Super GT:第二日決勝

難しいコースコンディションの中、第4戦以来の入賞を果たす!

日付 2013年9月8日
天候 小雨/曇り
気温 29℃
路面状況 セミウエット/ドライ

決勝レポート

朝になって雨が降りはじめた日曜の富士スピードウェイ。フリー走行ではレインタイヤを装着し、決勝に向けての最終セットアップ作業を進めていった。

その後、一時的に雨はあがり、さらに決勝直前のダミーグリッドに車両がつく頃には、強い日差しが照りつけた。先の読めない気まぐれな天候の下、66周の戦いの火ぶたが切って落とされた。

No.24 D'station ADVAN GT-Rのスタートドライバーは安田裕信選手。クルマのバランスもよく、タイヤパフォーマンスも十分に引き出せるコンディションを味方に、粘りある走りでパッシングにも成功。10周を過ぎる頃には8番手までポジションを引き上げた。ところが19周目に1台の車両がメインストレートでタイヤをバーストさせてストップ。これによりセーフティカーがコースインする。

大半のクルマがピットレーンオープンを待ってルーティンワークを行うべくピットへと続々クルマを戻す中、チームではコースに残って周回を重ねる戦略を選択。このまま周回を重ね、空いたコース上でできる限りマージンを作ろうと尽力する。結果的に暫定トップに立った24号車は42周終了をもってピットインした。

新たにステアリングを握ったのは、ミハエル・クルム選手。トップチームに負けないハイペースで猛追を再開するが、その後も雨が突然降り出すなど、依然として不安定なコンディションに見舞われ、ポジションアップにはつながらなかった。しかし、終盤はトップと遜色のないハイペースで戦い抜き、10位でチェッカー! 第4戦菅生以来の入賞を果たし、ポイント加算に成功していた。

安田 裕信選手のコメント

安田 裕信選手

今回はタイヤもクルマも良くて、今まで全然オーバーテイクしたくても出来ない状態だったのが、今回は4台くらいパスすることが出来て、「戦う」ことができました。セーフティカーが入り、ポジションアップのチャンスが巡ってきたと思ったのですが、雨が降り始めそうな状態になったことと、またチームがとった戦略がどういう結果になるか、気にかけていたのですが、残念ながらいい方向へは転ばなかったですね。でも、その後、ペースよく走り続けることができたので、次のオートポリスにはしっかりと活かすことができると信じています。

ミハエル・クルム選手のコメント

ミハエル・クルム選手

粘って走った結果、ポイントを獲得することができて良かったです。終盤、何番手で周回しているか、わからなかったんですが、クルマはペースも良く、タイムを落とすことなく、しっかりと走り切ることができて嬉しいですね。チームにとってもいい結果を残すことができて良かったです。この流れを大事にして、テストでも結果が良かったオートポリスでは、しっかりと戦いたいと思います。

エンジニアのコメント

エンジニア

セーフティカー導入のあと、ピットレーンがオープンになり、一斉に他車はピットにクルマを戻しましたが、僕らはコース上に残って周回を重ねる選択をしました。しかしながら、今日の作戦は結果としてあまりいいものではなかったということになりますね。セオリー通りに戦ってこそ、結果はついてくるのだと思いました。しかしながら、後半を担当したクルム選手のタイムを見てもわかるように、タイヤのパフォーマンスは良く、いいタイムで周回を重ねていくことができました。なんとかしぶとくレースを続け、1ポイントを加算できたのは良かったです。

リザルト

決勝結果

GT500
Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS WH
1 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/平手 晃平 1:53'20.347 66 46
2 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大/金石 年弘 2.862 66 52
3 37 KeePer TOM'S SC430 伊藤 大輔/アンドレア・カルダレッリ 8.247 66 58
4 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋 和也/国本 雄資 21.705 66 48
5 18 ウイダー モデューロ HSV-010 山本 尚貴/F.マコヴィッキィ 29.431 66 80
6 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田 次生/J.P.デ・オリベイラ 37.231 66 82
7 1 REITO MOLA GT-R 本山 哲/関口 雄飛 44.094 66 32
8 8 ARTA HSV-010 ラルフ・ファーマン/松浦 孝亮 47.62 66 56
9 23 MOTUL AUTECH GT-R 柳田 真孝/ロニー・クインタレッリ 49.414 66 84
10 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信/ミハエル・クルム 1'09.683 66 12

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
38 ZENT CERUMO SC430 1'34.633