Super GT:第一日目予選

渾身のアタックを終え、今季最高位の9位獲得

日付 2013年7月27日
天候
気温 23℃
路面状況 ドライ

予選レポート

今シーズンの中間点を迎えたSUPER GT。戦いの舞台は、宮城県・スポーツランドSUGO、アップダウンのあるテクニカルなショートコースでの一戦となる。先週末には三重・鈴鹿サーキットで公式テストが行われ、2日間、走り込みを行いSUGOに向かったNo.24 D'station ADVAN GT-Rは、予選のアタックで新たな一歩を進むことになった。

不安定な天候に見舞われた朝の公式練習では、時折霧による視界不良でセッションが中断される。幸いにも午後からの予選ではやや空も明るくなり、ドライコンディションでのアタックとなったが、ウェットからドライへと路面は乾きはじめる中でのアタックを期待していたチームにとっては、天候の回復が少々早過ぎたようだ。

しかしながら、Q1のアタッカーを担当した安田裕信選手は、集中力を高め、計測4周目に1分15秒657のタイムをマークし、8番手につける。このままQ2進出が決定するかと思われたのだが、セッション終了間際に1台の車輌がタイムアップ。Q2進出可能な上位8台の中に滑り込み、24号車は9番手へとドロップする。

結果、わずか0.008秒という差でNo.24 D'station ADVAN GT-RはQ2進出を逃し、9番手が確定。決勝は虎視眈々とポジションアップを狙い、今日の予選同様、今シーズンのベストリザルトを目指し、邁進する。

近藤監督のコメント

近藤監督

GT-R全体として見ると、今回はあまりいい予選結果ではなかったですね。一方で、安田としては渾身のアタックだったと思います。Q2に進出していれば、トップ6も可能だっただけに残念ですね。いずれにしても、クルマの問題、タイヤの課題もたくさん残っています。その中身が何なのかチームとしてもヨコハマとしてもわかってはいるんですが、シミュレート上はうまく行っても、実走での結果につながらない。それがキツいですね。とにかく一緒にいいタイヤを作ろうと前進を続けているし、今回はガチに戦えたし、進化の結果を少しは得ることができました。そういう意味では、今季ベスト予選になりましたが、これに甘えることなくもっと進化したタイヤを用意できるよう頑張ります

安田 裕信選手のコメント

安田 裕信選手

雨を望んでいたのですが、その量が全然少なかったですね。一方でドライになったら心配する要素も多かったんです。しかしながら、結果としてはいいアタックができたと思います。自分でもパーフェクトでした。ただ、(Q2に進出できる8位と)0.008秒という僅差だったので…。残念ですが、それでもGT-R勢としては2番手につけることができたし、いつもなら後方にいるところを、今回はいいポジションにつけられたので、明日もこういう展開のレースができればいいと思います。

ミハエル・クルム選手のコメント

ミハエル・クルム選手

朝の公式練習でわずか4周しか走っていないし、Q2も出走できなかったので、クルマの状況をあれこれ言える立場ではないですが、今日のQ1では安田がとてもいいアタックを見せてくれて良かったです。今日はQ2に進出できると思い、Q1のセッションが終わる前に、ドライビングシューズを履こうと思って準備していたんです。そしたら最後の最後に9番手になって…。残念ですね。タイヤも鈴鹿のテストを経て進化はしてきてます。明日に活かせるといいと思います。

エンジニアのコメント

エンジニア

僅差の結果でしたね。15秒6のタイムを出したクルマが5台もいて厳しい戦いでした。でもそのコンマ1の戦いの中に入れたことを考えるとかなり進化できたと思います。先週鈴鹿で行われた合同テストで得たものもありますが、今日のような不安定なコンディションも味方になりました。明日の決勝では色々と戦略を用意する方向です。不確定要素にうまく対処できるよう、準備したいと思います。荒れるレースになるかもしれないので、その中でうまく戦ってもらえたら、と思います。

リザルト

公式予選記録

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 WH
1 1 REITO MOLA GT-R 本山 哲/関口 雄飛 1'15.094 R
1'14.660
16
2 23 DENSO KOBELCO SC430 脇阪 寿一/石浦 宏明 1'15.209 1'14.932 52
3 18 ウイダー モデューロ HSV-010 山本 尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ 1'15.604 1'14.944 30
9 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信/ミハエル・クルム 1'15.657    

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)