正直なところ、予選でまずルーカスを出走させたのは、ある意味賭けでもありました。仮にQ1でルーカスが8位で戻ってきたら、Q2でさらに上位が狙える、という見方をしていたんです。まだ慣れることが必要なので、仕方ないですね。テストで（佐々木）大樹は手応えを得ていたので、そういう狙いもありました。幸いに、少量の雨でもいいタイヤが仕上がってきているし、決勝の展開には期待もしています。表彰台に届けば最高だし、そこに近いところでレースが終えられれば最高ですね。

明日が雨ということなので、チームでは予選にかけていました。（アタックした）ルーカスも頑張ってくれたのですが、残念ながらQ1突破とはいきませんでした。今日のことは忘れ、明日の決勝に集中したいですね。今朝はコンディションが刻々と変わったこともあり、大した作業はできませんでした。なので、着実に自分のドライビング、クルマのセット確認などに費やしました。決勝は天候のコンディション次第でしょう。どのくらいの雨になるかもわかりませんし、色んな状況の中で自分たちのできることをしっかりとやりたいですね。持ってる中でベストを尽くせば、結果がついてくると思います。

今日はGT500ドライバーとして迎える初日だったので、色んな面でまだ勉強をしているところだという感じでした。朝の公式練習では新しいコンパウンドのタイヤを試したり、色んなことにチャレンジしました。僕にとってはひとつひとつの事が成長の過程なのですが、その中でチームが上位8台入りを目指して僕にQ1を託してくれたのは、とても光栄でした。それだけにタイヤの温め方がうまく行かず、タイムアップを果たせず残念でしたが、まだまだ希望はあると信じています。諦めずに決勝では入賞し、少しでも多くポイントを獲得したいと思います。プレッシャーも多いですが、GT500での挑戦を楽しみたいと思います。

明日の決勝は雨になると考え、予選ではソフトコンパウンドのタイヤを選びました。少しでも前のポジションを得るために、まずQ1でルーカスを出走させて、どうにか突破したかったんです。50−50の可能性にかけたというわけです。練習も少ない中、厳しいアタックだったとは思いますが、明日のレースではコンスタントにラップを重ね、戻ってきてくれれば…（結果がついてくる）という感じですね。雨になればしっかりタイヤ選択し、うまくまとめられるようなレースにしたいですね。