すべてのポテンシャルを引き出す走りで4位入賞!
日付 | 2014年5月4日 |
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天候 | 晴 |
気温 | 20℃ |
路面状況 | ドライ |
青空が広く晴れ渡った決勝日の富士スピードウェイ。ゴールデンウィーク後半の連休の最中に行われた決勝レースでは、KONDO RACINGがチームとして、ドライバーの速さ強さ、そしてマシンのポテンシャルを現状のコンディションの下で余すことなく引き出す戦いを披露することになった。
前日の予選はもとより、8番手のタイムを刻んだ朝のフリー走行でもまだ不安材料を残していたチームは、時間の許す限り500kmを戦い抜くための準備を淡々と進めていき、ミスのない着実なレースをしようとチームで誓い合った。
迎えた午後2時からの決勝。500km、110周という長い戦いが幕を開け、チームではまずミハエル・クルム選手がステアリングを握ることに。そのクルム選手は、ベテランらしい巧みな走りを披露。35周目で1回目のピットインを行ったが、走行中も無線で事前に佐々木大樹選手へはクルマのコンディションやタイヤのことなど多くのインフォメーションを伝えるなど、スムーズなコミュニケーションを見せた。
ステアリングを受け継いだ佐々木選手も冷静かつ攻めるときには積極的な走りを見せるだけでなく、後方から迫り来るライバルからの執拗なプレッシャーも完全にシャットダウン! 72周終わりでピットインするまでの37周を走破した。
レース終盤を再び担当したクルム選手も引き続き力強い走りを見せて、追い上げを開始する。5位で受け継いだポジションから残り20周を切る頃には前方のNo.39 レクサスをプッシュ。94周目の1コーナーでブレーキング競争に競り勝ち、4位へと浮上、このままフィニッシュまでポジションキープし、チームに今季最高位をプレゼントした。
タイヤがどこまで持つのかわからない中でのレースでしたが、最初のスティントは予定通りこなしました。クルマはバランスが良く、ペース的にも良かったし、それにSCランも味方となったと思います。2度目のスティントでは39号車が前にいて逆転するチャンスが出てきたので、とにかくプッシュするようにと無線で監督からも激励されたし、結果4位になれたので嬉しいですね。真の実力で結果が残せたのがなによりでした。
僕自身、まだまだな部分もありましたが、走行直後から僅差で6号車とバトルとなり、そこで抜かれることなく走れたのが良かったと思います。理想を言えば、後続車との差を広げたかったのですが…。そういう課題も残りましたが、最低限の仕事はできたのかなと思うし、GT500クラスのドライバーとしていい勝負はできたのではないでしょうか。更にもっとうまく戦えるようになっていきたいですね。開幕戦から2戦、しっかりとレースができていると思うし、経験も積めたので、今後に向けてレースペースを上げることや、アウトラップを速くすることなどで腕を磨いていきたいと思います。
今朝まで不安要素は残っていたので、最後まで完走できるかどうかわからない状況でした。そんな中、ああいう力強いパフォーマンスができたので、点数をつけるとすれば200点、ですかね。最後のスティントもクルム選手がプッシュし続ける戦いを見せてくれたし、勝負をしていました。大樹選手もクルム選手が伝えたインフォメーションに忠実に従ってレースをしていたと思います。タイヤを労るという点に関していえば、うまくコントロールしつつ最大限のラップタイムで走っていたと思います。それで4位という結果を残せて良かったです。あとは細かい不安材料を取り除いていくだけですね。結果は4位ですが、このあとに期待ができそうな内容だったし、このあとが楽しみになると思います。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF | LAPS | WH |
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1 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 安田 裕信/ J.P.デ・オリベイラ |
3:07'18.438 | 110 | 22 |
2 | 1 | ZENT CERUMO RC F | 立川 祐路/平手 晃平 | 24.568 | 110 | |
3 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F | 大嶋 和也/国本 雄資 | 41.365 | 110 | 30 |
4 | 24 | D'station ADVAN GT-R | ミハエル・クルム/ 佐々木 大樹 |
57.798 | 110 | |
5 | 37 | KeePer TOM'S RC F | 伊藤 大輔/ アンドレア・カルダレッリ |
1'00.328 | 110 | 40 |
6 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F | 石浦 宏明/ オリバー・ジャービス |
1'06.836 | 110 | 16 |
7 | 19 | WedsSport ADVAN RC F | 脇阪 寿一/関口 雄飛 | 1Lap | 110 | |
8 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ ロニー・クインタレッリ |
1Lap | 109 | 8 |
9 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F | ジェームス・ロシター/ 平川 亮 |
1Lap | 109 | |
10 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT | 山本 尚貴/ ジャン・カール・ベルネ |
15Laps | 95 | 12 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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12 | カルソニックIMPUL GT-R | 1'30.498 |
今週末のレースは、土曜日朝のフリー走行、予選といい流れがある一方、不安材料も抱える中で決勝を迎えました。中でもタイヤの持ちに関してはどうなるかわからない状況でしたが、4位という結果を残すことになりライバルにはしっかりとアピールすることができたのではないかと思います。
レースではドライバー二人がそれぞれの仕事をこなしてくれたし、これでチームのモチベーションも更に上がったのではないでしょうか。これからも気を引き締めて、菅生のテストに取り組み、第3戦オートポリスに挑みたいと思います。