最後の最後まで諦めることなく力走を続け、13位チェッカー
日付 | 2013年6月16日 |
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天候 | 曇 |
気温 | 33℃ |
路面状況 | ドライ |
決勝を迎えたセパン戦。薄曇りながら時折強く日差しが照りつけるなど、心なしかセパンらしい天候が垣間見られた。No.24 D'station ADVAN GT-Rは、まず朝のフリー走行でセッティング変更を施したクルマのフィーリングを確認、闘いに向けての最終調整を行った。
そして54周の決勝レースがスタート。スタートドライバーを担当したミハエル・クルム選手は、僅かなチャンスも逃すことなくポジションアップの好機を伺いながら周回。接近戦の中、GT500、GT300の車輌にそれぞれ接触されるというアンラッキーもあったが、それに負けることなくコース上でつねに攻めの走りを貫き24周を走り切り、安田裕信選手へとつないだ。
コースに向かった安田選手。予選時よりも安定したクルマを武器に果敢な走りを披露。前方の車輌を懸命に追ったが、今チームが抱えるクルマのパフォーマンス不足の影響もあり、バトルまでには持ち込めず。結果13位でチェッカーを受け、暑さ厳しいセパンの闘いに幕を下ろした。
今シーズン中盤戦を迎える次回第4戦の舞台は、宮城県・スポーツランドSUGO。低迷から脱却し、上昇気流に乗るべく、チームはさらなる躍進を目指す。
クルマの状態は予選よりも決勝のほうが良かったです。先にスタートしたクルムさんが他車にぶつけられてポジションを下げることになったのですが、なんとか持ちこたえてくれてバトンをつないでくれました。僕は与えられた環境の中でしっかりと走ることに集中しました。ただ僕らのチームの現状としては、お世辞にもレベルの高いレースができているかといえば決してそうではないので、次の闘いに向けてしっかりとボトムアップ、レベルアップがしたいと思います。
残念ながらレース中に競っていた19号車に当てられてしまい、ポジションを下げてしまいました。タラ・レバになりますがこの接触がなければ32号車をもパスして順位を上げることができたと思うと悔しいです。ライバル達といいレースをするには、まずタイヤを中心としたポテンシャルアップが必要です。レース中盤に向けてもっといい闘いができるよう、パッケージとしてのレベルアップを果たしたいですね。引き続き、諦めずに頑張ります。
レースでも勝負ができませんでしたね。ただ、僕らができる点においてはクルマのトラブルもなければ作業ミスもなく滞りなく仕事をすることができました。ピットインのタイミングに関しては、先にドライブしたクルム選手が接戦の中で1回、そしてGT300の周回遅れの車輌と計2度の接触がありました。挽回するために攻めの走りに転じたことからタイヤを使うことになり、結果ピットインも早まりました。安田選手も与えられた条件の中でしっかりと仕事をしてくれたと思います。シーズン中盤に向けて、今僕らが望んでいることが形になるよう、チーム、ドライバー、タイヤメーカーと皆が力を合わせて進化することが今後の目標です。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF. | LAPS | WH |
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1 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 松田 次生/J.P・デ・オリベイラ | 1:50'11.232 | 54 | 22 |
2 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 寿一/石浦 宏明 | 4.09 | 54 | 22 |
3 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也/小暮 卓史 | 8.631 | 54 | 48 |
4 | 18 | ウイダー モデューロ HSV-010 | 山本 尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ | 15.657 | 54 | 14 |
5 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 塚越 広大/金石 年弘 | 15.803 | 54 | 30 |
6 | 1 | REITO MOLA GT-R | 本山 哲/関口 雄飛 | 23.897 | 54 | 6 |
7 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 大嶋 和也/国本 雄資 | 28.971 | 54 | 30 |
8 | 8 | ARTA HSV-010 | ラルフ・ファーマン/松浦 孝亮 | 40.926 | 54 | 10 |
9 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ | 41.487 | 54 | 22 |
10 | 37 | KeePer TOM'S SC430 | 伊藤 大輔/アンドレア・カルダレッリ | 56.415 | 54 | 10 |
13 | 24 | D'station ADVAN GT-R | 安田 裕信/ミハエル・クルム | 1'22.260 | 54 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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18 | ウイダー モデューロ HSV-010 | 1'58.207 |
悔しいのひと言しかないですね。残念ながらタイヤの合わせ込みのミスだと思います。もともとウチはセパンを得意としていて、こんな順位で終わるのは想定外です。厳しいながらも一筋の明かりが見える状態なら、手の施しようがあるのですが、今シーズンはそれすらまだ見えていません。このままレースを続けるわけにはいかないので、いいタイヤを作ってもらい、チャンスをつかみ、皆さんには粘りある闘いをお見せできるように頑張ります。