第1レース：戦略を立てて挑むも、10位どまりに

SUPER GTはいつもであれば1台のクルマを2選手が乗り継いで戦うスタイルだが、11月23-24日、静岡・富士スピードウェイで開催された今シーズン最後のレースイベント、JAF GP 〜FUJI SPRINT CUP 2013〜は、2レース制のスプリントレースとして実施されるため、1選手1レースというスタイルが採用された。このため、No.24 D'station ADVAN GT-Rは、第1レースに安田裕信選手、第2レースにミハエル・クルム選手を擁して戦いに挑むこととなった。

第1レースは、イベント初日の土曜日に予選と決勝を、そして第2レースは土曜日に予選、日曜日に決勝を行うスケジュールとなっており、安田選手は土曜日に予選、決勝の両方を行うというハードワークをこなした。

第1レース予選は午前8時25分にスタート。サーキットには青空が広がるものの、気温10度、路面温度11度と寒さが先行するコンディションの中で、タイムアタックに向う安田選手。通常のノックアウト方式ではなく、20分間のセッションをうまくマネージメントし、ニュータイヤでのアタックをしなければならない。タイヤの温め、コースインのタイミング、様々な条件を把握した上で、まず9番手につけると一旦ピットイン。終盤に向けてセッティングの微調整を加えた。

そして迎えたラストアタック。2セット目のタイヤを装着して自己ベストタイムを更新し、ポジションアップを期待したのだが…。ライバル達もタイム更新を果たしており、結果、安田選手は1分31秒752のタイムで10番手のポジションを獲得することになった。

第2レース：終始攻めのレースに徹し、10位チェッカー

好天気に恵まれたこの日、午後に向けて気温がどんどん上昇する中、午後3時35分に22周・100kmのスタートが切られた。スタート前にしっかりとタイヤに熱を入れて万全の体制でスタートを切りたかった安田選手だが、その準備が十分とは言えず、スタートでホイールスピンを喫してしまった。

これで最後尾へとポジションを落とした安田選手。しかし決して諦めることなく持ち前の粘りの走行を披露。すぐさま追い上げを開始、1台、また1台と逆転の末に予選ポジションの10位を奪還した。終盤に入ると、上位陣と変わらぬハイペースで周回を続ける奮闘ぶり。たがしかしノーウェイト＆スプリントレースでは時すでに遅し。結果、このまま10位でフィニッシュした。