予選アタック中、まさかのアクシデントが襲う
日付 | 2014年11月15日 |
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天候 | 晴れ |
気温 | 15℃ |
路面状況 | ドライ |
2014年の最終戦を迎えたSUPER GT。栃木県・ツインリンクもてぎは終日晩秋の好天気に恵まれ、多くのレースファンがサーキットを訪れていた。
今回、レースウィーク金曜日には3時間のの専有走行が行われた。そこでNo.24 D'station ADVAN GT-Rは7番手のタイムをマーク。持ち込みセットから少しずつ調整を加え、いい流れでセッションを終えている。
土曜の朝一番に行われた公式練習でもその流れをキープ。中でも佐々木大樹選手がセッション終盤に自己ベストタイムを大きく更新。1分38秒503は総合2番手となり、午後からのノックアウト予選では、ポールポジション獲得を目指してチーム全員が志気を高めることになった。
午後1時半からまずGT300がタイムアタックをスタート。そして気温15度、路面温度23度の中、GT500のQ1が幕を開ける。まず、No.24 D'station ADVAN GT-Rのステアリングを握ったのはミハエル・クルム選手。多くのチームがそうしたように、クルム選手もセッション序盤はピットで待機、満を持して終盤にワンアタックにかけることになった。だがしかし、1台の車両がコースアウトを喫してストップ。これを受けてセッションは赤旗中断となる。
その後、残り時間7分での再開となり、仕切り直しのアタックに向ったクルム選手。ところが24号車はスピードを失うトラブルに見舞われる。原因はギアトラブル。クルム選手は限り少ないチャンスをかけて緊急ピットイン、スタッフも緊急の処置を施してクルム選手を送り出したのだが…。結局、クルマはレーシングスピードを取り戻すことはなく、アタックチャンスを喪失。14番手でセッションを終えることになった。
思わぬ形で予選を終えたNo.24 D'station ADVAN GT-R。チームでは、この悔しさをバネに、今季ラストレースで魅せる戦いを心に誓った。
(アタック中に)ギアトラブルが出てしまい、1速で回るしかなかったです。(ギアがスタックしたタイでの決勝レースのように、エンジンのオン・オフを行えば)復活するかと思ったんです。だから最初はあまり(車両のスイッチ類を)触らないでクールダウンさせたです。走行中にやれることは全部やりました。正直、今回ウチのチームは勝てるチャンスがあったから…。ウェイトハンディがなくなったけれど、ウチだけが軽いわけじゃないし、もてぎは抜くのが難しいから決勝は大変でしょう。KONDOレーシングと横浜タイヤが素晴らしいパフォーマンスを見せたということは明らかだけど、それを結果で見せることができずショック。明日はどこまでポジションを上げられるか、とにかくがんばります。
午前中はクルマ、タイヤのポテンシャルが高くて、自分としてももっとタイムを詰めることができる部分もありました。予選に向けてしっかり集中していけばポールポジションも狙えると思っていました。モニターを見ていて、タイでのことを思い出してしまいました。本当に残念です。もてぎは抜きづらいコースではあるけれど、速さはあるので、作戦やドライビングでどんどん追い上げたいです。
突然のトラブルでした。ギアボックスが原因です。交換すれば大丈夫なのですが、朝の流れが良かっただけに残念ですね。ポールポジションしか狙ってなかったし、全然見えているタイムでしたから…。チャンスがある予選でどうしてこのタイミングなんだろう、と思いますね。明日は色々と戦略を考え、少しでもポジションアップできるよう、挑みたいと思います。
公式予選記録
Pos. | No. | TEAM | DRIVER | Q1 | Q2 | WH |
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1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ ロニー・クインタレッリ |
R 1'39.258 | R 1'38.258 | |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R | 本山 哲/ 柳田 真孝 |
R 1'39.258 | R 1'38.592 | |
3 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT | 山本 尚貴/ 伊沢 拓也 |
R 1'39.690 | R 1'38.881 | |
14 | 24 | D'station ADVAN GT-R | ミハエル・クルム/ 佐々木 大樹 |
4'23.576 | - |
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
ついてない、それしかないです。予選セッション中の赤旗がなければアタックできてたかもしれないのに、という思いがある一方、トラブルがレース中に出てしまったかもしれないし。何が起きるかわからないですからね。朝の調子から見ても今回はポールポジションを獲ってもおかしくない状態でしたから悔しいですよ。でも、皆さんに速さはお見せすることができたし、ロングランも悪くない。予選がほぼ勝負の大半を占めるともいえるこのもてぎで予選ができなかったというのは辛いですが、部品交換して決勝に挑むのでトラブルの心配はしていません。明日はレースをどうやって組み立てるかが重要になります。なんとしてもポジションを上げて表彰台には上がりたいですね。