不安定なコンディションの中を好走、予選3位をゲット
日付 | 2013年4月6日 |
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天候 | 雨 |
気温 | 17℃ |
路面状況 | ウェット |
ついに2013年の開幕を迎えたSUPER GTシリーズ。岡山国際サーキットは薄曇りの空の下、まず朝の公式練習が始まった。今シーズンのKONDO Racingは、安田裕信選手とミハエル・クルム選手による新コンビがNo.24 D'station ADVAN GT-Rを駆る。チームでキャリアアップを続ける安田選手と、国内外でのレース経験豊富なベテラン、クルム選手とのコンビネーションが繰り広げるパフォーマンスに期待したいところだ。
公式練習では、スタート後まもなくして本格的な雨となり、レインタイヤで周回を重ねる。そして今回、満を持してタイヤを準備したチームでは、着実にデータ収集を行い、午後からの予選に挑むこととなった。
Q1でアタックを担当したのは安田選手。Q2で装着するタイヤを決めるという作業も任された安田選手だったが、落ち着いてミッションをこなしていく。そして赤旗後のアタックで、タイムアップに成功。計測した1分36秒490が暫定2番手へと浮上、最後に他車がタイムを上げたため、最終的には3番手となった。
その後、クルム選手がQ2での出走を待ったが、ディレイを重ねた末、天候悪化を理由にセッションそのものがキャンセルへ。このため、GT500の成績はQ1の結果が採用されることとなり、No.24 D'station ADVAN GT-Rは3位という申し分のない位置から開幕戦のスタートを切ることになった。
予選では雨が多かったので、まずやわらかめのレインタイヤを選びました。その後はかためのタイヤにしたんですが、雨の量が少なくなると予測したんです。僕のセッションでQ2で使うためのタイヤも決める予定があったので、ちょっとナーバスになってしまいましたね。でも最後にちゃんとタイムを上げることができたし、今日の3番手という結果は、僕たちの今の力を出し切ったものだと思います。
抜きにくい岡山ということを考えると、このポジションが獲れて良かったかな。明日はレインでレースをしたいという気持ちもあるけれど、ドライでのペースも悪くなかったので、まずはポイントを獲ってシーズンをスタートさせたいですね。
3位という結果を残すことができてウレシイですね。僕もQ2でアタックしたかったけれど、Q1で3番手になったので、乗らなくても良かったかな(笑)。岡山は狭いし、グリッドがイン側になる3位のほうが2位より安全なんですよ。だからパーフェストな結果でしたね。明日はドライコンディションになるとまた違った展開になるでしょうが、ベテランらしい走りをしたいですね。
去年の失敗も踏まえ、今回のコンディションを想定して準備したものがうまく機能したのが今日の結果です。コンディションによってどうにでも対応できるよう、引き出しをたくさん作ってきました。タラ・レバはもちろん色々ありますが、持ってきた中での力をめいっぱい出してくれたと思います。今回持ち込んだウェットタイヤは、ヨコハマさんにかなり無理を聞いてもらったものでしたので、結果を残すことができて良かったです。明日の決勝は、ドライになればその作戦もあるし、楽しみに見ていてほしいですね。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
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1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 真孝/ ロニー・クインタレッリ |
1'35.373 | ||
2 | 32 | Epson HSV-010 | 道上 龍/中嶋 大祐 | 1'35.997 | ||
3 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ミハエル・クルム | 1'36.490 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
岡山入りする前に何度かヨコハマタイヤのスタッフ、エンジニア、ドライバーらと都内でミーティングを重ねてきました。天候が悪化するという予報を意識し、持ち込むタイヤの打ち合わせをしっかりとしたんです。現地入りしてから「あのパターンのタイヤが欲しかったな」ということがないようにしよう、という話をしたので、今日のコンディションは想定内だったとも言えますね。
正直ここまで荒れるとは思いませんでしたが、開幕の初日の結果としては上出来と言えますね。今年のシーズンオフはテストの回数がすごく多くて、みんなへとへとになるまでガンバって仕事をしてくれていたんです。アタックに向かう安田は、結構ナーバスになっていたようですが、そこで喝を入れました(笑)。
今シーズンは、こういう天気だからこそ前に居るのではなく、どういう状況でも前のポジションに立てるチーム、クルマ、タイヤを作っていきたいですね。