Super GT:第二日決勝

寒い天候の中、クルマのコントロールに苦戦。13位に終わる

日付 2013年4月7日
天候 晴れ
気温 16℃
路面状況 ドライ

決勝レポート

土曜日の荒れた天気から一転、決勝日の朝、岡山国際サーキットの上空には青空が広がり、レース日和になると思われた。しかしその一方で、冷たい風が強く吹くコンディションへと変貌。決勝レースでは、選択したタイヤをいかにコントロールし、戦い抜くかが大事なポイントになった。

No.24 D'station ADVAN GT-Rのスタートドライバーを担当したのは、ミハエル・クルム選手。思うように温まらないタイヤをうまく操り、レース序盤の激しいライバルとの闘いを苦戦しながら走行し続け、安田裕信選手と交代のためにピットインしたのは34周終了時。冷えたタイヤでコースへと向かった安田選手がコントロールを失い、コースアウトしたのは予期せぬハプニングではあったが、その後、安田選手は冷静にマシンをコントロール。丁寧な走りながら、つねに攻めの姿勢を見せて、チェッカーを受けた。結果こそ13位と厳しいものに終わったが、チームではオフシーズンにテストを重ねて得たデータをもとに、次の富士では飛躍すべく、健闘を誓った。

荒 聖治選手のコメント

荒 聖治選手

ドライバーチェンジ後、コースインしたあと、タイヤを温められず1コーナーでミスをしてコースアウトしてしまいました。開幕戦でポイント獲得する絶対のチャンスがあったのですが、それをミスでフイにしてしまいました。コース復帰後、タイヤが温まったあとはペースもよく走ることができたので、悔しいですね。ピットインのタイミングが早かった分、終盤タイヤはツラかったですが、それよりも今回はすべて最初のミスに尽きます。

ミハエル・クルム選手

ミハエル・クルム選手

ドライのレースになり、タイヤのウォームアップがとても難しい状態でした。厳しいレースになりましたね。でも、タイヤが温まってきたら、決してペースも悪くなかったし、ガマンして諦め、周回を重ねました。周りのクルマのタイヤがタレ始めたとき、こちらはまだいいペースで走っていたので、そのチャンスを活かして前のクルマをパスできたのがうれしかったですね。いい流れを作れたので、チームとしてのテンションも高くなったと思います。ハードな戦いでしたが、この先のポテンシャルが見えるので、富士の戦いが楽しみです。

エンジニアのコメント

エンジニア

持ち込んだタイヤでは、今日の天気は気温が低すぎましたね。あとスタートで使ったタイヤが路面状況と合わず、裏目に出た様な感じです。クルマのバランスがうまく取れない状態でした。ただ、クルム選手がなんとかコントロールしてくれたと思います。安田選手は冷えたタイヤでグリップせず、大変だったと思います。ラップタイムだけを見れば、周りのクルマと同じものを出せる力はあるのですが、レースとなると簡単ではありませんからね。次の富士では、テストでも手応えがあったので、しっかりと準備してチャンスを作りたいです。

リザルト

決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAP WH
1 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也/小暮 卓史 1:58'48.911 81  
2 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大/金石 年弘 0.555 81  
3 23 MOTUL AUTECH GT-R 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ 4.903 81  
4 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/平手 晃平 11.534 81  
5 18 ウイダー モデューロ HSV-010 山本 尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ 12.612 81  
6 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田 次生/J.P・デ・オリベイラ 50.496 81  
7 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋 和也/国本 雄資 54.294 81  
8 39 DENSO KOBELCO SC430 脇阪 寿一/石浦 宏明 1'11.663 81  
9 8 ARTA HSV-010 ラルフ・ファーマン/松浦 孝亮 1'29.527 81  
10 1 REITO MOLA GT-R 本山 哲/関口 雄飛 1'30.704 81  
13 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信/ミハエル・クルム 1Lap 80  

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
8 ARTA HSV-010 1'23.802