSV-010 山本 尚貴 6.046 10 1'55.438
6 12 カルソニックIMPUL GT-R J.P・デ・オリベイラ 7.672 10 1'52.524
7 18 ウイダー HSV-010 カルロ・ヴァン・ダム 9.649 10 1'58.693
8 8 ARTA HSV-010 小林 崇志 11.013 10 1'56.665
9 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信 12.391 10 2'01.600
10 32 EPSON HSV-010 中山 友貴 15.380 10 1'58.822

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
12 カルソニックIMPUL GT-R 1'52.524

天候 晴れ
路面状況 ドライ

決勝レポート

【決勝・第2レース】

攻めの戦いを貫き、5位でチェッカーを受ける!


前日の大雨から一転、大会3日目は再び晩秋の好天気がサーキットに戻ってきた。決勝は午後3時30分にスタート。気温13度、路面温度14度と安定したコンディションで今シーズンのラストレースが幕を開けた。

9番手からスタートしたビルドハイム選手。オープニングラップから早速7位へとジャンプアップし、さらに翌周は6位へ。アグレッシブな走りを見せたビルドハイム選手は6周終了時点で4位までポジションを引き上げる活躍を見せた。

一方でビルドハイム選手はタイヤのマネージメントに配慮、中盤は攻防戦を繰り返し、シビアな戦いへ。だが、その中でもビルドハイム選手は懸命に猛追を続け、5位でフィニッシュすることに成功した。

ビヨン・ビルドハイム選手のコメント

ビヨン・ビルドハイム

決勝ではいい戦いができたね。いいスタートが切れたけれど、1コーナーの飛び込みではとても混雑していたので、ポジションを上げるまでには至らなかった。でもタイヤもすぐに発熱して思いどおりの状態になったから、とにかくオープニングラップで果敢に攻めようと考えたんだ。その一方で、序盤にフロントタイヤをうまくコントロールする必要があるということも考慮していたので、すでに序盤からはタイヤマネージメントを意識した走りに切り替えたよ。中盤には一旦4位までポジションが浮上したものの、中盤以降はもうグレーニングが出てきて…。でも最終的に成績自体は満足の行く結果で終えることができたね。シーズン最後の戦いで一生懸命バトルをして、いい結果を残すことができたと思います。

エンジニアのコメント

エンジニア

今回、ビヨンに装着したタイヤはテストはしているものの、実際にレースでは装着したことがないタイプのものでした。レース時の路面温度は想定していたよりも、かなり低かったと思います。その分、タイヤのマネージメントが難しかったということです。ただ、ビヨンはレースをしっかりとしていたし、いいパフォーマンスを見せてくれました。

リザルト

決勝結果

Race2
Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS BEST LAP
1 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 34'51.361 22 1'33.082
2 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋 一貴 2.632 22 1'33.339
3 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 3.319 22 1'33.772
4 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 12.563 22 1'34.441
5 24 D'station ADVAN GT-R ビヨン・ビルドハイム 17.439 22 1'34.052
6 6 ENEOS SUSTINA SC430 伊藤 大輔 20.093 22 1'34.295
7 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史 22.192 22 1'34.770
8 39 DENSO KOBELCO SC430 脇阪 寿一 26.676 22 1'34.912
9 8 ARTA HSV-010 ラルフ・ファーマン 29.299 22 1'34.507
10 35 KeePer Kraft SC430 アンドレア・カルダレッリ 30.723 22 1'33.589

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
38 ZENT CERUMO 1'33.082