時間ある限りセットアップを進め、決勝の長丁場に挑む
日付 | 2013年4月28日 |
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天候 | 晴 |
気温 | 20℃ |
路面状況 | ドライ |
SUPER GTシリーズ第2戦の舞台は静岡・富士スピードウェイ。大型連休が始まったばかりのサーキットには朝早くから大勢の観客が足を運んだ。その中で練習走行を14番手で終えたNo.24 D'station ADVAN GT-R。順位こそ厳しいものではあったが、時間をめいっぱい使い、方向性の異なるセットアップなどをいくつも試しながらよりいいクルマ作りに尽力した。
今シーズンから予選のノックアウト方式の内容が変更され、アタックはQ1、Q2の2回のみに。チームではまずQ1に安田裕信選手を送り出し、タイムアタックを見守った。途中、1台の車輌がトラブルでコース上に停止、赤旗によるセッション中断も見られたが、安田選手は冷静に対処。再開後も、午前中と比べてフィーリングが格段に向上したクルマでベストなアタックを披露する。しかしライバルたちも手強く、ほとんどの車輌が1秒以内の中で厳しいポジション争いを展開。僅かな差が大きな順位の差となって現れるという状況だった。結果、安田選手がパーフェクトなアタックだったというベストラップタイム1分32秒735に与えられたポジションは13番手。Q2進出が可能となるトップ8には届かず、チームはQ1で予選を終えることになった。
朝の練習走行から予選に向けて、セットアップを含めて色々なことをやりました。結果、クルマもタイヤもだいぶ良くなったのですが、ただレクサス勢が予想以上に速くて…。でもタイヤも良くなってるし手応えもあるので、明日は長いレースをうまく利用してポイントを獲ることを目標に走りたい。僕の予選そのものはパーフェクトなアタックができました。クルマの現状のレベルではいいタイムだったと思います。今回のレースをガンバって乗り越えれば、次は得意なマレーシア・セパン戦なので、なんとか凌ぎたいですね。
Q2でアタックするチャンスが巡らず、残念でした。でも、厳しい条件の中、安田選手はものすごくガンバってくれたと思います。確かに順位だけを見ると13番手だし、Q2にも残れませんでしたが、チームの今の現状の中で、ベストな走りを見せてくれました。パーフェクトでしたね。朝はなかなかペースが上がらず、もっと厳しい状態でした。ふたりでセットアップを変えていって、いい方向にいったことが午後のアタックにつながったと思います。0.8秒のタイム差の中にたくさんのクルマがいるというハードな状況ですが、決勝は距離も長いし、まだチャンスはあります。何が起こるかわからないから、ミスなく最後までガンバります。
今回、他車とのタイム差が大きく、その原因が何かをつかむために色々とやりました。午前の走行から午後の予選に向けてクルマのセットをあれこれ変えたりして、ようやく他車とのタイム差は縮まりましたが、それでもまだ上のレベルには届かない状態という感じです。 ただ、その差は縮まっているし、ドライバーのフィーリングも高温の路面の中では午前中よりも明らかにクルマはレベルアップしています。また、ロングランの確認もできたし、軌道修正もできているので、なんとか流れに乗りたいですね。長距離レースのメリットをうまく利用して結果を残したいです。
予選結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
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1 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋 一貴/ ジェームス・ロシター |
1'32.015 | 1'31.040 | |
2 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一/石浦 宏明 | 1'31.977 | 1'31.432 | 6 |
3 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 真孝/ ロニー・クインタレッリ |
1'32.287 | 1'31.488 | 22 |
13 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ ミハエル・クルム |
1'32.735 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
タイム差がないだけに、今回の順位はちょっと残念ですね。Q1のトップタイムとウチとの差はコンマ7秒。それを考えると、クルマの状況は非常に悪いというものでないことがわかっていただけると思います。明日のレースが長い(500km)ので、それに賭けるしかないですね。とにかく粘り強く戦いポイントを獲って、勢いをつけていこうと思います。
今年は、チームとヨコハマタイヤが一緒になって例年になくデータを分析し、ミーティングをし、とにかくやる気がものすごく向上しているんです。(今季から新規加入した)クルムの効果も大きい。結果や数字だけ見れば残念なこともありますが、すごくチームが動いているという気になってます。ただ多くのスポンサー、サポートをかかえているので、早く結果を出して欲しいという方もいるだろうから、それに応えられるように、明日は必ず入賞圏内でゴールするということが目標ですね。