ポテンシャルをフルに引き出し、アタックに挑むも14位に終わる
日付 | 2013年6月15日 |
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天候 | 曇 |
気温 | 34℃ |
路面状況 | ドライ |
シリーズ第3戦を迎えたSUPER GT。唯一の海外戦となるマレーシア・セパンでその闘いが幕を開けた。予選日は、終日薄曇りとなり、強い日差しよりも蒸し暑さが先行する一日となった。そんな中、No.24 D'station ADVAN GT-Rはまず朝の公式練習でセットアップの確認やタイヤ評価などを進め、午後からの予選に向けて準備を進めた。
午後からの予選。ノックアウト方式のQ1にまず出走したのは、ミハエル・クルム選手。気温33度、路面温度40度というコンディションの中でコースインし、アタックをスタート。タイヤに熱を入れ、満を持してアタックに挑んだクルム選手は1分57秒245のベストタイムをマークするも、ポジションは14番手。残念ながら安田裕信選手へとバトンを託すには及ばず。上位8台が出走可能なQ2進出は果たせなかった。
朝の公式練習では走り出しがうまくいかない状態でした。クルムさんがセットアップを続け、予選でのアタックもすばらしい頑張りを見せてくれました。今朝、そのクルマの確認をしたのですが、すごく良くなっていました。この2日間で自分たちの力を精いっぱいだしている状態です。決勝も諦めずしっかりと走ります。
予選はでき得るだけの力を振り絞ってアタックをしました。いいアタックだったと思います。タイムに反映されなくて残念ですが、レースになると最後まで何が起こるかわかないので、厳しい闘いではあってもネバー・ギブアップで走ります。モチベーションは決して下がっていないし、ベストを尽くします。
持ち込みのセットでクルム選手がミスなく精いっぱいのアタックを見せてくれた結果がこれ(14位)なので、ライバルとの差が歴然だという事実だけです。改善するにはかなりハードな仕事を要しますね。タイヤの開発も進めてはいますが、たとえレベルは上がってはいても、ライバルとの上がり代の違いがあるので厳しい状況に変わりはありません。明日は粘りの闘いをするだけです。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
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1 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生/J.P・デ・オリベイラ | 1'55.620 | 1'55.456 | 22 |
2 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路/平手 晃平 | 1'55.778 | 1'55.589 | 46 |
3 | 37 | KeePer TOM'S SC430 | 伊藤 大輔/アンドレア・カルダレッリ | 1'56.214 | 1'55.688 | 10 |
14 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ミハエル・クルム | 1'57.245 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
ウチはもともとセパンのレースを得意としていますが、今回は言い訳ナシの結果ですね。別に何かが悪くなったわけでもないし、それどころか進化もしているんです。ただ、レースは競争ですから、周りも同じように進化を続けているし、今年はその差が大きい分、このセパンでもその幅を感じる結果になってしまったということです。それだけです。予選でQ1を担当したマイケル(クルム選手)だっていいアタックを見せてくれたし、我々が思う以上のタイムを出してくれたんですから。与えられた環境で、持っている力を全部出したんです。もうこれ以上、後方からレースをするわけにはいかないので、タイヤメーカー含め、しっかりと戦っていかなくてはいけないですね。明日の決勝では巡ってくるチャンスがあれば、抜かりなくモノにしてポジションアップを狙います。