Super GT:第二日決勝

決勝レポート

日付 2013年11月23日
天候
気温 17℃
開催地 富士スピードウェイ
路面状況 ドライ

第1レース:久々のタイムアタックに挑み、12番手に

第1レース予選は、午前9時13分からスタート。気温11度、路面温度16度と穏やかな天候になる中、コースへと向ったのは、ミハエル・クルム選手。

今シーズン、ノックアウト方式の予選ではQ1どまりとなることが多く、Q2担当のクルム選手はタイムアタックのチャンスに恵まれなかった。当然のことながらニュータイヤでのアタックも久々のトライとなる。

これまでのキャリアを駆使し、予選用タイヤでの一発アタックに奮闘したクルム選手は1分31秒978をラストアタックでマーク。12番手でセッションを終えた。

日付 2013年11月24日
天候
気温 16℃
開催地 富士スピードウェイ
路面状況 ドライ

第2レース:タイヤマネージメントに努め、10位フィニッシュ

大会2日目も好天気に恵まれた富士スピードウェイ。澄み渡る空気は冷たさを感じるものの、レース日和の中でイベントが執り行われた。

大会のセレモニーなども次々と行われ、2日間のラストイベントを飾るSUPER GTの第2レースは前日同様に午後3時35分から22周の戦いが繰り広げられた。後方スタートからのポジションアップを狙ったNo.24 D'station ADVAN GT-Rのミハエル・クルム選手は左側のラインを取ったのだが、運悪く渋滞に巻き込まれる形となり、ジャンプアップならず。接触こそ避けることはできたが、ペースの遅い前方車両に手こずる状態が長く続いた。

その間、プレッシャーをかけ続ける走行を続け、いよいよ後半に逆転のチャンスが巡ってくる。前方のGT-R勢との勝負にも挑んで着実にポジションアップ。一時は9位まで浮上した。だが、最終盤にはクルム選手の背後でずっとタイヤを温存し続けていた19号車SC430に逆転を許すことに。結果、10位でチェッカードフラッグを受け、1年間の戦いを終えた。

近藤監督のコメント

近藤監督

GT-R勢はどうしてもストレートスピードでSC430勢に劣っていた分、なかなか前のクルマを抜けなかったようですね。これでかなりタイヤを酷使したのだと思います。でも、戦い方としてはベテランらしいマイケルの粘りを見せてもらえました。シーズン中、僕らは満足のいく結果を残せないことが多かったのですが、その中でも色々と努力を重ね、いつも次につながる戦いを意識してレースに挑んできました。有り難いことに関係者のみなさんからも高い評価を受けることができました。この流れを来シーズンに向けてオフシーズンからきっちりと準備を進めていきたいですね。

ミハエル・クルム選手のコメント

ミハエル・クルム選手

スタートで左側のラインを選んだのが裏目に出ました。思ったほど前に出ることができなかったので、残念でした。前の37号車はストレートが速いのでなかなかパスできなくてその間にタイヤを使うハメになりました。終盤、チャンスが巡り、1台、また1台とGT-R勢を含めて逆転できたのですが、その後ろでタイヤを温存していた19号車に最後に逆転を許したのは残念です。でも、逆転するときに色々とバトルができて楽しかった。チームとしてもいい戦いができたと思います。

エンジニアのコメント

エンジニア

決勝のコンディションは土曜日と同じような感じだったので、それを参考にしてレースに送り出しました。しかしながら、総体的にクルマのペースは前日よりも上がりませんでした。序盤から前のクルマを猛追していたこともありますが、それで最後に逆転されたのは残念でした。

2日間の戦いを終えて、シーズン中はレースのみ強い戦いを披露するだけに留まっていたのが、今回は予選からその片鱗を見せることができたという手応えを得ることになりました。もちろん、ライバルたちも常に進化を続けているので、追い付くことはそう容易ではありませんが、今後は予選からシングルポジションを確実に狙っていけるようにする、というのが課題だと思います。

リザルト

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME LAPS BEST LAP TIRE
1 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大 34'37.791 22 1'33.087 BS
2 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 3.285 22 1'32.886 BS
3 100 RAYBRIG HSV-010 小暮 卓史 4.439 22 1'33.255 BS
4 18 ウイダー モデューロ HSV-010 山本 尚貴 6.223 22 1'33.278 MI
5 36 PETRONAS TOM'S SC430 ジェームス・ロシター 9.947 22 1'33.649 BS
6 19 WedsSport ADVAN SC430 アンドレ・クート 11.218 22 1'33.987 YH
7 23 MOTUL AUTECH GT-R ロニー・クインタレッリ 14.904 22 1'33.919 MI
8 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田 次生 15.007 22 1'33.925 BS
9 39 DENSO KOBELCO SC430 脇阪 寿一 16.582 22 1'33.378 BS
10 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信 21.778 22 1'33.668 YH

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
6 ENEOS SUSTINA SC430 1'32.847

決勝結果2

Pos. No. TEAM DRIVER TIME LAPS BEST LAP TIRE
1 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋 和也 34'31.193 22 1'32.627 BS
2 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋 一貴 0.229 22 1'32.774 BS
3 12 カルソニックIMPUL GT-R J.P.デ・オリベイラ 11.921 22 1'33.086 BS
4 38 ZENT CERUMO SC430 平手 晃平 13.093 22 1'33.116 BS
5 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 18.078 22 1'33.186 BS
6 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘 19.611 22 1'33.333 BS
7 39 DENSO KOBELCO SC430 石浦 宏明 20.137 22 1'33.680 BS
8 18 ウイダー モデューロ HSV-010 F.マコヴィッキィ 30.479 22 1'33.355 MI
9 19 WedsSport ADVAN SC430 荒 聖治 31.473 22 1'34.185 YH
10 24 D'station ADVAN GT-R ミハエル・クルム 32.681 22 1'34.168 YH

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
6 ENEOS SUSTINA SC430 1'32.627