予期せぬトラブルに見舞われ、レースを終える
日付 | 2014年6月1日 |
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天候 | 晴 |
気温 | 30℃ |
路面状況 | ドライ |
前日に続くレース日和に恵まれた大分・オートポリス。気温、路面温度とも時間の経過とともに次第に上昇したことから、決勝レースは暑さとの戦いにもなることが予測された。No.24 D'station ADVAN GT-Rは表彰台を目指してスタートを切ることとなった。
決勝レースは午後2時にスタートが切られ、8番手からミハエル・クルム選手がクリアスタートを切り、まずはポジションキープのままオープニングラップを終えた。ほどなくして後方車両とのバトルが激化、サイド・バイ・サイドの展開の末、接触を招いてしまう。その後もクルム選手は粘りの走りを見せたが、接触の際にタイヤを傷めており、結果、タイヤがスローパンクチャーに。もはやコントロールが難しくなったクルマを自身の判断で緊急ピットインを敢行する。
突如の出来事に、ピットではタイヤ交換の準備ができておらず、作業にいつも以上の時間を取られてしまう。また、ドライバーの規定周回数にわずか1周不足することが判明したため、チームでは可能な限りクルム選手が周回を重ねる戦略へと変更、7番手までポジションを挽回した。
レースは40周を終え、この時点でクルム選手がピットイン。佐々木大樹選手へとバトンを渡す。コースに向った佐々木選手は終盤でのポジションアップを目指し、果敢な走りを披露、チャンスを伺った。だが、ほどなくして第1コーナーでGT300の車両がオーバランの末、コースアウト。跳ね上がった車両がサービスロードに飛び出すという惨事を招く。すぐSCランが導入されたが、それとほぼ同時に24号車にもハプニングが発生。エンジン系のトラブルで車両から煙が立ち上った。
佐々木選手は冷静にファイヤーステーションのある場所までクルマを走らせようとしたが、すでにスピードを失った車両を1コーナーで止めることに。思わぬ形で24号車の第3戦が幕を下ろすことになった。
ルーティンのピットインに僅か足りず、ピットインの回数が増えることになりました。交代後、真後ろに19号車が迫っており、抜かれる可能性もあったんですが、今回はタイヤのウォームアップがとても早くて、抜かれずに済みました。コース上にいるGT300の車両をどんどん抜いて行かなきゃいけない状況の中を走っていたのですが、SCがコースインしたタイミングでエンジンが噴けなくなって…。最終コーナーからおかしくなり、クルマから煙が上がってきたので1コーナーエンドでクルマを止めました。
エンジン系のトラブルでレースを止めざるを得なくなりました。ファイヤーステーションのあるターン3まで行ければ良かったのですが、それもままならず、1コーナー先でクルマを停止したようです。今週末は、セッティング、タイヤを含め、うまく合わせ込めなかった部分が大きかったですね。前半のマイケルも、あと1周あればルーティンワークでのタイヤ交換が可能だっただけに、残念です。緊急ピットインの無線もうまく聞こえず、突然ピットに戻ってきたこともあり、作業にも時間を取られてしまいました。菅生ではしっかりと戦えるように準備したいですね。
決勝結果
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | TIME/DIFF. | LAPS | WH |
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1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ロニー・クインタレッリ | 1:58'46.067 | 65 | 14 |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R | 本山 哲/柳田 真孝 | 5.788 | 65 | 2 |
3 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 安田 裕信/J.P.デ・オリベイラ | 23.285 | 65 | 62 |
4 | 37 | KeePer TOM'S RC F | 伊藤 大輔/アンドレア・カルダレッリ | 23.649 | 65 | 52 |
5 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F | ジェームス・ロシター/平川 亮 | 24.036 | 65 | 4 |
6 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT | 小暮 卓史/武藤 英紀 | 44.576 | 65 | 4 |
7 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT | 山本 尚貴/ジャン・カール・ベルネ | 1Lap | 64 | 14 |
8 | 19 | WedsSport ADVAN RC F | 脇阪 寿一/関口 雄飛 | 1Lap | 64 | 8 |
9 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F | 大嶋 和也/国本 雄資 | 1Lap | 64 | 52 |
10 | 32 | Epson NSX CONCEPT-GT | 中嶋 大祐/ベルトラン・バゲット | 1Lap | 64 | |
13 | 24 | D'station ADVAN GT-R | ミハエル・クルム/佐々木 大樹 | 19Laps | 46 | 16 |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
Fastest Lap
No. | TEAM | LAPTIME |
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23 | MOTUL AUTECH GT-R | 1'36.895 |
エンジン系のトラブルが突然発生しました。まずレースでは、前半を担当したマイケル(・クルム)のペースがいまひとつで、接触したときにタイヤの側面に傷をつけてしまったようです。結果としてスローパンクチャーになりました。あと1周遅ければ、ピットインを余分にせずに済んだのですが…。予定外のピットインでタイヤ交換したので、その後は1ポイントでも獲れるようにと戦略を変えて戦いました。今週末はタイヤをうまくクルマ、そしてサーキットに合わせ込めなかったようですね。後半にドライブした(佐々木)大樹もなんとか堪えて頑張っていたんですが、突然のトラブルではね。結果的に、今日のレースで表彰台をGT-Rが独占したんですが、その中にウチが入ってないことが悔しい。次の菅生ではしっかり挽回したいですね。